あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > 稲森いずみ


篤姫 第35回「疑惑の懐剣」

2008年8月 31日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

まず懐剣という言葉が分らず、懐かしい剣と解釈すると全く訳が分らなくなるので、きちんと調べてから、物語に映る必要があります。懐剣とは護身用の刀のことで、幕末期などには実際に、暴漢などが家に上がりこんできた際に懐剣を突きつけて撃退したという話もあるそうです。納得しました。

寝室に和宮が懐剣を持ち込んでいるといううわさ話が瞬く間に広がって、大奥で大問題となります。この問題に取り組むのが滝山なんですが、最近では大奥の警備を隅々まで行き届かせていて、かなり頼りになる存在になってきましたね。

その滝山が和宮のところへ事実を確認するところ、観行院や庭田嗣子といった外野ばかりが怒りまくって、一方的にののしられてしまいます。滝山も天璋院も和宮と話をしたいのに、周りばかりが敵対する和宮像を造り出しているようにしか見えません。なんだかかわいそうになってきました。

そこに、業を煮やした天璋院が自ら和宮と話をしに行きます。このとき和宮のことを「宮さま」と呼んでいたことについて、プライドを捨てた柔軟な考えをすることができる人であることをうまく演出しているなと感じます。

天璋院は和宮に、懐剣を持っているのか訪ねるとそれはないと言い、結局それは手鏡であることがわります。家茂に気に入ってもらえる様にするための女性としてのアイテムだったんですね。

これで、いけると思った天璋院は、家茂に全てを話すように諭します。さすがの指示です。これによって、少しずつ和宮と家茂の関係、和宮と徳川の関係がいい方向に行くのでした。この先が楽しみですね。

一方、薩摩では奄美より西郷が戻り、久光に対し上洛は無謀かつ時期尚早であり、当主でもなく官位のない田舎育ちの久光にできることは何もないと発言します。当然久光は怒りまくります。当たり前ですよね。

もう少し言い方を気をつけないと、酷い誤解を与えてしまうことになります。かろうじてこの後大久保と小松によって、斉彬の遺志を継いでいるのだということを聞かされ、納得して上洛することになります。

しかし、久光はいつ西郷に対してその不満を爆発させるのかハラハラドキドキです。今後は幕府に対して刃を向ける薩摩と天璋院の関係という、全体の中で大きな場面に向かいます。天璋院はどのように振る舞っていくのか、すごく楽しみです。


【送料無料】全国送料無料!!リボ払いCP鹿児島県限定販売鹿児島県産紅さつま芋「天璋院篤姫」…

篤姫 第33回「皇女和宮」

2008年8月 17日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

安政の大獄によって井伊直弼を失った徳川家は、もはや自分たちだけの力ではどうすることも出来ずに天皇家を頼ることになります。その決定に至るまでの、老中配下の力不足に本当に悲しくなります。天璋院に一言の話も無く、また10年後に攘夷を約束するなど、ありえない約束を天皇家とさせられることになり、その約束を守ることもできないにもかかわらず、今だけを見て政をしている姿に、徳川家の末期を感じます。

一方、京都にいた和宮ですが、本当に女性は政治の道具に使われる悲しい出来事を受け入れなくてはならなかった時代の無念さがあります。すべては「日本国のため」という言葉に、和宮だけでなく天璋院もまた飲み込まれた一人だったんですよね。でも、それをプラスの力に変えて前向きに頑張っていける人と装でない人の間に大きな差があるんですよね。きっかけは誰かに決められたことであっても、それを運命と割り切っていい方向へと変えていける姿、それがまさしく昔、菊本が言っていた「女の道は一本道」なんじゃないでしょうか。

和宮を演じるのは掘北真希ですが、芯の強い姿をうまく演じているようなきがします。これから、彼女がどのように宮崎あおいと演じていくのかがたのしみです。この二人は、同世代として各方面からライバル扱いされているのですが、ここでは演技という真剣勝負の場でうまくそれが相乗効果につながればいいと思います。

次回から嫁と姑という現代にもつながるような問題に、どのように話が展開していくのかが楽しみです。そして大久保をはじめと知る薩摩の武士たちがどのように動き出すのか、静か見守っていきたいと思います。

徳川300年ホントの内幕話―天璋院と和宮のヒミツ (だいわ文庫 H 88-1) 徳川300年ホントの内幕話―天璋院と和宮のヒミツ (だいわ文庫 H 88-1)
(2007/12/10)
徳川 宗英

商品詳細を見る

篤姫 第24回「許すまじ、篤姫」

2008年6月 15日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

なんだか穏やかではない題名ですが、そのことがわかるのは後半部分です。

ハリスがとうとう将軍家定と謁見することが決まり、どのように将軍の威厳を保つかが重要な鍵となっていました。それに対して、篤姫は散々思案したあげく畳を高く積み上げることによって、立ったままのハリスよりも高い位置で会うことによって、威厳を保ったのです。

この考え方、すごい視点だと思います。江戸時代にあって、このような発想をすることができる篤姫はやはりただ者ではないことがうかがい知れます。

篤姫にとって、次期将軍に慶喜を推すことが至上命題となっており、このハリスとの謁見についても慶喜を同席させるよう、家定にお願いし、受け入れてもらうことになります。そのことに対して逆上する本寿院は、篤姫にくってかかります。

それにしても、本寿院の考えは全く感情的で、この人の意見を聞いていると本当に良くない方向に行くんだろうなと思ってしまいます。慶喜が嫌いな理由は、水戸の徳川斉昭が大奥に対して倹約を支持したことが反対の理由というのですから、なんだか悲しくなってきます。

それに対して、同じく慶喜が嫌いな家定の方が、まだ理由が一貫しているような気がします。徳川家を守り、天下をおさめるんだという気合いを感じることができないという直感ということで、まつりごとに力を出し始めた家定にとってみれば、至って当たり前の理由だと思います。

篤姫も、家定の感想を聞いて納得することになります。今回の出来事によって家定は、より篤姫に精神的に頼っていくことになる機会になったのではないでしょうか。

ただし、本寿院の動きが段々怪しくなってきていて、恨みがかいま見えてきました。どのように篤姫が切り抜けていくのか、そして倒れる家定が見えましたが、どうなってしまうのか、さらに自分だけ世の中から取り残されてしまったと感じる大久保正助がどのような判断をして行動するのか、楽しみをいくつも残しながら来週まで待ちたいと思います。


■送料無料■TVドラマ サウンドトラック CD【篤姫】 08/2/20発売