あしたまにあーな

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牛乳が冷房に頼らない熱中症対策に

2012年5月 13日 By: rainbow Category: ヘルスケア No Comments →

NHKのニュースで夏の猛暑に向けて、冷房に頼ることなく節電を実現し、なおかつ暑さに強く熱中症を防ぐことができる方法が紹介されていました。堅苦しいニュースの中で完全に浮いていた感のあるこの話題ですが、しっかりと日本の医師などで作る学会によってまとめられたものだからこそ、この時間に放送されていたのでしょう。

それは、5月や6月という夏になる前から、ややきつい運動をして、その直後に牛乳を飲むことが効果的だというもので、医師やスポーツなどの専門家で作る「日本生気象学会」がまとめたといいます。この内容と全く同じことが、2011年にNHKで放送された「ためしてガッテン」でも紹介されており、情報のもとはどちらも信州大学の能勢博教授であることがわかります。能勢教授は、日本生気象学会の幹事でもあり、自分の発見が学会として示されたということなのでしょう。

その具体的な方法について見てみます。5月ごろから汗ばむ程度のややきつい運動を一日30分行い、その直後に牛乳など糖質とたんぱく質を含む食品を摂取します。この運動を、週に4日以上1か月行うと、血液量が増えるために汗をかきやすくなって、暑さに強い体を作ることができるとしています。また、お年寄りなど体力に自信がない人には、望ましい運動として、速歩とゆっくりとした歩きを3分ごとに繰り返す「インターバル速歩」を勧めています。ここで目安となる牛乳の量は300ミリリットル程度です。

では、なぜ牛乳がいいのでしょうか。

能勢教授によると、血液の中に含まれる「アルブミン」という物質が関係しているといいます。牛乳をはじめとした乳製品に含まれるたんぱく質は、血液中のたんぱく質であるアルブミンの合成を助けてくれます。このアルブミンは、浸透圧を調整する働きがあるため、アルブミンが増加すると血液に水分が引き込まれ、血液の総量が増え、血流もよくなるのです。結果として血液量は増え、持久力が高まるのです。さらに乳製品には、疲労を早く解消してくれる要素もあることから、まさに一石二鳥ともいえます。

昔の日本人は、季節によって血液量を増減させ、体を順応してきたのですが、近年は冷房等によってこの機能が上手く働かず、夏でも血液量が少ないままで、持久力がなくなり、ちょっと階段を上っただけで息切れし、結果として体のだるさや疲れやすさなど、夏バテの大きな原因につながっていると能勢教授は指摘しています。

週4日以上もややきつめの運動をすることに対して、やはり抵抗も大きいでしょう。自分でやらないとという強い意志がないとなかなか続きません。自分に強制的に運動をさせるような宣言や使命を課してやるくらいの気合いを付けることが求められそうです。

そうして頑張って帰ってくると、肝心の牛乳がブームで品切れ、なんていうことになるのも、もしかしたら時間の問題かもしれませんね。

【参考】NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120513/t10015085701000.html

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幼児の牛乳飲み過ぎは体に悪いのか

2011年1月 04日 By: rainbow Category: 子育て No Comments →

3歳の子供は昔からすごく牛乳が好きで、1日に500ミリリットル以上は飲んでいました。朝起きた時から夜寝る前まで牛乳をコップに入れてレンジで少し温めてから飲むというのが彼のお気に入りなのです。

一方で、朝昼晩の三食はあまり食べることなくご飯でいうと数口口に入れるだけでおしまいということも珍しくありません。ご飯をあげてもあまり食べることなく、甘いパンであれば少し食べる程度。好んで食べるものとそうでないものを差がどんどん激しくなっていきます。

この牛乳と食の問題について、相互関係をあまり考えることなくこれまで過ごしてきましたが、気になって調べてみると多くの幼児が牛乳を飲み過ぎてしまい、あまりご飯を食べないという問題に直面していることがわかります。中には鉄欠乏性貧血になってしまう危険性を指摘する人までいるとのこと。

すべてが専門的な議論ではないのですが、思い当たる節があることから最近子供に牛乳をあまり飲ませないようにすることにしました。まだ数日しか経過していないので結果は出ていませんが、このまま様子をみたいと思います。

独立行政法人 国立健康・栄養研究所のサイトによると同様の質問が来ており、回答者は未だに牛乳の過剰摂取の問題は報告されていないとしながらも、1日平均200ミリリットル程度の牛乳摂取が妥当としています。

なので、これ以上であると過剰摂取ということになるのですが、それ以前に牛乳は100グラムで約60キロカロリーのエネルギーをもっていることから、500ミリリットルで300キロカロリーものエネルギーになり、ほぼ幼児の一食に匹敵します。牛乳だけですべての必要な栄養を摂ることはできないことから、確実にこのままでは栄養が足りない状況になり、子供の成長に関わる問題になりかねません。

