あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 小泉孝太郎


八重の桜 第17回「長崎からの贈り物」

2013年4月 28日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

今回は、何となく心温まる内容であったような心地よい雰囲気でした。それは、今回の主題である長崎での覚馬の状況もあったのかもしれません。長崎で銃の買い付けを行っていた覚馬は初めは西洋人に対して快く思っていませんでした。ところが、1人の女の子が父親である商人と話している様子を見ると、同じ人間なんだと思い直し頭を下げて交渉を再開させます。

目がどんどん見えなくなっていく中においても、自分を見失わずそして謙虚な姿勢で誰かの助言を受け入れる感受性があるからこそ、覚馬という人物が魅力的で人望があつくなるのだと思います。帰りに、新式のスペンサー銃を商人からもらい、それを会津にいる八重のもとに送ります。

送られた山本家では、銃よりも覚馬に帰って来て欲しいのですが、容保が帰ることができないのに覚馬だけが帰るなんていうことは出来るはずもありません。おそらくほとんどの人がそういう判断をする場面ではないでしょうか。これで、うらのご機嫌がまた悪くならないといいのですが・・・

孝明天皇亡き後、京を中心に倒幕の流れはもはや止めることが出来ない大きな激流となりつつあります。この状況下で、京にとどまることはそういった激流に飲み込まれメチャクチャになることを意味するのですが、慶喜は執拗に容保に京に残るように指示します。

慶喜がだんだん悪者に見えてきてしまうのですが、本来であればなにか意図があって判断していることなのだと思いますが、この物語のなかではそれをうかがい知ることが出来ません。このまま大政奉還をして、静かに表舞台から消えてしまったら本当に視聴者に悪者扱いされて終わってしまうことでしょう。どこかで挽回するチャンスを与えてほしいと思います。

次回は、尚之助と八重の諸国漫遊記になりそうで、会津が置かれた状況をしることができそうです。今後の会津の危機に向けて、なにを収穫として持ち帰ることが出来るのか、それをしっかりと確認したいと思います。

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八重の桜 第16回「遠ざかる背中」

2013年4月 21日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

前回から宿題事項になっていた大火事の行方ですが、予想したとおりみねは無事であり家族みんながみねの捜索を通じてひとつにまとまるきっかけとなりました。さらにうらもみねに対して怒ってばっかりではなく優しく接するようになります。うらが怒っていたのは、寂しくて八つ当たりしていたとばっかり思っていたのですが、実際にはそうではありませんでした。それは覚馬にもしものことがあった場合には、みねが山本家を継ぐことを想定して厳しくしつけたのでした。

それは、子供には分からない思いであり、まだまだ早い感じがします。子供の頃は思いっきり遊ばせ、優しさや楽しさの中で過ごさせてあげることがいつの時代も大切なのだと思います。実際にそういう状況に最後はなったのですから、ひとまずこれでしばらくは山本家は安泰でしょう。それにしてもみねを演じている豊嶋花は好演技でした。毎回子役の演技は光るものが多いですね。

京では、慶喜がとうとう将軍になることが決まり、長州征伐の後始末をどのようにするのかについてぴりぴりした状態にありました。勝や西郷などこれからはもう、幕府中心ではなくみんなで決める政治にしようといいう仲間が実権を握りつつあり、慶喜はかなりの劣勢状態。

にもかかわらず、慶喜は仲間をも欺くような言動で事態の収拾を図ります。しかし、欺かれた仲間としては慶喜を信じてついていくわけにはいきません。次々と仲間は去っていくことになりますが、幕府という組織にあまり執着していない慶喜は幕政改革に邁進していきます。

孝明天皇も崩御したことで、しばらくは会津に帰れそうもない会津藩の面々。これからどのような振る舞いをしていくのか楽しみにしたいと思います。

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八重の桜 第15回「薩長の密約」

2013年4月 14日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

物語の始まりは、久しぶりの登場であるオダギリジョーが演じる新島七五三太でした。日本に帰ってきたのかと思って見ていると、どうやらそれは違っていてボストンに到着した様子。南北戦争の状況も今回の大河ドラマの中でやっていて、大変だったろうなと思っていたのですが、それが伏線になっていました。これを見ていると、大河ドラマで南北戦争を通じた人間模様をやっても面白いんじゃないかと思えてきます。やはり多く兵が戦っていると思わせるようなスケールの大きい騎馬戦の様子を描くのは難しいんだなと実感してしまう演出ではありましたが、それでもこの戦争にいたるそれぞれの思いというものはあったんだろうなと興味が湧いてきます。

そんな物思いにふけっていると、まさにここ数年の大河ドラマで登場していた人物が次々と登場するシーンがやってきます。桂小五郎、坂本龍馬、西郷吉之助、大久保一蔵など、着々と薩長が手を結んでいく様子は、会津という幕府側から見たときに、本当に予想外の出来事だったことがわかります。京の街を警護する会津は、幕府の兵が緩みきっている様子を見て不安を感じ、さらに容保はかつて孝明天皇からよくして貰っていたので、裏切ることはできないと、逆に鎖のように京に縛り付けられてしまいます。

その幕府も今や全く統制力が無くなってしまい、篤姫で登場した家茂の状況以上に今回の演出は頼りなく描いており、西郷でなくても「もう徳川家はだめかな」と思ってしまうのは致し方ない状況でした。そんな中、家茂が亡くなり慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、天皇の前で長州を打ち破ると宣言してプレゼントまでもらったけど、その数日後に長州と戦わないで和議を結びたいと言い出します。

最後のナレーションで、慶喜は二心があってそれは聡明な故であると言っていましたが、そのあたりは視聴者から見るとよく分からない部分でしょう。どうしてそういうジャッジをしたのか、それを次回慶喜自身からきちんと説明してくれるべきで、そういう演出であるといいなと思います。

一方会津では、前回までで八重の結婚話が一段落し、今回は覚馬の妻であるうらが中心。早く帰ってくると思っていた旦那様が全然帰ってこないので、一人娘のみねに厳しくあたるようになります。子供にとってもこれはたまったものではありません。運悪く大火事が発生し、一生懸命いなくなったみねを捜す山本家。

次回は無事に見つかったみねを通じて、うらが優しさと穏やかさを取り戻すと共に、何らかの教訓を視聴者に訴えるのではないかと予想しています。さて、その通りになるか次回を楽しみにしたいと思います。

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京都府京都市
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