あしたまにあーな

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フロリダ 洞窟ダイバーの挑戦

2009年1月 05日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

クリスタル・クリア

フロリダ半島は「水の半島」と言われており、クリスタルクリアと呼ばれる綺麗な水が懇々と至るところからわき出しています。その多くが透明度50メートル以上あり、その水の総量は1日300億リットルもあり、これはフロリダの飲用水の90%を賄っているといいます。

フロリダには数千キロと言われる水中洞窟が地下に広がっており、そこを流れる豊かな水が、ジニースプリング、ブルースプリング、レッドスプリングなど大小700以上もの美しい泉となって湧き上がっています。これらの泉は「クリスタル・クリア」と呼ばれるほど水が澄んでいます。

この美しいクリスタル・クリアを探検する地元生まれのウェス・スカイルズさんによると、水量と水圧がフロリダの地下洞窟の特徴で地下洞窟には地下水脈が存在し、ここを通じて水が流れてくるそうです。水を浄化してきれいにする効果があるとされている石灰岩が至る所に広がり、寿命が100年もあるという洞窟ザリガニも悠々と生活をしています。

このような地下世界が生まれた背景は、フロリダの誕生に秘密がありました。2500万年前のフロリダ半島は海の下にあることから、フロリダの陸上のほとんどが石灰岩でできていました。それが長い年月をかけて浸食され、穴ができそこから水が地下へと流れていったことから地下洞窟と水脈が誕生したのです。悠久の時をかけてできあがった世界がここにあります。

しかし、この奇跡の水に最近異変が生じています。それはクリスタル・クリアと呼ばれる泉に藻が大量に発生しているのです。糸状藻類が大繁殖し、固有の動植物がしまったところまであるのです。さらに、遊泳中にアレルギー症状が出てくる人まで現われるほど深刻化してきてしまいます。

水質検査の結果、硝酸塩の濃度が非常に高いことが分かりました。硝酸塩は微量であれば植物の栄養素になるのですが、高濃度になると生態系を破壊してしまうほどの毒物になってしまう危険な物質です。

この汚染物質は地下水脈を通じてやってきていることが分かりましたが、どこが汚染源なの分かっていません。そこで、フロリダ州政府は洞窟ダイバーであるウエスさんたちに水脈の調査を依頼しました。

2008年11月。イチェタックニー州立公園に集まったウェスさんたち9名のダイバーが揃いました。まるで毛細血管のように広がる洞窟の中で水流が激しいところへと向かいます。途中からゴミのような浮遊物が漂っていて、ひどい汚染状態になってしまっています。その原因は思いもよらないところにありました。

原因の場所は、新興都市であるレイク・シティーだったのです。ここは泉から30kmも離れたこの場所は、かつて森だったところに次々と住宅が建ち始めました。下水もないので、地下へ汚染した水が流れ込んでいた結果として、地下水の汚染につながったのでした。さらに、芝生に巻かれる肥料や農業、牧畜業でも硝酸塩を使っていることから、汚染物質が流れ込んだのです。

この事実を受けて、ウェスさんは撮り貯めたクリスタル・クリアの写真を地元の人々へ紹介し、肥料を控えるなど自分たちにできることから始めようと伝え始めました。自分たちの飲み水を自分たちで汚しているという事実を受け入れ、その上で自分たちが何をすべきかについて自分たちで見つけて実行していかなければならないのです。運命は私たちの手の中にあるのですから。

これから、汚染された地下水が元の状況に戻るまで、途方もないほどの時間が必要となることでしょう。自然が澄んだ水を作るのに気が遠くなるような長い年月をかけているのに対して、汚すことは非常に簡単でかつ短時間で行うことができてしまいます。自分たちは自然に生かされているんだということを全ての人が共通認識として感じたいですよね。

