あしたまにあーな

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八重の桜 第16回「遠ざかる背中」

2013年4月 21日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

前回から宿題事項になっていた大火事の行方ですが、予想したとおりみねは無事であり家族みんながみねの捜索を通じてひとつにまとまるきっかけとなりました。さらにうらもみねに対して怒ってばっかりではなく優しく接するようになります。うらが怒っていたのは、寂しくて八つ当たりしていたとばっかり思っていたのですが、実際にはそうではありませんでした。それは覚馬にもしものことがあった場合には、みねが山本家を継ぐことを想定して厳しくしつけたのでした。

それは、子供には分からない思いであり、まだまだ早い感じがします。子供の頃は思いっきり遊ばせ、優しさや楽しさの中で過ごさせてあげることがいつの時代も大切なのだと思います。実際にそういう状況に最後はなったのですから、ひとまずこれでしばらくは山本家は安泰でしょう。それにしてもみねを演じている豊嶋花は好演技でした。毎回子役の演技は光るものが多いですね。

京では、慶喜がとうとう将軍になることが決まり、長州征伐の後始末をどのようにするのかについてぴりぴりした状態にありました。勝や西郷などこれからはもう、幕府中心ではなくみんなで決める政治にしようといいう仲間が実権を握りつつあり、慶喜はかなりの劣勢状態。

にもかかわらず、慶喜は仲間をも欺くような言動で事態の収拾を図ります。しかし、欺かれた仲間としては慶喜を信じてついていくわけにはいきません。次々と仲間は去っていくことになりますが、幕府という組織にあまり執着していない慶喜は幕政改革に邁進していきます。

孝明天皇も崩御したことで、しばらくは会津に帰れそうもない会津藩の面々。これからどのような振る舞いをしていくのか楽しみにしたいと思います。

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八重の桜 第15回「薩長の密約」

2013年4月 14日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

物語の始まりは、久しぶりの登場であるオダギリジョーが演じる新島七五三太でした。日本に帰ってきたのかと思って見ていると、どうやらそれは違っていてボストンに到着した様子。南北戦争の状況も今回の大河ドラマの中でやっていて、大変だったろうなと思っていたのですが、それが伏線になっていました。これを見ていると、大河ドラマで南北戦争を通じた人間模様をやっても面白いんじゃないかと思えてきます。やはり多く兵が戦っていると思わせるようなスケールの大きい騎馬戦の様子を描くのは難しいんだなと実感してしまう演出ではありましたが、それでもこの戦争にいたるそれぞれの思いというものはあったんだろうなと興味が湧いてきます。

そんな物思いにふけっていると、まさにここ数年の大河ドラマで登場していた人物が次々と登場するシーンがやってきます。桂小五郎、坂本龍馬、西郷吉之助、大久保一蔵など、着々と薩長が手を結んでいく様子は、会津という幕府側から見たときに、本当に予想外の出来事だったことがわかります。京の街を警護する会津は、幕府の兵が緩みきっている様子を見て不安を感じ、さらに容保はかつて孝明天皇からよくして貰っていたので、裏切ることはできないと、逆に鎖のように京に縛り付けられてしまいます。

その幕府も今や全く統制力が無くなってしまい、篤姫で登場した家茂の状況以上に今回の演出は頼りなく描いており、西郷でなくても「もう徳川家はだめかな」と思ってしまうのは致し方ない状況でした。そんな中、家茂が亡くなり慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、天皇の前で長州を打ち破ると宣言してプレゼントまでもらったけど、その数日後に長州と戦わないで和議を結びたいと言い出します。

最後のナレーションで、慶喜は二心があってそれは聡明な故であると言っていましたが、そのあたりは視聴者から見るとよく分からない部分でしょう。どうしてそういうジャッジをしたのか、それを次回慶喜自身からきちんと説明してくれるべきで、そういう演出であるといいなと思います。

一方会津では、前回までで八重の結婚話が一段落し、今回は覚馬の妻であるうらが中心。早く帰ってくると思っていた旦那様が全然帰ってこないので、一人娘のみねに厳しくあたるようになります。子供にとってもこれはたまったものではありません。運悪く大火事が発生し、一生懸命いなくなったみねを捜す山本家。

次回は無事に見つかったみねを通じて、うらが優しさと穏やかさを取り戻すと共に、何らかの教訓を視聴者に訴えるのではないかと予想しています。さて、その通りになるか次回を楽しみにしたいと思います。

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八重の桜 第14回「新しい日々へ」

2013年4月 14日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

八重にとって人生の中で大きなイベントである結婚の日がやってきました。前回まででどのような結婚式にするかは頼母の画策によって決まっていましたが、今回はその行列から一歩進んで宴会の様子が展開されます。宴の最中、八重はお腹が空いたと言いだし、自分の中では八重がみんなの目の前でがつがつと食べ始める絵図を思い描いていたのですが、実際にはそうはならず尚之助が八重をかばって飲み比べ大会になって酔いつぶれるというありがちな展開に。

いつもであれば、翌朝まで決して起きることなく新婚の一日は過ぎ去っていくのですが、その夜奇跡的に起きてきた尚之助は八重といい感じに。その後も父から色々と言われて自分を見失っていた八重に尚之助ががつんと一言を言うなど、この当時としては革新的な夫婦像を作り出していきます。

一方中央政界では、薩摩が暗躍していました。篤姫で出てきたように様々な薩摩藩士がそれぞれの役割をしっかりと果たした上で薩摩というプレゼンスが高まっていく様子を見てきた手前、今回のようにほとんど西郷が牛耳って、大久保が少しだけサポートしている様子に違和感を覚えてしまいます。この辺りは、今後の日本を大きく動かしていくことにつながるような内容なので、もう少し薩摩のなかでも登場人物を増やしてもいいような気がします。全部は厳しいでしょうから、ナレーションのみなど演出のやり方もあるのではないでしょうか。

覚馬の目は白内障になっており、失明することを覚悟しなければならない状況で、今は現実を受け止めることができずにもがき苦しむ状況だと思いますが、いずれ達観し自分が真に世の中に対して貢献できることを見つめることができる時もやってくることでしょう。その時に覚馬は何を自分の人生の宿命と位置づけるのか、それが楽しみです。

次回は、幕府が本格的に長州征伐に動き出すことでしょう。その時に、会津の対応について注目したいと思います。

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