あしたまにあーな

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龍馬伝 第14回「お尋ね者龍馬」

2010年4月 04日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう第二部が始まりました。始めは第一部の始まりと共に岩崎弥太郎のシーンから始まります。ヨーロッパ視察のためのお金を出せという申し出についてお金に関わる内容についてはシビアになるといい、どうせお遊びになってしまうといった資金提供を断ります。そのときに贅沢きわまりない宴会の最中だったのが気になるところではありますが。

オープニングで第一部とかわっていたのは、始めの題名が表示される前まででした。題名にはセカンドシーズンを伝える文字が並びながらも、それ以降のオープニングはよく見ていたのですが変化を見つけることができませんでした。

話は龍馬の脱藩を追いかける弥太郎から始まります。後藤象二郎に命じられ吉田東洋を殺害した容疑者として龍馬をおうように命じられ大坂で出会うことになります。そこでは、髪の毛が思いきり白くなってしまった龍馬が鰹のたたきを食べているところで発見するのですが、逆に土佐に帰るように説得されます。きっとこの言葉はずっと弥太郎の心に残ったんでしょう。「自分だって、こんなことに関わりたくない」と涙ながらに語り、改めてこの二人にある熱い空気を感じました。憎み合いの言葉を言いつつも弥太郎にとって龍馬は大きな存在だったんでしょう。

一方で、どんどんダークな世界に突き進んでいくのが武市半平太でした。土佐藩の実権を完全に握り、大きな影響力を及ぼす存在になっていきます。それと共に目的のためならどんなことだってするという人間味を甘利感じさせない冷徹な雰囲気をどんどん醸し出していきます。演じている大森南朋さんが表情をあえてなくした演技をしているのでそのように感じるのかもしれません。現に最後の龍馬伝紀行で登場する武市は、銅像まで造られるほど人気のある人物となっています。

いずれ、東洋を暗殺した人物が自分であることもばれてしまうであろう武市は、友情という傘に隠した指令を岡田以蔵にすることになります。彼の人生はここから大きく様変わりしていくことになるのはすでに周知の通り。きっと今後彼のことを持ち上げる回が登場するのかもしれませんが、今のところは悪者全開というイメージです。

そして今回のポイントの1つとしてやはり武田鉄矢の存在を書かずにはいられません。大の龍馬好きである武田鉄矢さんが演じるのは勝海舟でした。始めて顔が映ったときに、ずいぶん年季の入った勝海舟だと感じたのは自分だけではないはずです。今後龍馬をたてながら演じていくと彼は言っていますが、もしかしたら、龍馬よりも大きな存在感を出してしまうかもしれません。今回女性がほとんど登場しない珍しい内容の中で武田鉄矢と福山雅治の絡みに注目したいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高知県高知市
 武市半平太旧邸跡
 武市道場跡
 武市半平太像

幕末に想いを馳せて・・・龍馬の柚子湯・薬湯

龍馬伝 第13回「さらば土佐よ」

2010年3月 28日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう第一部の最終回を迎えます。今回は2つの暗殺計画の事の顛末が明らかになります。まず一つ目の弥太郎による龍馬暗殺計画についてですが、これは始めから受け狙いだったようにしか考えていなかったので、結末は「なるほどね」と思う結果となりました。やっぱり龍馬は弥太郎に愛されているんですね。今まで何となく毛嫌いしているような雰囲気もあったのですが、今回明確に弥太郎は龍馬のことを愛していることがわかります。不器用な二人なのでそれをうまく表現することができないようですが、今回はあからさまだったような気がします。

そして、2つめの武市による吉田東洋の暗殺計画についてですが、前回東洋に足蹴りにされてしまっては、武市としても殺意を覚えるでしょうね。東洋も本当に土佐のことを思っていて、家臣からの信望を集めるのであればこのようなことをしてはいけません。こういう風に相手を扱うことによって結局はそれが自分に返ってくることになるのです。東洋にとっては、武市の才能がないことが登用しない要因であることを龍馬に語るのですが、本人にはそれを伝えることもなくその日がやってきます。

武市は土佐勤王党の一部のメンバーに命じて東洋の暗殺を実行します。雨が降りしきる中、東洋演じる田中泯の殺陣は本当に迫真に迫っていて思わず息を呑んで見守ってしまいました。最期はあっけないのですが、東洋本人もまだまだやりたいことがたくさんあったのだと思いますが、このような形で終わってしまいその無念さを痛いほど感じることができます。まさにそのときに武市は自宅で絵を描いていたのですが、その近くでニコニコしながら見守っている奥さんがこのことを知ったらどう思うだろうと思わず考えてしまいます。