【参考】素敵な宇宙船地球号 1月4日


アメリカ合衆国環境保護庁・アメリカ合衆国食品医薬品局認定100%オーガニック材料で作られた安…

長寿遺伝子でアンチエイジング

2008年12月 22日 By: rainbow Category: ヘルスケア 5 Comments →

近年、急速に平均寿命が延びつつあり人生は60年ではなく80年までになっています。長寿は人々の永遠の希望であり、遙か昔秦の始皇帝は多くの人々を導入し不老不死の薬を探しました。

そんな「健康で長生き」を実践している医者が聖路加国際病院で理事長を務める日野原重明さんです。彼はなんと御年97歳になる現役医師なのです。診察をする患者が全員年下だという日野原さんはすでに4年先の学会発表スケジュールまで決まっているというのですから、驚きを隠せません。

日野原さんに長寿の条件を4つにまとめていただきました。
■条件1:低体温
低体温であることによって、無駄に体のエネルギーを消費しなくて済みます。脳治療の現場でも低温にするのが普通に行われているそうで、日野原先生の朝の体温は35度台といいます。

■条件2:低インスリン
低インスリンダイエットという言葉もあるくらい、広く広まった考え方です。

■条件3:抗加齢ホルモン値が高い

最近では、数年前に100歳の姉妹として有名になったきんさんとぎんさんの遺伝子を研究することによって様々なことが分かってきました。体中にある細胞の中でミトコンドリアと呼ばれるものがあり、ブドウ糖を分解してくれるいい奴あんですが、同時に有害な活性酸素を出してしまい、これが老化の要因の一つとなっています。きんさんやぎんさんの遺伝子は他の人と違い、活性酸素をうまく中和してくれる機能が付いていたのです。これによって老化を抑制することができたと言われています。

遺伝子研究はさらに進み、誰にでも存在する長寿遺伝子があることがわかりました。アメリカ マサチューセッツ工科大学生物学部のレオナルド・ギャランテ教授によると、その遺伝子は「サーチュイン長寿遺伝子」というもので、これによってショウジョウバエの寿命は30%向上、線虫の寿命は50%も増加したそうです。

この「サーチュイン長寿遺伝子」は老化を遅らせ寿命をのばすものであり、ヒトであれば10番目の染色体に存在します。ところがサーチュイン遺伝子は普段活性化していません。活性化する引き金を引くのは「少ない食料」であること。食事のカロリーを制限したときに協力に活性化するそうです。これは、生物として食料が少なくなると子孫を作ることよりも体を維持しようと働く本能から生じています。

日野原さんのお昼ご飯も、牛乳とクッキー2つだけという少なさ。食事は低カロリーが一番であると日野原さんもいいます。年を取れば腹八分目でいいとし、さらに日野原さんはそれよりも1割少ない7割におさめているとのこと。お腹が空いたと感じる人は、集中して仕事をしていないからと笑いをとっているくらいです。そして1日の摂取カロリーは 1300キロカロリー程度でとにかく栄養バランスを考えること、そして1日で使い切れるだけのカロリーしか消費しないこと、さらにカロリーを取りすぎたときには3日で調整することを実践しています。

このように、日頃からエコモードで暮らしていくことによって、元気で楽しく長生きすることができるのです。かつて不老長寿の薬を求めた始皇帝ですが、答えは意外に近くにありました。飽食の時代にあって、ダイエット目的ではなく長生きのためにこれからはカロリー制限をしてみてはいかがでしょうか。

【参考】素敵な宇宙船地球号 12月21日

※読者の方からコメントを頂き、一部情報に誤りがありましたので、訂正しお詫び申し上げます。
(誤) ・・・そして1日の消費カロリーは 1300キロカロリー程度で・・・
(正) ・・・そして1日の摂取カロリーは 1300キロカロリー程度で・・・


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1億ボルトを捕まえろ

2008年12月 15日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

カカドゥ国立公園

オーストラリア北部に広がる世界自然遺産・カカドゥ国立公園。200種類以上の動植物が生息し、ユーカリの森が広がる自然の宝庫のこの場所は、違った側面を持った国立公園でもあります。

