あしたまにあーな

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龍馬伝 第20回「収二郎、無念」

2010年5月 16日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

もはや、土佐勤王党の姿は見る術もないくらい崩壊してしまい、武市半平太と平井収二郎以外は他の道を歩んでいる様子です。そんな平井収二郎は投獄され吉田東洋を暗殺したのが武市の仕業であることを白状させようと激しい拷問にあいます。宮迫さん、少しかわいそうですね。さすがに実際にはたたかれたりはしなかったでしょうが、水をかけられるなど手荒な仕打ちを受け、それで最終回になってしまうのはなんとも残念です。

完全に、山内容堂の術中にはまってしまった感じがします。その容堂の不気味さを印象づける作戦は毎回これでもかというくらい激しさを増していて、今回はなんとクワガタまで登場し、そのクワガタで遊ぶシーンまで登場します。近藤正臣さんによると、このあと耳をクワガタに噛まれたそうです。文字通り体を張った演出といえるでしょう。もはや、容堂には怖いものはなさそうです。次回からは残された武市やそれ以外の自分に不都合な面々は次々と捕らえられていくことになるでしょう。

物語の中でも平井加尾が言っていましたが、どうして何の罪もない人が捕まって、切腹しなければならないのか。実はこの問題は今も抱える永遠のテーマなのかもしれません。政治やその時々の考え方によって、人を裁く考え方も変わっていきます。国家や幕府、藩を脅かす行為は、例えその人たちが正しいと考えていても、誤っていると考えられてしまうのです。しかし、それに「どうして?」と自省することも大切だと思います。

今回、この大きなテーマを始めに投げかけたのが、松平春嶽がいる越前福井藩に居合わせた熊本藩士である横井小楠の発言でした。おそらくすばらしい儒学者なのだと思いますが、今回はまるでムスカのようにみえたひともいるのではないでしょうか。人は時代が必要としなければ、無用であるくらいの勢いで話をしていて、それを止めようとしない春嶽。デモクラシーについて語るところまでは「すごいな、この人」と思っていたのですが、その後の急展開。でもなんだかんだいって、最終的に春嶽と共に1000両を勝塾のためにポンと支払い、生き金にしろという男気溢れる言葉に、この二人の懐の深さを感じます。

そして、待ちに待っていた弥太郎の時間。弥太郎の妻である喜勢は弥太郎と結婚した理由が今回あきらかになります。それは占いでした。占いでくそまみれになっている人が自分を幸せにしてくれるということを聞き、実際にあった弥太郎に一目惚れしたそうです。実際に三菱財閥の創始者になるのですから、その占い師は大当たりだといえるでしょう。どんな理由なんだろうとずっと不思議に思っていたのですが、今回それがわかって落ち着いた反面、「なんじゃ、そりゃー」という気持ちが同居してしまい、しばらく複雑な気持ちです。

材木を売るために、借金をした坂本家に売りに来るというあり得ないことをしでかしますが、1つのヒントを喜勢からもらいます。それは「おまけ」をつけるということ。これによって、きっとどんどん売れるような気がします。次回からの復活劇に注目したいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
福井県福井市
 - 福井城址
 - 瑞源寺
 - 松平春嶽像
 - 養浩館庭園

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龍馬伝 第15回「ふたりの京」

2010年4月 11日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

今回は京都の中で繰り広げられる人間模様を中心に話が展開します。「ふたりの」京なんですが、このふたりというのはいくつかのパターンを考えることができます。今回はいくつかの場面をみて自分で感じた「ふたり」を中心に内容を振り返ってみたいと思います。

■「加尾」と「龍馬」
おそらく今回の題名にある一番の意図はこれなんだと思います。脱藩してお尋ね者になっている龍馬に近づくなときつく言う加尾の兄である平井収二郎だったのですが、加尾は龍馬に再会してしまいます。一度は別れてしまっても追いかけてしまうことからも今も気持ちは変わっていないことを感じます。しばし夫婦のような生活をしながらも加尾は龍馬を1つの場所にとどめておくべき人ではないと悟り、勝麟太郎を紹介します。彼こそ龍馬の求める日本を思う先生だと感じたのでしょう。自分がつらい思いをすることがわかっていても、相手のことを第一に考えるその姿に思わず涙してしまいます。福山さんと広末さんの演技も本当に素晴らしかったです。特に広末さんはきれいだなと思わず感じてしまいます。まるで龍馬と同じです。

