あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > マーケティング


口コミの信憑性とは

2012年2月 02日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

最近ニュースを賑わしている某飲食店の口コミサイトにおける飲食店側の意図的な書き込み問題によって、口コミという新しいマーケティング手法とその利用者に大きな衝撃を与えています。口コミというものは非常に効果があり、評価が高いお店や商品はおいしいという思考に直結するとあって、飲食店だけでなくありとあらゆる商品の評価サイトが人気を博しています。

中には、お店に行った際にメニューを見ずに口コミサイト内のそのお店の上位ランキングから注文をするという人までいるという紹介もされていましたが、そこまでやらなくても何かを買うときにランキングの上位にあるものを選択したり、レビューを参考にしたことは誰にでもあると思います。

そういった口コミサイトにおいて、掲載される側のお店が客を装って評判のいいことをサイトに書いてもらうように金銭を渡し依頼していたことがわかり、こういったやらせ問題によって口コミ内容の信憑性自体が問題視されるようになりました。評価が高くて信頼できると思っていたら、実はそれはお店側が書いたものであり、実際に食べてみるとおいしくなかった、なんていうことも十分に起こりえるということになります。これによって、問題になった某飲食店の口コミサイトを中心に「この情報は本当に正しいのか」といった疑いの目を持つようになってしまった人も多いのではないかと思います。

◆そもそも口コミ情報は正しいものなのか

しかし、ネット上の情報というものは必ずしもそれが正しいものばかりではありません。ネット上の質問サイトには答えが集められていますが、その情報が常に正しいものではないということを自分たちは頭では分かっていると思います。特に口コミサイトにおける感想は完全に主観的なものであり、たとえ正当な客が書いたレビューで「おいしかった」と書かれていても自分の舌にあっているのかどうかはわからず、自分もおいしいと感じる保証はどこにもありません。

法律的な観点でも、北海道産の肉を使っていると書きながら実は外国産の肉だったというような偽装でない限り、口コミの内容がやらせであってもそれを完全な違法であると判断は今のところできないといいます。

◆上手に口コミとつきあうために

であれば、口コミはもう信用できないものに落ちてしまったのでしょうか。それは違います。大切なことは使い方なのです。情報に対しては自分の中で信頼性をランク付けし、上手につきあうのです。例えば、自分の友達が「このお店、おいしかったよ」と教えてくれたお店は、自分もおいしそうだから行ってみたいと思うでしょう。逆にネット上の誰も知らない人が書いた情報は「本当かな」と思うかもしれません。この差なのです。

自分の知っている人、もしくは信用できると判断できる人の情報に対しては信頼し、そうでないものについては参考程度にとどめる。そういう付き合い方がいいのではないでしょうか。いずれにせよ、結果が自分に取っ手満足がいかないものであったとしても、それは自己判断によるものなので、自己責任の範囲だと考えます。

自分が知っている人が商品を紹介する手法は、昔からテレビCMという形で具現化しています。有名人が「おいしい」といえば、何となくそれをほしがる、そんな心理をうまく使ったものが昔からあるのです。情報が氾濫している中、それをうまく取捨選択するチカラが今、自分たちに求められているのではないでしょうか。

口コミ繁盛店のつくり方 口コミ繁盛店のつくり方
(2012/01/18)
花谷博幸

商品詳細を見る

プリキュア人気の影に隠された戦略

2010年8月 17日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

日曜朝といえば戦隊ものやアニメ番組が目白押しですが、その中で実に2004年から7年以上人気を誇っているアニメがあるのをご存じでしょうか。それが、女の子向けアニメ「プリキュア・シリーズ」なのです。このアニメは美少女戦士ものであり、その先駆けとして有名なのが「美少女戦士セーラームーン」です。社会現象にもなったほどなので、見たことがないという人でも名前だけなら聞いたことがあるでしょう。

実はこのプリキュア・シリーズは、セーラームーンシリーズよりもずっと長く続いているのです。このプリキュア・シリーズの人気には、実に多くのヒットに向けた関係者の戦略と思いが散りばめられているからだといえます。そこで今回は、プリキュア・シリーズからその人気の影に隠された戦略を見ていきたいと思います。

プリキュア・シリーズには次のような思いがありました。そこには、先駆者であるセーラームーンを理想のモデルとする反面、同じ道を進まないようにしようという努力があったのです。

1. 女の子だって暴れたい
 これまで女の子向けアニメといえば、学校とか友情とか少女らしい柔和なシーンばかりが強調されたものがほとんどでした。それを東映アニメーションのプロデューサーである鷲尾さんは、公園でも幼稚園でも男女が一緒になって遊び、幼児世代は男女の違いなく飛んだり跳ねたりして遊びたいだろうという考え方から、女の子だって暴れたいのではないかと考え、キャラクターをつくり出したといいます。

