あしたまにあーな

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多摩川吹奏楽団 第26回定期演奏会

2011年6月 26日 By: rainbow Category: 地域イベント No Comments →

この多摩川吹奏楽団の定期演奏会とファミリーコンサートは、1年のうちでなくてはならないイベントになっています。この吹奏楽団の演奏が待ち遠しいのは、その演奏だけでなくどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかといった楽しみがあるからに他なりません。

今年は震災の影響もあり、世の中全体が自粛ムードのなか演奏会自体も行われるのか不安でしたが、案内が来たので子供や奥さんも喜んで、演奏会を聴きに出かけることにします。

3人で手をつないで多摩市民館に到着するとすでに席は満員です。知り合いらしき人、子供たち、そして年配の方々など年齢層も広く、様々な人に愛されている楽団であることがわかります。子供も音楽が聴ける楽しみからか、はやく始まらないかなとしきりに聞いてきます。

今回のプログラムは以下の通り。

◆1部
・ 文明開化の鐘 / 高橋宏樹
・ エルザの大聖堂への行進 / R.Wagner
・ 第六の幸福をもたらす宿 / M.Arnold

◆2部
・ カーテン・アップ / A.Reed
・ My one and only love / G.Wood
・ 魔法にかけられて / A.Menken
・ ドラえもんのうた / 菊池俊輔
・ 夢をかなえてドラえもん / 黒須克彦
・ オペラ座の怪人 / A.L.Webber

◆アンコール
・ 上を向いて歩こう / 坂本九
・ ヘビーローテーション / AKB48

定期演奏会を何回も聞いているとだんだんどのような雰囲気でプログラムが進んでいくのかわかってきます。1部は吹奏楽のすばらしさを感じることができる本格的なプログラムであり、まるで情景が目に浮かぶような楽曲が続きます。

「文明開化の鐘」では、文明開化と共に平和で落ち着きのある世の中ができあがり、それによって人々がどんどん活発に気持ちも明るく活力のある生活をしていく様子を感じることができます。子供もはじめの盛り上がりで、ただただ圧倒されて口をぼーっとあけたまま熱心に鑑賞していました。

「第六の幸福をもたらす宿」の第六の幸福とは、中国の概念である長寿、富、健康、徳、悔いなき末期に加えて、第六の幸福は自分で見つけてねという意味だそうです。この6つの幸福があれば確かに人生は楽しく送ることができそうです。曲は3部構成になっていて、それぞれ流れが完全に区切られて独立した曲になっています。ユーモラスな曲調から穏やかで壮大な音楽へ変わっていくのを聞いていると、吹奏楽の醍醐味を存分に味わえているという満足感を得ることができます。小さい頃から子供にこんな本格的な音楽を聴かせてあげられるのはすてきなことのように思えます。

ちなみに蛇足ですが、司会の方が曲の背景を語ってくれるのですが、なかなか追いついていけないので、パンフレットに紹介してくれるとうれしいです。今回は曲目紹介として「第六の幸福をもたらす宿」がありましたが、そのほかも興味深いお話がたくさんあったので。パンフレットを後で眺めて楽しむこともできるので、まさに一石二鳥かなと思います。メンバーの声などもあるといいかもしれません。

休憩を挟んでの第二部は、ちょっとカジュアルな雰囲気になるのが通例でした。登場する団員の方をみると皆さん白い服にGパン。シックに決めていることから、今年は自粛しているのかなと思わず感じてしまいます。曲調は1部にはなかったような楽器すべてで演奏するカジュアルなもので、なじみ深い音楽も多く子供もドラえもんの時にははしゃいでいました。自分としては、「魔法にかけられて」の曲がすごくよかったと思います。

そして、あらかじめパンフレットに書かれていたことが発表されます。20年以上多摩川吹奏楽団に携わってこられた指揮の三浦俊司さんが、この演奏会を最後に引退することになったそうです。今までのエピソードなどを聞いているといかにこの楽団を愛しているかを感じ、客である自分も思わず涙ぐんでしまいます。団員の方が一生懸命話される三浦さんの顔をにこやかに見ている光景を見ても、いかにこの人が楽団のなかで大きな存在であり、信頼されてきたかがわかるようでした。

