あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 小泉孝太郎


八重の桜 第20回「開戦!鳥羽伏見」

2013年5月 19日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

圧倒的に不利である状況を慶喜も分かっていて、薩長に口実にさせるものを残さないように細心の注意を払いながら大坂に逃れます。このタイミングでどのくらいの藩や兵士が幕府軍に従っていたのかは分かりませんが、1万5千人という数字はあまりにも少ないように感じます。これで慶喜が「負けるはずがない」と自信たっぷりに言っている理由もよくわからないのですが、どこかに自信があったのでしょう。

この描写のちょっと前に、慶喜は諸外国を集めて、これからも徳川家が日本の代表者として交渉を行うことを宣言し、外国の皆様もそれを受け入れるということがありました。つまり、外国から見れば徳川が日本の代表であり、国内では薩長が実権を握っている。このアンバランスを上手くついて、日本を内乱状態にさせて混乱に陥らせることも容易に出来た場面でした。

ちょっと前に、日本は争っている場合じゃないと勝先生は言っていたのですが、まさにそれが現実の出来事となろうとしていました。どっちに転がっていくか分からない日本、物語ではあまりクローズアップされませんでしたが、鳥羽伏見の戦いの前年である1867年に坂本龍馬は暗殺されています。勝もあまり登場しない状況の中で、物語から日本を引っ張っていく人物に不足感があるのが残念なところ。会津は旧体制を守る立場ですし、会津でも考え方は「会津のため」であり、「日本のため」と考える人はいません。

大久保や西郷といった薩摩藩士以外にも、もっとたくさんの有名人がいて成し遂げていることなのですが、会津の立場からみると、ひとえに薩摩にやられたと見えてしまうから、このような演出になるのかもしれません。もう少しだけ大局的な立場から会津の状況を見てみたい気もします。

次回からは鳥羽伏見の戦いの敗戦処理とともに、戊辰戦争に向けた準備が着々と行われていく様子。八重の決意に注目したいと思います。

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八重の桜 第19回「慶喜の誤算」

2013年5月 12日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

今回のメインは慶喜でしたが、ここ数回慶喜の悩む姿を何度も目にしているせいか、今回もあまり切迫した状況にはあまり見えないのが残念です。物語の中では慶喜は幕府を立て直そうと色々行ってきたが、幕府の世の中を良く思わない薩摩などが抵抗したようなことが言われていました。

しかし、実際に物語を見てみると慶喜が幕政改革を必死に行った様子というものがあまり分からない状況だったりして、守るべきものの大切さを感じることがまだできていないので、これから重要な場面で本当に入っていけるのか心配です。

中央政界では、小堺一機が熱演している岩倉具視が戻ってきて、王政復古の大号令を仕掛けます。山内容堂や松平春嶽などは徳川家への仕打ちをやり過ぎと批判するのですが、結局は裏に控える西郷たちが圧力を遠隔からかけ、屈することになります。

容堂といえば近藤正臣というイメージが凄くあって、違和感を感じてしまうのですが、彼らが言っていることもまた正論だったりします。それは、天皇が完全なる実権をもっていないなかで、それを意のままに操って自分たちの都合のいいように政を行っているということ。いつの時代もそれは変わることなく、必要なのは大義名分があるかということに尽きるのかもしれません。

山本家では、珍しく権八さんが難しい顔をして話をし、尚之助はとうとう軍備増強に着手することになり、着々と戦いに向けた下地が作られていきます。頼母がいうように、正論が通らない都において、覚馬は命を狙われながらも自分の使命を一生懸命全うしようと奮闘する姿に応援しつつ次回に期待したいと思います。

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八重の桜 第18回「尚之助との旅」

2013年5月 05日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

今回は、題名にあるような尚之助と八重が諸国を旅して見聞を行う内容が主であったのですが、実際にはその後に描かれる中央政界の様子の方がインパクトが大きく完全にかき消されてしまったような印象でした。諸国を歩いている中で2人の中もどんどん深まっていき、周辺でも鉄砲の練習をしていること、そしていざというときに大砲の設置場所についても確認できたということが今後の伏線にしたかったのではないかと思われます。

それでも、そういった重要なメッセージをも、山本家の権八や佐久のほんわかムードに包まれてしまい、全体として温かいドラマになっていました。特にや権八は最初はものすごく怖い典型的な男子という状況で登場したにも関わらず、最近では難しいことをいいながらも必ずどこかにほんわかムードを醸しだすことを忘れていないことから、こういったキャラクターに確立してしまったのでしょう。

中央では、相変わらず薩摩代表のような西郷と周辺が倒幕について着々と進めていました。久しぶりの大河ドラマ登場の反町隆史さん演じる大山弥助がいい味を出しながらうまく絡んでいました。彼は将来大日本帝国陸軍の中枢として活躍するのですが、この時代においてそうなるなんて思っても見なかったことでしょう。この辺りは、これまでの大河ドラマや坂の上の雲などが脳裏によぎったりします。

次回は、とうとう大政奉還を迎え、会津にも新たな時代がやって来ます。八重を始め、目が見えなくなり始めた覚馬がどのようになって行くのか楽しみにしたいと思います。

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福島県白河市
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