2. 女の子目線を徹底的に追求
 プリキュア・シリーズには、西尾大介監督による独特のこだわりがあるそうです。それは顔面への攻撃はしない、水着や下着は見せないなどいくつか存在し、それらはすべて見る側である女の子を意識したものになっています。女の子がごっこ遊びをしたときに、顔面や腹部を殴ったり殴られたりというシーンによって真似をしてしまうことにつながるので、こういうシーンをすべてカット。それを補う迫力は、絶対に真似ができない「吹っ飛ぶ」「壁が破壊される」といった周囲でカバーます。

 また「大人が好きそうなことはやめよう」と決めたそうです。女の子がとにかく楽しく見られるのであれば、あえて水着を出さなくても、下着を見せなくても構わないのです。事実、プリキュア・シリーズではレギンスを着用させているといいます。こうして美少女オタクから一線を画す独自の路線を確立すると共に、女の子たちへの安心と羨望を勝ち取っていったのです。

3. 感情のリアリティを
 メインターゲットである3歳から6歳の子供の多くは親と共にテレビを見るでしょう。ということは目の肥えた親から見たときに、内容にリアリティがないのであれば、子供と共に自分も見ようとは思わないのです。子供を味方に付けるにはまずは親から。ということで、登場人物の感情の流れの必然性、リアルさを常に念頭において作品は作られています。

4. 本物志向のお母さん視点
キャラクターの売り上げも重要な要素になります。そんなキャラクターを購入しようとする決定権は母親にあります。この内容が面白いのか、子供に見せて問題ないとするのは母親です。

特に、最近ではお母さん基準というのが大きな影響力を持っているといいます。お母さんのパッと見の印象、「可愛いか、可愛くないか」でその商品は買われるかどうかが決まるのです。もしもお母さんが「これ、可愛くないじゃん」と言ったら、子供はそれに素直に影響を受け、「お母さんが可愛くないって言ってるから、可愛くないんだ」と思ってしまいます。なので、お母さんの視点は非常に重要なのです。

母親からいい評価をもらうためには、「生活実感のあるもの」が重要な要素となります。よく売れているのは携帯電話やパソコンをまねたおもちゃだといいます。身近な必需品ですが、子供に壊されては困るのでその代用品として与えるのです。代用品とはいっても、しっかりとしたものを子供に与えたいという親心から、多少の付加価値をそこに見いだしてあげる必要があります。多少高くてもそこにお金を出すだけの付加価値があれば、母親は買っていくのです。

このように、プリキュア・シリーズには子供目線でのキャラクターの行動とそれを支える子供たちの母親の存在が大きく影響を及ぼしていたのです。お金を出すのは最終的には母親であることが多く、母親相手にキャラクター商品は売られているといっても過言ではないでしょう。子供も楽しみつつ、親も満足して子供に与えることができるアニメ、商品がプリキュアには広がっていて、それが活発に成長をし続けているからこそ、長く続いているのでしょう。

とりあえず、自分も子供から羨望のまなざしを得るために、ショッカーを倒せる程の強さを身につける必要がありそうです。

【参考】Yahoo!ニュース
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100816-00000001-president-bus_all

映画プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!【初回限定版】 [DVD] 映画プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!【初回限定版】 [DVD]
(2009/07/15)
沖佳苗喜多村英梨

商品詳細を見る

マス向けサービスから「あなただけの」サービスへ

2010年5月 18日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

かつてテレビCMを1本流したり、大規模な新聞や雑誌に広告を載せれば誰もがその玲飛びつく時代がありました。しかし、インターネット広告の登場や価値観が多様化し、みんなが同じ方向を向くとは限らない状況が広がっています。となりの人と趣味も志向も違うので、「自分は自分」と考えるようになりつつあります。

そんな時代において、台頭してきたのが「one to oneマーケティング」などの特定の個人に向けたアプローチの手法です。自分のために色々と考えてくれる企業や商品に人は確実に魅力を感じるようになっているのです。例えばGoogleの広告は完全に検索するキーワードにあわせて見せてあげることで、利用者の利便性を高めつつ、商品である広告枠の付加価値も高めています。

この例から見ても分かるように、「あなただけのため」のサービスはそれだけで既存のサービスに大きな付加価値をもたらすことができるのです。日常的なサービスもカスタマイズされることによって付加価値が付き、高い値段で勝負することができるようになります。このことは、多くのビジネスチャンスがあると考えることができるのではないでしょうか。

今回は、「自分専用」でこれから成長が見込めそうなサービスを考えてみたいと思います。もしかしたら数年後この中から本当にサービスを提供するものが現れるかもしれません。

