あしたまにあーな

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龍馬伝 第24回「愛の蛍」

2010年6月 13日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 1 Comment →

前回が「動」の話だとすれば今回は「静」の話といえるでしょう。激しく動いた物語をもう一度振り返り、それぞれの登場人物の思いをたどっています。前回、池田屋で新撰組によって亀弥太は殺害されることになります。その亀弥太を守ってあげることができなかったことを猛烈に悔やむ龍馬は、新撰組に突進するのですが桂小五郎に止められます。

いつも仲間が大切だと公言していた龍馬にとって、亀弥太の死はこれ以上ないくらいつらいものだったのでしょう。しかし、最後に龍馬も言っていましたが、いつの日か時代が過ぎていったときにそれを糧として亀弥太の死を無駄にしない生き方をすることが死んでいった者への最大限の弔いになるんですよね。平井収二郎たち土佐勤王党のメンバーたちのように、昔に無念にも亡くなってしまった者のためにも、日本を世界から守って強い日本を作ろうと努力しているのです。

仲間への思いという面では、現在囚われの身となっている武市半平太や岡田以蔵に対しても同じでしょう。拷問が再開され以蔵は口を割りそうになりながらも頑張っています。そんな半平太のことを想い続けるお冨さんのことを思うと心苦しくなってしまいます。最期の場面で、お冨が半平太に贈ったが淡く光りながら牢屋を照らしている光景は幻想的でもあり、哀しみが増幅されるようでもあり、今回最大の見せ場でした。

いつでも半平太はお冨さんのことを考えてくれる素敵な旦那様であることを様々な人のエピソードから今回明らかになり、そのような人が大殿様への忠義を違った形でとられてしまい、このような形になっているのが不思議な気がします。歴史にタラレバはないのですが、武市がこの後藩政や日本のために活躍していたら、どうなっていたのか見てみたい気もします。

一方で、龍馬と弥太郎にとっては少しだけハッピーな内容となりました。龍馬はお龍さんの家で家族と共に過ごし、徐々に距離を縮めていきます。人の好意は素直に受け取るものだという龍馬。なかなかできることではありませんが、相手を見定め信頼できる人には頼ってもいいことを龍馬は身をもってお龍に教えているようです。

そして弥太郎は、今回は本当に真面目な人物で通していました。子供が産まれて父親になり家族のために精進するようにしたのでしょう。いい方向に行きながらも後藤象二郎に郷まわりに戻るように言われて、半平太を追求するハメになってしまいます。今後再び商売の世界に戻ることができるのか楽しみにしたいと思います。

次回は、龍馬の母親とおぼしき人が寺田屋関係者として登場します。寺田屋といえば何かとこの時代、色々あった場所ではありますが龍馬との関係も注目ですね。

◆龍馬伝紀行
京都府京都市
 - 八木邸(新撰組屯所跡)
 - 旧前川邸(新撰組屯所跡)
 - 壬生狂言
 - 近藤勇像
 - 壬生寺

龍馬ストラップをつけていたら、少しだけ注目されそうですね^^

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龍馬伝 第23回「池田屋に走れ」

2010年6月 06日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

あれだけ大きく志士たちの心を動かした尊皇攘夷はなかなか完全に消えたりはしませんでした。いつかの大河ドラマで誰かが言っていましたが、力で押さえつけられたものは、必ず逆に力で押さえつけようとするのです。長州藩や土佐藩の土佐勤王党の面々は、そのように押さえつけられてしまったからこそそれを跳ね返そうと力で抵抗したのかもしれません。今回はその重いテーマを最後に残しつつ、残りの40分くらいはハッピームードで物語が進んでいきます。

まず、1つ目のハッピーストーリーは、長次郎の結婚でした。前々から一目惚れだったお徳さんとついに結婚することになり、その祝いの場に勝麟太郎直々に駆けつけて宴は大いに盛り上がります。長次郎としては最高だったと思いますが、勝が報告した神戸村の海軍操練所が完成のでそこに行くという話は、すなわち長次郎とお徳が結婚早々別居をする必要があるということでした。

勝の報告にみんなは大いに喜ぶのですが、一人長次郎だけは複雑な表情。それもそのはずですよね。しかし誰もそんなブルーになっている長次郎の姿が目に入らないのかはしゃぎまくってます。龍馬も肩をぽんとたたいただけで顔は喜びに満ちています。

そして2つ目のハッピーストーリーは、待ってました弥太郎の子供でした。その喜びようは見ているこっちが恥ずかしくなるほどであり、とくに蟹江敬三さんの恐ろしげな笑顔は本当に子供が余計ないてしまっても仕方ないと思えるほどで、弥太郎と弥次郎の二人の会話はもはや漫才の領域に達しているほど。きっとこの二人のやりとりを楽しみにしている視聴者も多いのではないでしょうか。

