あしたまにあーな

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ひとりぼっちのゴリラを救え!

2008年11月 17日 By: rainbow Category: 環境問題 1 Comment →

ゴリラ

茨城県日立市のかみね動物園に、メスのアキとオスのダイスケという2頭のゴリラが飼育されていました。動物園の顔としてふたりで頑張ってきてゴリラベビーが期待され始めた2008年5月、メスのアキが突然亡くなってしまいました。

失意の底におちてしまったダイスケは笑うことをしなくなってしまいました。そんなダイスケを少しでも元気づけ、元の姿を飼育係だけでなく見に来てくれるお客さんにみせて欲しいという願いから、飼育係の山内さんはアメリカのサンフランシスコ動物園へとそのヒントを探りに出かけます。

このサンフランシスコ動物園は、手話を操り、人間と会話し、子猫をかわいがるゴリラ「ココ」が生まれた動物園として有名で、長年ここでゴリラ研究を続けているジョアン・タンナー博士と出会います。30年以上もゴリラの表情やジェスチャーを研究しているジョアン博士は、ゴリラの特徴や考えを実によく理解しています。博士によると、ゴリラはチンパンジーなどと違って性格的にも行動的にも落ち着いていて、ずっと人間を観察しているそうです。その中で人間の動きを伝えることが可能で、その結果として手話で感情を表現することができ、それは環境や条件次第で色々な能力を発達させることができるといいます。

ゴリラたちはもっともっと話したがっているのです。ゴリラは群で生きる社会的な秩序を持った動物であり、ジェスチャーなどで人間が根気よく伝えようとすれば、彼らはきっとそれを理解してくれる。ゴリラを信頼し、愛情を注いであげることが大切だとジョアン博士は説明します。

そのことを知った山内さんは早速日本に帰りダイスケの笑顔を取り戻す作戦を開始します。始めは、ダイスケの表情も硬いままで、人間が教える様々なジェスチャーに興味を示さなかったのですが、学んだとおりに根気よく続けたことによって、ある日光が見えてきました。ミスチルや演歌などを流したことによってリラックスしたでんぐり返しを始めたのです。

さらに、新しい計画「KOKOプロジェクト」を実行し始めました。このプロジェクトはテンジクネズミとダイスケを同じ檻に入れて、お互いのコミュニケーションを図ろうとする、まさにKOKOと同じ施策です。まだお互いに怖がっていますが、心優しいダイスケの心は少しずつ新しい同居人とうち解けていくでしょう。

日本のゴリラの頭数は年々減少し続けていて、今年は27頭でそのうちメスは12頭しかいません。動物園で見ることができるゴリラは密かな絶滅危惧種なのです。残されたダイスケはまだ29歳。他の動物園に出して繁殖に結びつけることもできるのですが、ダイスケたちはずっと市民に愛され続けてきた動物であるため、当面外に出すということにはならないそうです。

飼育係の人たちは切に願っています。ダイスケが楽しく長生きしてくれることを。そして生きているゴリラはこんなにもすごいんだということを一人でも多くのお客さんに伝えていきたいと。

ダイスケが笑ってくれるその日まで、飼育係の奮闘記は終わりなく続いていきます。

【参考】素敵な宇宙船地球号 11月16日


 大型絵本 さぁ、立ち上がって踊ろう♪From Head to Toe:Scholastic Big Books【P】【A】(Eri…


 どうぶつ園はみんな一緒に眠るんだね♪Good Night, Gorilla【H】(Peggy Rathmann)【洋書絵本 …

庄内を食の都に!!地場イタリアンの挑戦

2008年11月 03日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

山形県庄内地方。田んぼの真ん中にある1件のレストランに全国から多くのお客様が訪れます。そのレストランは、「アル・ケッチァーノ」といい8年前から営業していて、席数は40席のみで、場所も空港から近いなどの地理的な優位性はないにも関わらず、予約は数ヶ月先まで一杯です。

オーナーとシェフを兼ねているのは地元庄内地方出身の奥田政行さんです。奥田さんの料理は、お客様からキャベツやトマトが本物の味がすると好評です。食材は、庄内の海の幸山の幸を、わずかな塩、オリーブオイル、それに自らが摘む香草や山菜で味を調えたものと言ったように、まさに地産地消を実践しています。

奥田さんは、地元の庄内地方を回り食材を探し、庄内地方の食材がとんでもなくおいしいことがわかりました。にも関わらず、活力がほとんどなく、みんなが下を向いて諦めムードが漂っていたそうです。自分が庄内の食材を使うことで、その素晴らしさを全国の人に知ってもらいたい。ひいては、若い農家の後継者に庄内に戻ってきてもらいたい。そんな思いから、地元の食材の良さを全国に広めたいと奥田さんは考えていました。

庄内地方には本当に素晴らしい食材が数多くあります。例えば、庄内で唯一の羊飼育農家である丸山さんの羊は、庄内特産のだだ茶豆をえさとして与えているので、肉の臭みがなくコクがあっておいしい肉に仕上がっているといいます。羊の肉が売れずにやめることも考えていた丸山さんでしたが、奥田さんが東京のフレンチやイタリアンのお店を歩き回り紹介してくれたおかげで、今では数倍の羊を生産するまでになっています。東京にあるラ・ロゼッタはそんな丸山さんのおいしい羊肉を導入しているお店の一つです。