付近に残されている壁画からも原住民アボリジニが書いたとみられるナマルゴンが描かれています。このナマルゴンは怒ると斧を打ち鳴らし襲いかかると信じられているもので、今でもナマルゴンが現われたらすぐに逃げなさいと言われています。

このナマルゴンの正体は雷です。カカドゥ国立公園は内陸からの乾いた風と海からの湿った風がぶつかることによって激しい上昇気流が発生することから発生する巨大積乱雲によって、世界有数の雷発生地帯として知られています。雷のエネルギーはすさまじく、その電圧は1億ボルト、温度は瞬間1万度にもなります。雷鳴は銃声とそっくりで、付近の街であるダーウィンでも雷対策を欠かすことはできません。

この雷はどのように生まれるのでしょうか。雷は簡単に言うと雲の中の巨大な乾電池と見ることができます。上昇気流によって水分が凍り、氷となります。これが上昇していきその重さに耐えられなくなり今度は落下に転じます。その際に上昇する氷と落下する氷がぶつかり、落下する氷にマイナス電子が集まります。その結果、雷雲の下の方ではマイナスの電気が渦巻くことになるのです。それが地上に一定量あるプラス電子に対して一斉に流れ込むのが雷なのです。

自分たちは雷について少し誤解している部分がありますが、雷は高いところに落ちると言われています。実際サッカー場やゴルフ場などの平坦なところにも落ちています。さらにゴム製の長靴を履いていれば大丈夫、傘や金属をつけていると落ちやすいといったことが言われていますが、あまり意味がありません。建物内に逃げ込むことが最も効果的と言えます。また、雷鳴が遠にあるからまだ大丈夫というのも間違いです。平均で雷鳴は14キロメートル遠方のものまで聞こえると言われているのですが、次の瞬間その距離を飛び越えて落ちることもあるので、聞こえたら危険ゾーンなのです。

このカカドゥ国立公園の雷について、一人の研究者が雷研究を続けています。その研究者が大阪大学で雷放電物理が専門の河崎善一朗教授です。河崎教授は「雷博士」とも呼ばれていて、雷研究の権威として世界的に知られています。

河崎教授は、「雷キャッチャー」と呼ばれる装置を導入して雷研究を進めています。この装置は、ゴロッと雷が鳴ると1秒間に1000?10000もの電波を測定することができるもので、電波を全て記録することで、雲の中の雷の動きを明らかにすることができる素晴らしい装置です。雲の中の電気の流れが分かれば、どこに落ちるかを推測できるといいます。

さらに、河崎教授はロケットを使った実証実験も行っています。ニクロム線につながったロケットを打ち上げることによって、地上のプラス電子をニクロム線に給電させ、そこに意図的に雷を落とすというもので、事故を未然に防ぐことができると期待されています。
近年、雷が引き起こす様々な問題が明らかになってきました。例えば、地上から発生するNOX窒素酸化物が雷雲に乗っかって成層圏まで行くとオゾン層破壊につながってしまうなど、雷をきっかけとした多くの環境問題が潜在的に潜んでいるのです。

河崎教授は、将来の厄介な問題の解決に役立てば将来の雷博士としての値打ちが出てくると改めて気を引き締めます。雷の発生原因には未だに謎な点も多いのですが、人間による地上からの熱の大放出も原因の一つと言われています。もしそうであれば、いつの間にか自分たち自身が雷をおびき寄せていることになります。

自然環境は、今も昔も変わらずそこにあります。昔から何かが違うとすればかならず人間が自然に悪影響を与えているはずなのです。自然に打ち勝つことなどできないのですから、どうしたらうまく共存できるかを考え、自分たちがただすべき所を見つけることが大切ではないでしょうか。

とりあえず、おへそを取られることがないよう、雷が鳴ったら建物内に入りおへそを押さえておくのが一番の対策といえるでしょう。

【参考】素敵な宇宙船地球号 12月14日


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