■「以蔵」と「武市」
以蔵にとって自分のことを侍として扱ってくれる武市は尊敬してやまない存在でした。その武市から無言の圧力によって暗殺を指示されてしまうと、これはもうパワーハラスメント以外の何者でもありません。断るという選択肢のない以蔵は次々と実行に移していきます。それを戒めたのが龍馬でした。人の道を外れてはいけない、すごく当たり前のことなのに、人の心にすっと入ってくる龍馬という人間の大きさを感じる場面となりました。

■「武市」と「龍馬」
もはや共に生きていく道はないところまで来てしまった二人。今回龍馬は加尾の前で明確に「欧米諸国にケンカしないで国を守っていく方法がないかを探している」と自分の目標を語ります。それとは対称的に武市はケンカをして完全に打ち払うという考え方であることからまるで水と油の世界。今のところ武市の方がうまくいっていて、日本を動かしていますが今後どのように変わっていくのか楽しみです。

そして今回の弥太郎ですが、完全にコントの世界です。どのようなことを言いたくてちょい役としたのかその真意はよく分かりませんが、この頃はまたどん底になっていたということは分かります。喜勢ほどの人物が弥太郎について行っているのか、その真意も後に分かってくるものと思われます。

次回は、とうとう武田鉄矢さん登場です。大の龍馬好きである彼に役を奪われないように福山さんにもがんばって欲しいですね。

◆龍馬伝紀行◆
京都府京都市
 - 高瀬川 一之船入
 - 長州藩邸跡
 - 土佐藩邸跡
 - 土佐稲荷神社


土佐の香り漂う龍馬入浴剤!12462 坂本龍馬の湯

龍馬伝 第14回「お尋ね者龍馬」

2010年4月 04日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう第二部が始まりました。始めは第一部の始まりと共に岩崎弥太郎のシーンから始まります。ヨーロッパ視察のためのお金を出せという申し出についてお金に関わる内容についてはシビアになるといい、どうせお遊びになってしまうといった資金提供を断ります。そのときに贅沢きわまりない宴会の最中だったのが気になるところではありますが。

オープニングで第一部とかわっていたのは、始めの題名が表示される前まででした。題名にはセカンドシーズンを伝える文字が並びながらも、それ以降のオープニングはよく見ていたのですが変化を見つけることができませんでした。

話は龍馬の脱藩を追いかける弥太郎から始まります。後藤象二郎に命じられ吉田東洋を殺害した容疑者として龍馬をおうように命じられ大坂で出会うことになります。そこでは、髪の毛が思いきり白くなってしまった龍馬が鰹のたたきを食べているところで発見するのですが、逆に土佐に帰るように説得されます。きっとこの言葉はずっと弥太郎の心に残ったんでしょう。「自分だって、こんなことに関わりたくない」と涙ながらに語り、改めてこの二人にある熱い空気を感じました。憎み合いの言葉を言いつつも弥太郎にとって龍馬は大きな存在だったんでしょう。

一方で、どんどんダークな世界に突き進んでいくのが武市半平太でした。土佐藩の実権を完全に握り、大きな影響力を及ぼす存在になっていきます。それと共に目的のためならどんなことだってするという人間味を甘利感じさせない冷徹な雰囲気をどんどん醸し出していきます。演じている大森南朋さんが表情をあえてなくした演技をしているのでそのように感じるのかもしれません。現に最後の龍馬伝紀行で登場する武市は、銅像まで造られるほど人気のある人物となっています。

いずれ、東洋を暗殺した人物が自分であることもばれてしまうであろう武市は、友情という傘に隠した指令を岡田以蔵にすることになります。彼の人生はここから大きく様変わりしていくことになるのはすでに周知の通り。きっと今後彼のことを持ち上げる回が登場するのかもしれませんが、今のところは悪者全開というイメージです。

そして今回のポイントの1つとしてやはり武田鉄矢の存在を書かずにはいられません。大の龍馬好きである武田鉄矢さんが演じるのは勝海舟でした。始めて顔が映ったときに、ずいぶん年季の入った勝海舟だと感じたのは自分だけではないはずです。今後龍馬をたてながら演じていくと彼は言っていますが、もしかしたら、龍馬よりも大きな存在感を出してしまうかもしれません。今回女性がほとんど登場しない珍しい内容の中で武田鉄矢と福山雅治の絡みに注目したいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高知県高知市
 武市半平太旧邸跡
 武市道場跡
 武市半平太像

幕末に想いを馳せて・・・龍馬の柚子湯・薬湯