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利き手とその逆の手との能力差は?

2010年2月 04日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

ご存じの通り、ほとんどの人の利き手は右手で人間の約9割だといわれています。社会的にもほとんどのものが右手用に作られています。例えば、日常生活でよく利用する自動改札は右手の人の方がタッチしやすいですし、物を書くときに右から左に書くというのも右手のほうが手を汚さずに書くことができるでしょう。ゴルフや野球などスポーツの道具も右手用のものがほとんどですし、左手用のものは割高になってしまう傾向があります。

自分の子供も1歳頃から物を投げたり、御飯を食べるときに左手を使うようになりました。小さい頃の利き手はよく変化するといいますが、彼はそれからずっと今に至るまで左手を使っています。きっと左利きなんでしょう。そんな利き手ですが、スペインのグラナダ大学のフリオ・サンチアゴ・デ・トーレス教授によると、能力的に左右の利き手の差は10%程度であり、誰もが経験を積むことによって逆の手を器用に動かすことができるといいます。

始めのうちは違和感があるのですが、反対の手で書き続けていくうちに利き手と同じ程度の字を書くことが出来るようになり、こうして左利きの人であっても右利き用の道具に適応しながらうまくこなしているというのです。左利きの人の方が適応能力があるわけではなく、右利きの人はそもそも不自由に感じないので左手を使わなくなってしまっているだけだといいます。考えてみると、訓練して左手を自由に使うというのはよくある話で、ピアノの鍵盤をたたいたり、キーボードをたたいたりするのは両手を自由に扱っているのも一例だといえます。

将来的にどちらがいいのか分かりませんが、スポーツ道具などなかなか左利きの物がないものについては右用でトレーニングし、それ以外の日常生活では左利きでもいいのかなと思います。あまり、無理をして矯正させると子供の心にダメージを与えてしまうことも報告されていることから、無理は禁物、自由に持たせてあげる心の余裕を持ちたいものです。

【参考】ナリナリドットコム
http://www.narinari.com/Nd/20100213018.html

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右利きが多い理由

2009年4月 22日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

子供はモノを投げたりつかんだりするのに左手を多く使うことが多いです。まだ2歳になっていないくらいなんですが、これは左利きなんじゃないかと思っています。小さい子供の場合、多くの文献によると3歳くらいにはどちらの利き手なのかが決まるそうです。

名古屋大学名誉教授の八田武志さんによると、国や人種を問わず右利きは全人口の90%程度だそうです。このように右利きが多くなった理由は完全に解明されているわけではなくいくつかの説があるといいます。以下にその説について紹介したいと思います。

1.遺伝子起因
通常右手を動かすのは左脳、左手を動かすのは右脳と交差しています。それに対して言語中枢があるのは左脳ということで、言語を扱うようになった人間がその逆である右手が利き手になったという説です。この過程で遺伝子が大きく影響を及ぼしているというのです。

2.心臓を守るため
心臓が体の左側についているので、それを左手で守りながら右手を動かせていたために、結果として右利きが増えたという説です。

このほか、胎児期や出産期に脳へ圧迫を受けた際に後天的に利き手が決まるという環境説や脳内ホルモンが影響しているという説もあります。

会社の担当内でも左利きが2人もいます。彼らに聞いてみると無理矢理左利きを矯正されることはなかったそうです。現在の社会では右利きを優先して多くのモノが作られています。自動改札機などがいい例でしょう。子供が将来どちらの利き手になるかわかりませんが、少数派である左利きにも優しい社会を作っていかないといけないと改めて感じます。

【参考】日経Plus1 2009年4月18日

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