あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 松田翔太


西郷どん 第34回「将軍慶喜」

2018年9月 09日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

数年前の大河ドラマではほぼ主役であった徳川家茂ですが、今回はほんの数秒の登場でなくなってしまいます。その後の将軍の座に慶喜はつかないとの見方が有力だったのですが、吉之助は将軍になるだろうなというぼんやりとした予測をもっていました。この辺りの理由は語られることがなく、なぜそのように感じたのかは不明なままですが、吉之助の中には慶喜に対する畏怖があったのではないかと思います。

状況はどんどん進み、慶喜は将軍の座につき、その立場を利用して各藩への根回し作戦、および外国特にフランスへの支援を要請していきます。そのフランスからは軍事支援を行う代わりに薩摩を譲り受けたいというもの凄い提案を受けるのですが、この辺りの結末は見えていません。このような重大な内容が噂話などで各方面に簡単に広まってしまう状況も統制が取れていない状況を示すものではないでしょうか。

吉之助も言うようにイギリスやフランスの力を借りれば目の前にいる敵を打ち破ることは簡単なことだと思います。しかし、それをやってしまうと彼らはその見返りとして領土であったり、自国に有利で日本には不利な条件を出してくるのは明らかでした。それを慶喜が受け入れようとするのであれば、それをどんな手を使ってでもなんとかするというのはすごく自然な事のように思えます。

吉之助が進むべきと感じた道は倒幕でした。この言葉自体はこの時代では通用するものではなかったと思いますが、それでもみんなが自然に使っているのに若干の違和感を覚えます。平和裏にことを治めようとする吉之助であったのですが、こと慶喜に対しては完膚なきまでに叩くことを決断した背景を次回以降じっくりと見て行きたいと思います。

■紀行■
・京都府京都市
 元離宮 二条城
 JR「京都」からバス「二条城前」下車すぐ


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美

西郷どん 第33回「糸の誓い」

2018年9月 02日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

初めから寺田屋を舞台にした坂本龍馬への襲撃事件ですが、入浴中にお龍が捕らえる者たちをいち早く見つけ出したことによって、なんとか一命を取り戻します。静養とかくまうことを名目にして薩摩へと案内した吉之助は、そこで実はイギリス公使パークスを迎えるためのアドバイスを求めるという真意を伝えます。

適切なアドバイスをしつつ、龍馬は九州各地へお龍を連れて文字通り静養をすることになります。ここでお龍が龍馬に対して自分の意志でどこまでもついて行くというまっすぐな気持ちが、糸の心にも影響を及ぼすことに。これまで愛加那のことを正面から吉之助に聞くことが出来なかった糸ですが、お龍の影響を受けて初めて腹を割って話すことができたようです。このことが要因であったかどうか分かりませんが、吉之助と糸の間には子供が授かることになります。

政治の世界に目を向けてみると、吉之助のおかげでパークスの交渉も上手くいき、薩摩とイギリスの関係がいい方向に向かいそうな雰囲気でした。こうしてみると、かなりドラマとして盛っていることを差し引いても、吉之助の存在感がひときわ大きいことが分かります。そんな吉之助に次の壁として立ちはだかるのが将軍となる慶喜。この先どのように対峙していくのか楽しみにしたいと思います。

■紀行■
・鹿児島県霧島市
 霧島神宮
 JR「霧島神宮」からバス「霧島神宮」下車 徒歩3分


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美

西郷どん 第32回「薩長同盟」

2018年8月 26日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

物語は、慶喜と外国との密約から始まります。オープニングが終わるやいなや京の町が大騒ぎ。外国の軍艦が神戸にやってきかたからなのですが、これによって孝明天皇は慶喜の誘導に従い二度目の長州征伐の勅命を下します。

この辺りの作戦について一蔵が完全に読んでいたのはさすがとしか言いようがないのですが、それでも一蔵はここから本領を発揮します。この勅命には義がないと方々に宣言するという大胆な作戦にでて、見事に諸藩の長州征伐への出足を鈍らせることに成功するのでした。

とは言いながらも、吉之助にとっては心が晴れない状況が続きます。前回桂に無礼なことをしてしまい、せっかくの長州と手を組むチャンスをものにできなかったからなのですが、それでも後ろ向きな龍馬に商いを通じて長州、薩摩、龍馬達それぞれが得をするような案を提示します。

初めは完全に後ろ向きであった桂ですが、長州藩士たちが死を覚悟しながらも薩摩と手を組めないもどかしさを目の当たりにして、考えが少しずつ変わっていきます。そして、完全な長州寄りの条件ではありながらも、薩摩との交渉のテーブルに戻ってきたのでした。

ここでも、吉之助の存在感はピカイチでしたね。押し寄せる薩摩藩士たちを説き伏せ、同時に薩長が手を取り合うことの大切さを周囲に知らしめる、それも最も効果的な方法で。見事としかいいようがありません。恥もプライドも捨て、双方が手を取り合う瞬間でした。これから世の中が変わっていくその瞬間がそこにはありました。

次回からは、幕末の動乱が始まっていくようです。夜襲など重要人物の命が狙われるなか、それぞれのメンバーはどのように駆け抜けていくのか楽しみにしたいと思います。

■紀行■
・山口県萩市
 木戸孝允旧宅
 JR「萩」からバス「萩美術館浦上記念館・萩城城下町入口」下車 徒歩4分

・京都府京都市
 御花畑御屋敷跡
 地下鉄烏丸線「鞍馬口」下車 徒歩3分


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美