1. あなただけのスタイリスト
自分がすでに行きつけのお店で洋服を購入しているという人は問題ないと思いますが、そういう人は圧倒的に少ないのが現状だと思います。多くの人は、様々なところで着る目的を考えながら購入するのではないでしょうか。しかし購入先がバラバラなのでトータルバランスとしてどうなのか分からないということもあるでしょう。そこで登場するのが自分だけのスタイリストサービスです。

Webサイト上で予め自分の好みを選んでおきます。具体的にこれと書けないと思うので出てきた商品に対して自分が好きか嫌いかをチェックし、「1000円未満」「赤系のパンツ」といった志向を登録し、それをサイトが学習します。その上で、用途別にスタイリストがチョイスして提案するのです。気に入ればそれをまとめて購入するだけという手軽さ。ダメな場合には、その理由を書けばスタイリストがさらなる提案をします。サイト上なので自分が好きなときに買い物ができるのがいいところでしょう。買わないといけないということもないので精神的にも楽です。

2. あなただけのトレーナー
今は空前のマラソンブーム。至る所でランニングする人が出てきています。しかしランニングだけでいいでしょうか。総合的なバランスを考えながら様々な運動をしたいものです。そこで登場するのが自分専用のトレーナー。

サイト上で、体力測定結果を入力し、自分がどうなりたいのかを登録すると、それにあった運動メニューを専門のトレーナーが提案してくれます。それに従って運動を行ない、結果をサイト上にフィードバックします。そうすることによって、自分専用の運動メニューが作られ、無理なく理想の体力をつけることができるのです。

3. あなただけのフードコーディネーター
食べ物を気にする人が最近多くいます。飲み物も最近では「ゼロ」があふれかえり、カロリーや糖分を気にする人が多いことの現れといえるでしょう。自分も最近食事に気を遣う必要があるのですが、「刺激的なものはなるべく食べないように」と言われただけで、何が具体的に刺激物なのかよく分からないので、安全パイのものだけを食べています。そういった食べ物に関するアドバイスをくれるのが自分専用のフードコーディネーターです。

方法は非常に簡単。自分がどういう体型や食生活をしたいのかを予め登録しておき、あとは食べたものをカメラ付のケータイで写真をとって送るだけ。それを自分専用のフードコーディネーターが具体的に何キロカロリーかを確認し、次にどのようなものを食べたらいいのかをアドバイスします。利用者はそれに従って食べるだけなので気軽です。アドバイス通りでなくても、長い目つきで理想に近づけばいいので、明日から少しずつ戻していけばいいのです。

4. あなただけのファイナンシャルプランナー
お金をどのように効率的に使っていくかは非常に大切な問題です。なかなか周囲に具体的なプランを相談できないところがまた悶々としてしまう理由ではないでしょうか。こういうものについて第三者の専門的な観点がほしいところ。そこで自分専用のファイナンシャルプランナーです。

サイト上から自分が信用できると思ったファイナンシャルプランナーを選択し、自分の金融資産を登録しておきます。あとはその人から定期的にアドバイスをもらい自己判断をしていきます。将来の方向性やつかいみちなどを相談できるのも大きいでしょう。2人ほど登録しておけば違った観点でも見ることができます。ただし、あくまで自己判断ではありますが。

5. あなただけの読書アドバイザー
先日、東京・丸の内にある青山ブックセンターで面白いものを見つけました。それはあるテーマに基づいた本が3冊セットで売られていたのです。その3冊を読めばそのテーマに関する答えを見つけることができるというわけです。すごく面白い売り方だと思いました。読書は基本的に好きなように読めばいいのですが、知識を深めたいもの、感動できるつぼにうまく的を得てくれる本を見つけることが難しいといえるでしょう。そこで、登場するのが自分専用の読書アドバイザー。

自分の趣味や考え方、理解レベルを予め自分専用の読書アドバイザーに伝えておくと、最適な本を選んでくれます。これはサイト上だと難しいので本屋さんに常駐する人を想定しています。この人に「今日はこんなのが欲しいんだけど」というだけで、いくつか本を選んで頂き、その場で購入します。

このように、自分専用のサービスは実際の店舗でも構いませんし、サイト上に展開しても構いません。対面で話ができれば最も効果がある手法といえると思います。自分で選ぶ楽しさを残しつつ、自分のために一生懸命考えてくれる人がいるお店やサービスがあれば、併用したくなるのではないでしょうか。まだまだこういったビジネスはたくさんあって、広がって行くに違いありません。

1万人の顔と名前を覚えたコンシェルジュが教える お客様がまた来たくなる極上のサービス 1万人の顔と名前を覚えたコンシェルジュが教える お客様がまた来たくなる極上のサービス
(2007/08/02)
加藤 健二

商品詳細を見る