あしたまにあーな

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大都会の侵入者を捕獲せよ!!

2008年9月 08日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

アメリカの大都会、夜遅くに街の中に姿を見せるのはアライグマ。彼らはセントラルパークの一角に暮らしていて、雑食のためこの大都会でもたくましく生きています。

しかし、ニューヨークでは今このアライグマを巡って大問題となっています。アライグマに接触すると、様々な病気に感染する危険性をもっているというのです。例えば、狂犬病、アライグマ回虫などの感染症が挙げられ、亡くなった人も存在します。

街中には、アライグマへの注意を呼びかける張り紙がたくさんあります。アメリカではアライグマは、ネズミやゴキブリと同様に感染症を持つ生物として同じ扱いを受けているのです。

このことは日本人にとってすごく意外に感じるかもしれません。アライグマはアニメでも登場するほどかわいらしい存在として、日本では扱われてきました。

しかし、アライグマは牙がすごく、凶暴であることを知っている人はあまり多くないと思います。なかには手を何針も縫ってしまうケガをしてしまった人もいるくらいで、そのあまりの凶暴さに、手ばしてしまう人も多く存在します。

そうやって野に放たれたアライグマは、野生動物に多くの被害を与えることになります。千葉県では在来種の亀100匹がかみ殺される事件もアライグマを起因として発生しました。繁殖したアライグマの猛威は都市部にも広がっています。

アライグマは危険な動物であり、感染病をもっている危険性もあるので、気軽に触ったりしてはいけないのです。改めて再認識しておく必要があります。

外来種は、東京と神奈川の間を流れる多摩川でも多く発見することができます。川崎漁協によると、多摩川だけで100種類以上の外来種がいるそうです。

<多摩川にいる外来種>
・グッピー
・エンゼルフィッシュ
・タイガーオスカー
・レッドテールキャットフィッシュ

いずれも南米など外来種であり、日本にいるはずのないものばかりです。多摩川にいる原因は大きく2つ。一つ目が、観賞用に買った人が多摩川に捨てていること、そして2つめは、多摩川の水温が高いのでそういった魚が生き続けられる環境であることがあります。

水温が高いのは、温暖化も影響しているのですがその多くは工場排水や下水排水によって水は綺麗になっても水温が高いまま多摩川に放流されることが挙げられます。

大田区の呑川でも、肉食魚アリゲーターガーが悠々と泳いでいます。捕獲したアリゲーターガーの体長はなんと114cm。大きくなると3mにもなるそうです。

このように外来種による被害は大きくなるばかりです。しかし、一番かわいそうなのは動物や魚たちなのです。彼らに罪はありません。欲しくなったら飼い、いらなくなったら捨ててしまうその人間の身勝手な行動が、自然のサイクルを壊しているのです。

自分が珍しいものを飼うんだと決めたとき、最後まで責任をもって飼うという当たり前のことを、忘れてはいけないのです。

ぜったいに飼ってはいけないアライグマ ぜったいに飼ってはいけないアライグマ
(1999/10)
さとう まきこ杉田 比呂美

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砂漠の巨人の独りごと

2008年9月 01日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

アメリカ大西部アリゾナ州、カリフォルニア州、そしてメキシコ合衆国ソノラ州にかけて広がるソノラ砂漠。ここには、無数のサワロサボテンが一面に広がっています。

このサワロサボテンは、アメリカ西部を象徴するような高さ17メートル、重さはなんと20トンにも及びます。さらにすごいのはこのサボテンが200年も生きるということ。まさに名実共に砂漠の主なんですね。

それでは、このサワロサボテンの生態を見ていきましょう。サボテンの周囲には実に多くの動物たちが生活しています。彼らは、普段はこのサボテンによって外敵から守られていたり、住居になっていたりもするのです。外敵もサボテンの強力なとげにそれ以上襲ってくることはありません。

彼らは、ただサボテンに守られているだけではありません。サワロサボテンは、1年でたった1日だけ午前0時頃から花を咲かせます。50年以上生きてきたサボテンだけが実を付けるのです。その熟したメロンのような香りの花に多くの鳥がやってきます。

鳥たちはサボテンの受粉を助け、それによって受粉したものは赤い実をつけます。この実の中に40万個もの種が存在し、実を食べようと、鳥やカメ、イノシシ、ネズミたちがサボテンの周りに群がります。

動物は、サボテンの実を遠くまで運んでいくことによって、繁殖を繰り返すのです。このようにサボテンを中心にもちつもたれつの砂漠の命の連鎖ができているのです。

次にサワロサボテン自身を見てみます。

砂漠という環境上、いかにして水を得るかに命がかかっているといえます。サワロサボテンは、とげの先端からでさえ水を吸収でき、根っこも地表すれすれにあるといったように、ありとあらゆる場所から1滴も水を逃さないような構造になっています。