今後、幼児への牛乳摂取という課題が科学的に明らかになるのを待ちつつも、目の前の子供に毎日のご飯をおいしく食べてもらい、元気に成長するにはどうしたらいいのかを第一優先に考え、まずは牛乳への取り組みを行なっていきたいと思います。

【参考】
・独立行政法人 国立健康・栄養研究所 http://www.linkdediet.org/
・仙台やすらぎの杜整体院 http://www.h3.dion.ne.jp/~ysrg/kenkouhou/gyunyu.html

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低温殺菌牛乳の生みの親

2010年4月 10日 By: rainbow Category: グルメ No Comments →

牛乳パックの上部にある「切欠け」と呼ばれるかけた部分が一部の牛乳にあることを以前紹介しました。これは種類別「牛乳」となっているもののみに許された印なのですが、先日購入した牛乳には切欠けがついていなかったので、よくよく裏面を見てみると種類別の部分に「成分調整牛乳」と書かれていました。同じ牛乳でも「牛乳」だと切欠けが許されるのに「成分調整牛乳」では許されないもののようです。

◆牛乳の種類
では一体自分たちが日常的に飲んでいる「牛乳」にはどのような種類があって、それぞれどのようなものなのだろうと気になって調べてみました。社団法人日本酪農乳業協会によると、その種類は6種類にも及ぶそうです。以下に簡単に紹介します。
・牛乳
牛から搾ったままの乳である生乳を加熱殺菌したもので、水や他の原料は入ってない。乳脂肪分3%以上、無脂乳固形分8%以上の成分を含むもの。

・成分調整牛乳
生乳から乳脂肪分の一部を除去するか、水分の一部を除去して成分を濃くするなどの調整を行った牛乳のこと。

・低脂肪牛乳
成分調整牛乳のうち、乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下にしたもの。

・無脂肪牛乳
成分調整牛乳のうち、乳脂肪分を0.5%未満にしたもの。

・加工乳
生乳または脱脂粉乳やバターなどの乳製品を原料に、乳成分をふやしたものや、乳脂肪分をへらしたものなどがある。濃厚ミルクまたは乳や低脂肪乳など。

・乳飲料
生乳または乳製品を主原料に、乳製品以外のものを加えたもの。カルシウムやビタミンなどを強化したものや、コーヒー・果汁などをくわえたものなどがある。

思いの外厳密に決まっているという印象を受けます。成分についていじらないもののみが牛乳と呼んでよく、水分を減らしたりするだけで切り欠きの条件を満たさなくなってしまうのです。さらに牛乳から無脂肪乳までが生乳100%使用しているもので「牛乳」と名乗っていいものになります。

◆加熱殺菌の方法
次に、牛乳の処理の中で大切な加熱殺菌の方法について見ていきます。加熱方法には大きく高温殺菌と低温殺菌があります。現在日本で市販されている通常の牛乳は 130度で2秒間殺菌する超高温瞬間殺菌と呼ばれる方法が利用されていますが、これよりも低い温度で殺菌した牛乳もあります。それが低温殺菌牛乳です。

一般に低温殺菌としては、62度から65度で30分間もしくは75度で15秒間殺菌する方法が利用されています。この利点は成分が熱によって変わることを抑えることができるのでより原料に近い牛乳本来の味を楽しむことができます。しかし、時間がかかってしまうことや原料管理の難しさから大量生産するのは難しいとされています。

◆低温殺菌法のなりたち
この低温殺菌法はパスツール法ともいわれていて、英語では「Pasteurized(パスチャライズ)」と名前にちなんだものになっています。この方法を生みだしたのがフランスの科学者ルイ・パスツールという人で、細菌学や予防医学の基礎を作りだした人として有名です。よく牛乳瓶やパックに「パスチャライズ牛乳」などと書かれているものを見たことがあるという人もいるのではないでしょうか。

この低温殺菌法が生まれるきっかけとなったのは、1863年のある出来事でした。フランスが輸出したワイン520万キロリットル(瓶だと70億本にもなる)が腐ってしまうという事件が起きました。これに対してパスツールは、腐ってしまった原因が細菌にあると考え55度という低温でワインを殺菌する方法を提案します。この温度ならワインの香りや風味を壊すこともないので安心です。こうしてフランスのワインは救われたのです。

このように、牛乳は様々な加工をされ今に至っています。そこには偉大なる先人の発見や工夫が凝縮されていることが今回分かりました。こうした知識を持って飲んだ牛乳は少しだけ違った味になるかもしれませんね。そして目の前の子供は今日もたくさんの牛乳を美味しそうに飲むのです。(彼はたぶん牛乳の種類などは気にしないでしょうが・・・)

【参考】
・メトロガイド No.131
・社団法人日本酪農乳業協会 http://www.j-milk.jp

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