あしたまにあーな

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想像を超える津波の威力

2010年3月 07日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

先日発生したチリ大地震に伴う日本への津波は当初の予想である2メートルには及ばず1メートルちょっとで済みました。多くの人が1メートルの津波に対してはあまり強くない津波であると認識しがちですが、実はこの1メートルの津波のもつ威力は想像以上に大きいものだったのです。独立行政法人・港湾空港技術研究所の有川太郎主任研究員のお話をもとに以下に津波による影響を高さ別にまとめてみます。

・20cm:流れの速さは毎秒30cmにもなり、海では遊泳禁止になる水準。海の中にいると流される危険性がある。
・30cm:体重の軽い女性であれば転倒してしまう。
・60?:男性でも転倒してしまう
・1m:厚さ6mmの鉄板が曲がり木造住宅であれば部分的に壊れる
・2m:全壊のおそれがあり、津波がぶつかるときの威力は1平方メートル当たり最大15トンにもなる。

高い波が押し寄せて港などを越えて街を襲うものとして他に高波がありますが、津波と高波では全くその威力は異なります。高波は10mを越えるものがありますが、津波は上記のレベルでも堤防を破壊するだけの威力を持っているのです。これは高波と津波の発生のメカニズムに起因しています。

◆高波
海面付近の水だけが動き波長は次第でも200mほどで波の力はそれほど大きくはなりません。

◆津波
海底から海面までの水が巨大な塊となって押し寄せ、波長は数百kmに達することもあり、強い力が長時間にわたってかかり続けることになります。つまり大量の水が押し寄せてくるのです。

このように津波の高さは1つの威力の目安にはなりますが、小さいからといって決して甘く見てはいけないのです。しかも津波は高さ1mで海抜4mくらいまで侵入することがあり、それが引いていくときには大量のがれきや木材を伴っていくため、危険度も高まるので注意が必要だといいます。なので、できるだけ高い場所へ避難することが必要で、渋滞などで逃げ遅れることがあるのでなるべく車は使わないようにと言われています。

先の警報の時には予想よりも小さかったことに問題視する声も上がっていましたが、今後その精度を上げることは大前提の上で、地形による増幅などあらゆる可能性を考慮して出されていることから小さい結果になったのはやむを得ないと思います。小さい予想で大きくなったというよりは比較にならないほどいいでしょう。自分たちはその大きさが来ることを想定して対策を打つ必要があるのです。

【参考】日本経済新聞 2010/03/07


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津波警報でも開催した東京マラソンの是非

2010年3月 02日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

2010年の東京マラソンは非常に寒く、参加したメンバーに聞いてみると仮設トイレが大混雑していたそうです。それでも大会自体はかなり盛り上がりテレビの視聴率も10%を越える程でした。有名人が多数参加していたことも話題としては十分だったこともあるのかもしれません。

その一方で、当日はチリで発生した大地震による津波が発生し、日本にも到達するとして早いタイミングからテレビでは日本地図と警報の状況が映し出されていて、
広く警告を発していました。自分が今までに見たことがないような「大津波警報」まで発令され、CM中も日本地図が消えることはありませんでした。画面の真ん中付近に登場していたため、画面をまともに見ることができず一部のアニメファンの間ではその時間帯に放送していた鋼の錬金術師を再放送してほしいと強く叫ばれていたそうです。

この津波警報によって多くの人が避難を行なっていた矢先、沿岸部である東京・江東区の有明をゴールとする東京マラソンは続行されたのです。確かにこのイベントは世界からも注目され、国内で最大規模の注目度であり、中止をすることによる影響ははかりしれません。この大会を中止するという決断は並大抵のものではないはずです。中止にしたら多くのマスコミからたたかれるかもしれません。

関係者の話によると、このゴール地点は海抜6メートルほどであり、津波の予測が1メートルであったため、問題がないと判断したといいます。さらに南鳥島で10センチメートルであったことなどを確認しており、このまま続行しても問題ないと考えたのでしょう。しかし、津波が予想以上に大きく被害者を出してしまった場合でもマスコミは中止をしてしまった時以上に非難するでしょうし、実施すべきではなかったと考えるでしょう。

結果として問題ないほどの津波の高さで済んでよかったのかもしれませんが、危機管理という点で大会本部には今後の宿題事項ができたような気がします。


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