一度水分を吸収すると、内部のスポンジ状の部分に大量の水を蓄えられます。最大で体重の倍くらいまで水を蓄えることができるというのですから、1本でものすごい量の水を蓄えられることが分ります。

また、サボテンの内部に骨格を持っていて、強風に耐えています。まさに柔構造の免震設計になっているのです。これで、強風が吹いてもびくともしないのです。

サワロサボテンは、まだ小さい赤ちゃんの頃はナースプラントと呼ばれる小さな灌木の下で直射日光をうまく遮りながら成長するものが多く存在します。うまく灌木を利用できたサボテンはその寿命が長いようです。

このサボテンに対して昔から人々は尊敬の念をもって接してきました。先住民トホノ・オオダムはその昔から今もなお、サボテンの実をとって心臓に付けて祈ることで雨が降ることを祈っています。

ところが、このソノラ砂漠にも異変が起きています。恵みの雨がたった3時間で止んでしまうのです。このアリゾナでも地球温暖化の波はやってきていて、年々降水量が減っているそうです。

さらに、砂漠を浸食する人間達の存在もサワロサボテンにとって驚異となりつつあります。アリゾナ州ツーソンはこの10年で30%もの人口増で、大量の地下水を使用していることから、サボテンへの影響も懸念されているのです。

この危機に対して、サボテンと人間が共生する道を模索し始めています。

自然も人も人一人では生きていけない

そのことを今一度考えてみるいい機会なのかもしれません。自分たちよりもずっと長い間地球を見てきた大先輩であるサワロサボテンに敬意を表し、生態系を守るような都市設計をしていかなければならないと思います。

【参考】素敵な宇宙船地球号 8月31日

不思議なサボテン 電磁波を吸収する!?  『2008年8月28日 入荷商品 』

牛丼が消える日? ?バーチャルウォーターと食糧危機?

2008年8月 24日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

いま、家庭の献立や外食で大人気の牛丼が食べられなくなる危機に陥っていることをご存じでしょうか。そこには、目に見ることのできない水の存在がありました。

牛丼を1杯作るのに、肉の重さ×2万倍の水が必要なんです。通常サイズの牛丼に含まれる牛肉の量は約70g程度であることから、1杯で1400リットルもの水が必要な計算になります。

この原因は、牛のえさとして使う穀物にたどり着きます。農畜産物を輸出入するということは、その生産に必要だった水も輸出入していると考えられます。そのようにして輸出入されていると想定できる水のことをバーチャルウォーターと呼びます。

日本で食べている牛肉のほとんどを輸出しているアメリカの牧場では、現在穀物の高騰により厳しい経営状況にあります。その原因は、穀物をバイオエタノールとして利用しようとする国家政策による、価値の向上が挙げられます。それでも、牧場経営者はなんとかやりくりしてこれました。

しかし、もっと大きな問題が彼らを襲っているのです。それが水の問題です。上述した様に穀物を作るときには多くの水を必要とします。その水が枯れて、穀物が作れなくなってしまうかもしれない状況にあります。

穀物の巨大産地であるアメリカ中西部で広く行われている農法が、センターピポッド農法と呼ばれる巨大な円状に作る方法があるのですが、これによって大量生産が可能となりました。

そもそもアメリカ中西部は乾燥地帯にも関わらず、水はどこから調達するのでしょうか。それは地下に広がるオガララ帯水層と呼ばれる地下水層で、ここには4兆トンもの水が蓄えられていると言われています。

この氷河期からため込まれてきた水が、ここ数十年の耕作でどんどんなくなってきているのです。この地下水だけが耕作のたよりなんですが、去年よりも確実に水位が低くなってきているのです。

水不足に陥っているのは地下水だけではありません。

ラスベガスの水を守るミード湖。ここではどんどん水位が減ってきていて、枯渇の危機を迎えています。そこで水浪費捜査官という仕事まで登場し、付近の水の使用量が一目で分るシステムを導入して監視を行い、必要に応じて水の使いすぎによる罰金を取っているのです。

ラスベガスという町に住む以上、水を以下に大切に使うかを常に考えていかなければならないということが共通認識として、理解され始めています。

日本が輸入しているバーチャルウォーターの総量は1年間で600億トン以上といわれています。人類にとって必要で、ラスベガスの様に頑張って水を節約しようとしている水を日本でも目に見えない形で大量に輸入しているのです。

福岡市では、海の水を淡水化する施策が進められています。海水淡水化センターでは海水を筒に入れて、逆浸透膜によって、最近やウィルスを除去することによって、1日5万トンの海水を淡水化しています。日本でもこのように水を改めて創出しようとする活動が本格化してきています。この技術がコスト的に下がってきたとき、世界的に大きな貢献ができると思います。

普段何気なく使っている水

水は無限にあるものだと思っていたものが今、崩壊しています。自分たちは水の使い方を改めて見つめ直してみる必要があると思います。

【参考】素敵な宇宙船地球号 8月24日放送


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