ちなみにそんな弥太郎は自分の幸せを周囲に分けてあげないと自分が不幸になるといって武市の奥さんであるお冨さんのところに無料奉仕をしに行きます。このところは、弥太郎の優しさを感じることができます。しかし弥太郎らしく、そんな優しさも半平太からお冨さんへの手紙の感動によってかき消されてしまうことになるのですが。

尊皇攘夷派は、池田屋で新撰組によって壊滅させられ、土佐では武市、以蔵たちが牢屋の中で何もすることができず、ほぼ終わってしまったといえるでしょう。本当の最後が近い中、龍馬はどのように彼らのことを思って、行動していくのか楽しみにしたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
兵庫県神戸市
 - 神戸海軍操練所跡碑
 - 網屋吉兵衛顕彰碑
 - 勝海舟寓居跡
 - 旧トーマス住宅(風見鶏の館)
 - 海軍営之碑

このタンブラー、すごいですね。会社でこれで飲んでたらすごく注目されるでしょう。

大河ドラマ「龍馬伝」 タンブラー・黒

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龍馬伝 第22回「龍という女」

2010年5月 30日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

前回の感動があったので、今回は敷居が非常に高いものとなりました。前回無念のうちに壮絶な死を遂げた平井収二郎のように、土佐勤王党を徹底的にたたきつぶそうと土佐の大殿様である山内容堂は、関係者をすべて土佐に帰そうとします。きっとすべて帰した後に弾圧するつもりだったのでしょう。

なので専称寺で勉強していた龍馬や長次郎たちは帰ろうとしませんでした。それを守ったのが同じ航海術を学んでいた者たちだったのです。彼らは土佐のお目付役をみんなで追い払うことになるのですが、お目付役もあっさりと帰ってしまったのが謎です。彼らもきっと誰かに報告する必要があったのだと思いますが、そんな生ぬるい追求でよかったのでしょうか。後ろの方には明らかに龍馬の姿が見えているし、土佐藩士とわかりような一団が見つめていたのですから、捕まえようと思ったら簡単にできたはず。でも、ここで龍馬が捕まっていたら、時代はどうなっていたんだろうと考えると、このやる気ない取り締まりがかえって良かったのかもしれません。

こうして再び脱藩浪士となってしまった龍馬ですが、ここから龍馬の人の良さが至るところで強調されることになります。まずは以蔵探し。みんなが自分も捕まってしまうと尻込みしていた中、昔からの友達である龍馬は危険を顧みずに街中を探して回ります。思いっきり「以蔵!」と叫んで歩いているのですから、思いきり怪しいとしかいいようがありません。きっと京では以蔵という存在は知れ渡っていたと思うので、その中で「以蔵を知らないか?」と言われて、知ってますよと応えることができる町民はどのくらいいたのかは謎です。ようやく見つけた以蔵ですが、その後新撰組らに捕らえられてしまいます。

新撰組には、以前大久保利通を熱演した原田泰造が登場です。なんかすごく違和感があるのは自分だけはないでしょう。なんとなくどこかに見たことがあるような気がして、デジャブではないかと勘違いしてしまいますが、龍馬伝では初登場なんですよね。

哀しみに沈む龍馬に優しく話しかけるのは、NHKが満を持して登場させたのがお龍でした。お龍が妹を助けるために5両の借金を踏み倒して殴り込みに行く寸前で、「道理にかなわないと」ごもっともな意見を言うだけでなく、自分が持っていた5両を渡す龍馬。男ですね。無担保でポンと出すことができる男気溢れる姿、そして友人が捕まってしまうのに涙する姿を見て、お龍は龍馬のことを気に入ったのでしょう。次回からラブラブな雰囲気を作っていくのでしょう。

一方土佐で大きな話題は2つ。1つはご存じ弥太郎です。前回商売のコツが分かり始めた弥太郎ですが、今回は商売のことよりも、核心を突く一言を述べます。それは、乙女さんにいった、半平太は大殿様から嫌われているということ、土佐では下士はいつまで経っても下士であり、下士からお殿様のためと言われれば帰ってそれが逆効果となってうざがられてしまうこと。いずれも現状では正しい判断といえます。それ故、商売の道へとシフトした弥太郎は頭がいいと思います。

そしてもう一つは容堂の言葉。その昔土佐を治めていた長宗我部氏に代わって山内一豊が家康から承った時、山内家に関連するものが上士、長宗我部家に関連するものが下士となって身分をもって同じ土地に住んだというのです。土佐に存在した上士と下士の意味がここで分かったのです。これは根深い問題で、家にとらわれるような封建的な社会ではこれを打開するのは困難でしょう。

次回は、歴史に名高い池田屋事件です。どのように尊王攘夷派が思い行動を起こしていくのかしっかりと目撃したいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
京都府京都市
 - 青蓮院門跡
 - 西林寺(楢崎将作の墓)
 - 方広寺
 - 大仏殿石垣


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