八重の桜 第16回「遠ざかる背中」
前回から宿題事項になっていた大火事の行方ですが、予想したとおりみねは無事であり家族みんながみねの捜索を通じてひとつにまとまるきっかけとなりました。さらにうらもみねに対して怒ってばっかりではなく優しく接するようになります。うらが怒っていたのは、寂しくて八つ当たりしていたとばっかり思っていたのですが、実際にはそうではありませんでした。それは覚馬にもしものことがあった場合には、みねが山本家を継ぐことを想定して厳しくしつけたのでした。
それは、子供には分からない思いであり、まだまだ早い感じがします。子供の頃は思いっきり遊ばせ、優しさや楽しさの中で過ごさせてあげることがいつの時代も大切なのだと思います。実際にそういう状況に最後はなったのですから、ひとまずこれでしばらくは山本家は安泰でしょう。それにしてもみねを演じている豊嶋花は好演技でした。毎回子役の演技は光るものが多いですね。
京では、慶喜がとうとう将軍になることが決まり、長州征伐の後始末をどのようにするのかについてぴりぴりした状態にありました。勝や西郷などこれからはもう、幕府中心ではなくみんなで決める政治にしようといいう仲間が実権を握りつつあり、慶喜はかなりの劣勢状態。
にもかかわらず、慶喜は仲間をも欺くような言動で事態の収拾を図ります。しかし、欺かれた仲間としては慶喜を信じてついていくわけにはいきません。次々と仲間は去っていくことになりますが、幕府という組織にあまり執着していない慶喜は幕政改革に邁進していきます。
孝明天皇も崩御したことで、しばらくは会津に帰れそうもない会津藩の面々。これからどのような振る舞いをしていくのか楽しみにしたいと思います。
◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
- 御寺 泉涌寺
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