その他、藤沢カブ、民田ナス、平田赤ネギなど、庄内には在来作物が60種類以上存在しています。奥田さん達による庄内を食の都と位置づけ、2003年に行政と共に開始したプロジェクトの成果もあってか、在来作物のうちいくつかはブランド食材として東京などで消費されるようになってきました。まさに奥田さんの「食の親善大使」としての役割は完璧といえるでしょう。

では、庄内地方の食材はどうして美味しいのでしょうか。それに対して奥田さんは確かな裏付けがあるといいます。まず、月山の存在による長年積み重なってきた腐葉土、月山の残雪が、作物に好条件であること。

海に目を向けると、鳥海山に降り注ぐ雨などが地下水となって多くのミネラルを含んだ湧き水となって浜辺に出てくることから、栄養たっぷりの岩ガキなどが育つこと。さらに、対馬暖流、リマン海流、沿岸水が混ざり合ってそこに、地下からの湧昇流が絡み合い、豊かな漁場を形成していることが挙げられます。このように陸も海も豊かな食材が生まれやすい環境にあるのが庄内地方なのです。

9月下旬。奥田さんは食材をおさめている50人の生産者たちを集めて、日頃の感謝を込めてディナーを振る舞いました。みんな庄内をよくしたいと思う気持ちは同じです。普段はなかなかそれを言う機会がないのですが、お互いの共通した思いを語り合っています。

安全でおいしい食の都を作るために、まだまだ挑戦は終わりません。まずはふるさとの良さを再発見し、自然を大切にしながら地産地消を実践する食育が、今こそ必要なのではないでしょうか。

【参考】素敵な宇宙船地球号 11月2日


山形庄内のだだちゃ豆 1.5Kg箱

スーパーラットを捕獲せよ

2008年10月 26日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

地球温暖化と共に日本でも外来種が引き起こす問題が顕在化しています。

以前に紹介したセアカゴケグモ。背中に赤い線が特徴的なセアカゴケグモは、1995年に日本で発見されてから13年が経ち、確認されているだけで15府県にその勢力を広げていて、住民が暮らすすぐそばまで危険が及んでいます。セアカゴケグモは、その卵の殻が非常に固く殺虫剤が効きにくくなっていることが繁殖の原因の一つとされ、トラックや植林の苗と共に多くの場所に広がっています。

このように、人を死に至らしめる危険生物が日本には数多くあります。沖縄県那覇市で、とある方がかかったレプトスピラ感染症。

淡水などで病原菌が動物の尿などから体外に排出され、その水に人間の傷口が接触すると感染してしまう恐ろしい病気で、重症の場合致死率が20?30%にもなってしまいます。千葉県獣医師会のWebページによると、感染から3?14日間の潜伏期間の後、急性の発熱、頭痛を伴う風邪のような症状がでて、重症になると肝障害、黄疸、出血、腎障害を起こしてしまうそうです。

このレプトスピラ感染症が大発生したマニラと同じ条件の都市が日本にもありました。それが東京です。病原菌を運ぶ動物は「ネズミ」です。ゲリラ豪雨による、冠水によって、病原菌が一気に広がる可能性があります。それを防ぐためにはネズミを駆除するしかありません。

しかし、近年東京に住み着いているネズミの約9割がクマネズミと言われており、彼らは用心深い上に知能が発達しているため、駆除は容易ではありません。さらに、イカリ消毒技術研究所の谷川力所長によると、「スーパーラット」と呼ばれる殺鼠剤が効かないクマネズミまで登場してきています。

都心が亜熱帯化している現在、機密性の高い建物の中が多くなって、クマネズミはそういう場所で安全に大発生します。粘着シートも飛び越え、垂直な壁を登ることさえします。中には55階からみつかったこともあるくらい。

そんなクマネズミの駆除を専門とする業者もあり、その一つであるGPコーポレーションの駆除方法は、粘着シートを床一面に敷き詰め、かかったあとはネズミが鳴いて仲間に知らせるため、すぐに回収して新しいシートを敷き詰める繰り返し。これでも一晩で駆除できるのは30匹程度で、100匹程度のネズミを駆除するまでに3ヶ月はかかるというかなり大変な作業です。

新宿のとあるビルには、彼らを一網打尽にする素晴らしいシステムが導入されています。全自動ネズミ捕獲装置というシステムで、パイプにある穴にネズミが入るとふたが閉まって、そのネズミは装置によって高速冷凍処理されてしまうという優れもの。

千葉科学大学の増沢教授によると、ネズミを繁殖しにくい環境を作ることが大切といいます。少しずつではありますが、地道にネズミは駆除していかないといけないのかもしれません。鼠先輩にも手伝ってもらわないといけません。

一番東京で繁栄を謳歌しているのは、もしかして人間ではないのかも知れませんね。元々クマネズミもセアカゴケグモも人間から見ると危険生物ですが、彼らから見ると人間が危険生物なんですよね。うまく地球上で共存できる道はないものでしょうか。

【参考】
・素敵な宇宙船地球号 10月26日
・千葉県獣医師会 http://www.cpvma.com/eisei/reputo.htm


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