三浦さんのトロンボーンのソロを聴いていても、年齢が重ねる音の厚みを感じることができます。大きな存在もやがてはいなくなるもの、その先に新しい多摩川吹奏楽団が自分たち観客を新しい世界へと導いていってくれることを期待しています。

最後のアンコールに、封印されていたパフォーマンスがとうとう登場します。AKB48のヘビーローテーションで女性だけでなく男性までもが両手に花をつけて踊っているではありませんか。オペラ座の怪人で司会の方の迫真の演技があったところから、何かあるとは思っていましたが、この演出は完全に予想外でとにかく驚きました。特に男性の方の方がノリノリで踊っていたのをみると、少しだけ複雑な思いにかられましたが、最後までエンターテイナーとして盛り上げてくれた多摩川吹奏楽団の皆様に心からお礼をいいたいと思います。

本当に楽しいひとときを過ごすことができました。ありがとうございます。次回の演奏会を楽しみに待ちたいと思います。

多摩川吹奏楽団 ファミリーコンサート2010

2010年12月 05日 By: rainbow Category: 地域イベント No Comments →

今年で3回目の鑑賞となった多摩川吹奏楽団のファミリーコンサートが今年も川崎市・多摩市民館で行なわれました。この楽団の見どころはなんと言っても選曲とパフォーマンスでしょう。ファミリーコンサートというだけあって、大人だけでなく子供も楽しめる選曲をしてくれることと、手拍子などを交えかぶり物までしてしまうパフォーマンスが観客を楽しませてくれます。

子供が「ドレミ聞きたい!」と吹奏楽が好きになったのも、こういった演奏を聞いたことも1つの要因だと思います。今回も朝から演奏会に行きたいと言い続け、開演前の列に並んでいるときも、列は並んでいてあげるから手芸展見ておいでという自分たちの提案を振り切り、列に並び続けはやく聞きたいと固持します。

そして、静かに公演は始まりました。以下に今回のプログラムを示します。

◆1st Stage
・アルヴァーマ序曲(James Barnes)
・エアーズ(田嶋勉)
・センチュリア(James Swearingen)
・フィンランディア(Jean Sibelius)

◆2nd Stage
・ジャパニーズ・グラフィティ??
  A・RA・SHI - Beautiful days
・サウンド オブ ミュージック メドレー
・踊る大捜査線より Rhythm And Police 危機一髪 March of C.X.
・スタンド アローン
・スーパーマリオブラザーズ
・Xmas Swingin’ コレクション

他アンコール2曲

始めは、これぞ吹奏楽団と言わんばかりの実力の演奏です。始まりのアルヴァーマ序曲では、これから始まる演奏会の壮大さを感じさせてくれます。子供もかなり圧倒されている様子。

そして第2部はほとんどすべてが知っている曲ばかりで、観客もかなり和んでいるようです。吹奏楽で嵐をやるとここまで楽しい音になるんだと改めて感じます。サウンドオブミュージックでは、子供もドレミの歌を一生懸命歌っていました。なんか成長を感じる一瞬でした。

踊る大捜査線では、始めにサイレンがけたたましく流れ、指揮者が青島刑事のようなコート姿で登場し観客の度肝を抜きます。多摩川吹奏楽団、ここにありといった感じです。毎年このあたりの演出は誰が考えるのか本当に気になるところです。

スタンド アローンは今NHKでやっている坂の上の雲のエンディングテーマです。始めのソロの方の演奏が素晴らしく、それだけで涙ぐんでしまいました。

今年は3人の指揮者の方がいて、それぞれ違った指揮を魅せてくれます。楽曲も1つのジャンルにこだわることなく、様々な音楽を観客に聴かせようとしてくれている心意気が本当に嬉しいです。途中少し暴れていた子供も最後は本当に微動だにせずじっと音楽を聴いていました。

子供も3回目で慣れてきたのか、段々音楽を一生懸命集中して聴けるようになってきたという成長をこの演奏会を通じて感じることができます。来年もまた是非鑑賞させていただきたいと思います。楽団のみなさま、お疲れ様でした。そして素敵な音楽をありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。