毎回お約束になった弥太郎シーンですが、今回はなんと言っても後藤象二郎の命令を破ってしまい家でビクビクしている中で喜勢と共に家を出ようとしたときに激しく抵抗され「土佐を出るつもりはない」と言われた場面でしょう。ほんの数秒前まで「どこまでもついていく」と言いながら絵に描いたような手の平返し。彼女の真の目的は未だに分かりません。

第一部最後のシーンは龍馬の土佐藩の脱藩です。坂本家中が混乱する中、たまたま帰ってきていた乙女姉さんが龍馬のことを思い味方になるべきだとみんなを説得し、涙ながらに龍馬を送り出します。寺島しのぶさんの龍馬を想う演技はさすがですね。しばらく見ることができなくなるかもしれないのが残念です。

次回からはとうとう脱藩した龍馬が、日本中を駆け回ります。これに弥太郎がどのように追従して行くのか、今の時代に龍馬の名前が轟く要因をじっくりと見ていきたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高知県高知市
 - 水谷山 和霊神社
 - 梼原町 維新の門
 - 茶や谷

NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1

龍馬伝 第12回「暗殺指令」

2010年3月 23日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

この題名の真意が分かってくるのは、物語の最後の方の場面になります。この指令には実はいくつかの意味があって、その意味を解説するために前半部分が構成されているといったイメージになります。

まず始めから全く予想外の展開から始まります。武市半平太が立ち上げた土佐勤王党に坂本龍馬は決して入らないだろうなと思っていたのですが、みんなの強い要望に押される形になってその場で血判状にサインを押すことになります。「なんで?」という疑問はやがて、「武市の暴走を抑えるため」という理由によって解消されるのですが、この時はただただ宮迫の暗闇での迫力に圧倒されてしまいました。

しかし、この後に尊皇攘夷を訴える武市は吉田東洋にボコボコにされ、冒頭の吉田東洋の暗殺を企てる結果となります。吉田東洋は下士のなかでくすぶっていた坂本龍馬を取り立てようとするのに対して、日本の将来のためにならないと考える武市を評価しないなど、自分の中にしっかりとした信念があり、土佐や日本のことを彼なりに考えて行動していた重要な人物だったのです。この人について調べてみると、最期にどうなってしまうのか分かってしまいましたが、悲しい限りですね。

その東洋に取り立てられて、少しだけ偉くなったのが岩崎弥太郎でした。相変わらず汚い格好なのですが、警察の仕事をGETしかわいい嫁さんまで得ることができたというのですから驚きです。演技もすごくうまくて最高な香川照之さんなのですが、この人が出てくると何となくコメディの雰囲気を醸し出すところが素敵です。嫁さんをもらってからの浮かれようがまたすごく、そこに蟹江敬三さんの弥次郎による絡みも相まって独特の雰囲気を醸し出している岩崎家に嫁いだ喜勢さんには何か裏がありそうな雰囲気がぷんぷんします。何でもにこやかに接する喜勢ですが、弥太郎本人も見どころで言っているように後にこの真相が明らかになります。

そんな弥太郎に、龍馬暗殺を命じるのが後藤象二郎でした。後藤は東洋がなにかと「坂本、坂本」というのを気に入らなかったらしく、いなくなってしまえばいいという短絡的な考えで弥太郎に命じるのです。先ほどの東洋に対する計画も許されることではありませんが、こちらの単なる私怨での命令はもっと許されません。でもこの人はその後に新しい日本の中枢に入っていくことになるんですよね・・・

最後に少しだけ気になったのが、龍馬が会いに行った長州の久坂玄瑞です。本当にこんな人だったのかどうかわかりませんが、演じるやべきょうすけさんは、「松陰先生」と涙を流しながら叫び続けます。福山さんの明らかに引いている演技は当然ともいえます。たぶん素で出てしまった表現なのかもしれません。

次回は、いつの間にか存在していた第一部が終わるそうで、土佐藩を出るときがやってきます。弥太郎と龍馬の関係など気になるところがまだまだたくさんありますが、どのように土佐を離れていくのか楽しみにしたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
山口県萩市
 -久坂玄瑞生誕地
 -松下村塾

NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1