あしたまにあーな

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今朝獲り商品の価値を提供せよ

2011年1月 14日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

魚を最近いつ食べましたか?

思い出してみると毎日の食事の中で魚を食べる機会というのが、かなり減ってきているように感じるのではないでしょうか。ガイアの夜明けという番組を見ていて、ふと感じました。本当に新鮮で美味しい魚は、食べたときに甘みを感じるといいますが、そのような魚を食べることができる機会はそうそうないと思います。

魚は一般に、漁師さんがとったものを市場という卸売り業者を介してお店に並び、それを自分たち消費者が購入することになりますが、地方で獲れた魚が東京のスーパーや飲食店に並ぶまでに2日はかかるといいます。自分が住む神奈川県でも三崎港でとれた魚はその日のうちにお店に並ぶように地元でとれたものであればもっと早く店頭に並ぶとは思いますが、その地方で多くとれるような魚はこのタイムラグがどうしても発生してしまいます。

そういった状況を打開しようと、エー・ピーカンパニーという会社は今朝獲りを追求し、お店にその日のうちに出して新鮮な状態で食べてもらうため様々な努力をしていると番組では紹介されていました。宮崎県の島浦島という離島からその日のうちに東京に運ぶためにバイヤーが苦労している状況を伝えていて、いつもは朝6時から漁を行なう漁師さんを説得し、夜中の2時から漁を行なってもらいます。それによって、夕方の5時の開店までに東京のお店に島野浦の魚が並び、今朝どれの味に利用者は魚の美味しさを改めて思い出したと満足しています。

漁師としても自分たちの生活がかかっているので、中途半端に約束をするわけにはいかないので、企業としても真剣に対応する必要があるのですが、こうやって魚を提供してくれる漁師が増えているのをみると、信頼を勝ち得ているのだと考えることができるでしょう。

自分は、これからの武器となるサービスのキーワードは「早さと時間」だと思います。いつもよりも早くなることは、それだけでお金を支払うだけのメリットがあるのです。例えば、今回の今朝どりも2日待っていれば魚は安く食べられます。しかし、それでは鮮度と味がある程度犠牲になってしまいます。早いことが味という付加価値を生むからこそ、そこに消費者は喜んでお金を支払います。同様のサービスは、野菜や花、肉といった食品に対しても応用ができるでしょう。

その他、時間が早いことによって付加価値を生むものとして宅配便や通信販売があります。すでにいくつかの企業が行なっていますが、はやく手に入れたいという欲求を満足できるからこそ、そこに余分なお金を支払うのです。時間をお金で買うとよくいいますが、まさにそれを王道で行くようなサービスは、まだまだこれからもたくさんありそうです。それで自分たちが美味しいものを、欲しいものを手に入れられるのであれば、こんな便利な世界はないのではないでしょうか。

【参考】ガイアの夜明け
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview110111.html

地雷で苦しむ人に技術屋としてできること

2009年1月 06日 By: rainbow Category: 環境問題 1 Comment →

対人地雷

自分たちが暮らす日本では想像もできないほど、世界に目を向けると紛争が絶え間なく起こっています。そこに暮らす市民達は涙ながらに訴えるのが身の安全です。自分が生きるか死ぬかというの世界は、豊かな生活を求めるという欲求からはあまりにかけ離れています。

そして紛争が終わった後、その土地には多くの地雷が残されています。今でも世界中に1億個を超える対人地雷が埋められ、20分に1人の割合で手足を吹き飛ばされたり命を奪われる被害者が出ているそうです。両手を失った人が外に出られずに家でじっとしている映像などがしばしばテレビで放送されるのを見ると、胸が締め付けられる思いになります。

そんな対人地雷ですが、埋めるのは非常に簡単なのですが除去するのはとんでもないほどの手間と時間がかかるといいます。一つ一つハンドシャベルで取り除いている人たちまでいて、その先には地平線まで見える地雷平原が広がっています。せっかく紛争が終わったのに、住民はその土地に住むことができないのです。

このように世界中のボランティアや政府が頭を抱えている地雷除去に、ひとりの日本人が立ち上がりました。それが山梨日立建機の雨宮清社長です。雨宮さんはアンゴラやカンボジアといった内戦が行われていて地雷が広がっている場所での地雷撤去は、日本の技術屋として貢献できる役目だといい、十分な採算が取れないにもかかわらず自分たちが取り扱っているシャベルカーなどの重機を改造して、地雷除去機を作成しこれらの国に納品してきました。さらに、定期的に機器の状態を確認するため現地に赴き自ら操作をすることによって、機器の状態を確認するのです。もちろん、危険な作業は行わずに現地の人に操作を任せればいいのですが、自ら開発した機器で地雷を除去してみせることによって、現地作業員のモチベーションはより向上するのです。

社会貢献事業ということで利益を求めることが難しいのが現状であり、赤字を本業で埋め合わせしている状況だといいます。こういった社会貢献事業で継続させるべき内容に関しては、政府など公的機関が補助を行い、研究開発費や積極的な買取などサポートをすべきだと思います。

今回、この話を聞いて技術屋として世界で困っている人たちに貢献することは企業としての役目だと改めて感じました。人を幸せにするために技術があるものだと自分は信じています。自分たちが作ったものを多くの人が喜んで使い、笑顔が絶えない世界を作ることに貢献できるのであれば、こんな素晴らしいことはないんじゃないでしょうか。それが生死を賭けている人であればあるほど、貢献することはすごく多いのです。まさに雨宮さんは技術屋としての鏡だと感じます。

【参考】ガイアの夜明け 12月30日


【地雷ではなく花をください】うさぎのサニーちゃんぬいぐるみ

屋上緑化でアツイ都市を冷やせ

2007年8月 14日 By: rainbow Category: 環境問題 1 Comment →

屋上緑化

この夏は猛暑日が続き、近年にないほどアツイ毎日が続いています。

都市部においては、冷房から放出される大量の温風やアスファルト、コンクリートによって60度を超える熱い地面になってしまっているのです。

そんなヒートアイランド状態の都市に、今少しずつ変化が起きているのです。

それが、屋上庭園プロジェクト。

ビルの屋上に緑の植物を植えることによって、地面温度を下げてビル自体を冷やすことができます。それによって、ビルの冷房効果を上げ、結果としてエネルギーを削減することができるのです。

企業には今、環境問題への取り組みが社会的に求められており、屋上緑化は省エネによるコスト削減の他、CO2の削減によって、京都議定書の内容まで効果を上げることができるのです。

今、駅ビルのルミネを初め多くのビルの屋上には、緑化が進んでいて、集客効果も期待できる他、新しいビジネスになり得ると期待されています。さらに助成金もでることから金銭的な負担を抑えることも可能です。

もちろん、屋上緑化はイニシャルコストだけでなくランニングコストもばかになりません。イニシャルで数千万円かかり、さらに継続的に維持するためには数百万から1千万単位のコストがかかります。ただし、上記メリットを考えた場合、ただ眠らせておくのであれば絶対に実施した方が費用対効果があると考えます。

これから、CO2の排出権取引も活発になることでしょう。そうなった場合、他の企業にCO2排出権を売り、その売却益も得ることができます。さらに省エネ効果、CSRへの効果などプラスに働く要素も大きいのではないでしょうか。

環境問題もこのようにビジネスメリットがあることによって、結果的に改善するのであればWin-Winの関係になることができ、相乗効果で住みやすい都市を形成することができるのだと思います。