観客を魅了する多摩川吹奏楽団 第25回定期演奏会

2010年5月 23日 By: rainbow Category: 地域イベント No Comments →

雨が降りしきる中、川崎・多摩市民館大ホールには会場を埋める程の人が今か今かと始まりを待っていました。待っていたものとは、多摩川吹奏楽団による第25回定期演奏家です。この多摩川吹奏楽団は川崎市内の方が中心に設立されたものらしく、なかには見たことがある方もいらっしゃって、親近感を感じます。

子供と3人で出かけたのですが、午前中に遊びすぎたのか子供は多摩市民館に行く途中のベビーカーの中で熟睡。静かに聞くことができる反面、子供にも聞かせてあげたいというのもあって複雑な気持ちのまま第1部が始まります。第1部は以下の4曲。
・セレモニアル・マーチ
・詩的間奏曲
・吹奏楽のための「風之舞」
・イーストコースとの風景
 - シェルター・アイランド
 - キャッツキルズ
 - ニューヨーク

始めのセレモニアル・マーチは、「これぞ、吹奏楽」と言えるくらい華やかでお祭りムードを盛り上げてくれるような曲です。指揮者の方の振りに気合いを感じたり、顔を赤くしながら必死に演奏している方もいらっしゃって、見ているこちらものめり込んでいきます。特に第1部最後のイースト・コースとの風景は3楽章から成り立っていて、どんどん目の前の風景が変わって行くのを感じることができます。最後のニューヨークでは賑やかなムードを多彩な楽器を利用して表現していてそのパワーにただただ圧倒されてしまいました。

第1部が終わり休憩時間になると、子供が丁度良く起きてきて第2部が始まります。第2部はJ-POPや宮崎アニメなどが登場するので、子供にも取っつきやすかったようです。第2部は以下の4曲。多摩川吹奏楽団が25回目という記念すべき定期演奏家で、感謝の気持ちをTHANKSという6つの文字を頭文字とした5曲で表現しています。

・(T) となりのトトロ コンサート・バンドのためのセレクション
・(H) ハリウッド万歳
・(A) アルフィー
・(N) のだめカンタービレより「ラプソディ・イン・ブルー」
・(K) 枯葉
・(S) サザンオールスターズ・メドレー

となりのトトロも、このように吹奏楽で聞くとすごく荘厳な感じがします。いつもの散歩道が全く違って見えてくるような気分です。子供もいつも聞いている曲が大きなスケールで登場したので、聞き入っていました。これに慣れてしまうと日常でとなりのトトロの曲が物足りなくなってしまうと感じてしまうのではないかと密かに恐れています。

のだめカンタービレの時には、アニメの時のようにマングースと野田恵、フランツ・フォン・シュトレーゼマンが登場し、「ここまでするか、多摩川吹奏楽団」と観客もみんな大盛り上がり。これに限らず、後ろの打楽器5人の観客を楽しませる様々な楽器や盛り上げは、この吹奏楽団ならではといえると思います。自分たちも楽しみつつ、観客にその楽しさを様々なレベルで伝えてくれるので、ファンはどんどん付いていくんだろうなと感じさせる一幕でした。第2部最後のサザンオールスターズ・メドレーは、TSUNAMIから始まり勝手にシンドバッド、いとしのエリー等誰もが知っているサザン魂を見事に表現していました。

アンコールも続けて2曲。

・威風堂々第一番より
・感謝カンゲキ雨嵐

最後は嵐の曲ですが、吹奏楽だとまた違ったスケールを感じることができます。このように多摩川吹奏楽団の良さは、吹奏楽らしい曲とともにポップスも見事にアレンジしてしまうところ、さらにそれを観客に楽しませる工夫を散りばめているところではないでしょうか。

みなさん、メインの仕事は別に持っていてもここまで、すばらしい演奏をするには相当の練習があったことと思います。本当にお疲れ様でした。また次回ファミリーコンサートがあるようなので、家族で足を運びたいと思います。

星に願いを 星に願いを
(2008/09/16)
MTG + Ray三浦俊司トロンボーングループ

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