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広がる代行サービス

2008年12月 14日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

昼休みに同僚がおもむろに懐から1枚の紙切れを取り出しました。A4のその紙には、手書きで次のようなことが書かれていました。

「家にあるものを処分していませんか?モッタイナイ!それは高く売れるんです。当方でYahoo!オークションへ出品をする代行を致します!」

しかも、明らかに中学生が書いたかのようなその手書きに文章に自分たちの目は釘付けになってしまいました。手数料は落札価格の30%。それ以外に出品手数料も負担する必要があるので、依頼者はほとんどメリットがないと思いますが、このビジネスを考えた彼はきっと凄いことを考えたと興奮したのでしょう。

ここまでいくと、まぁあれなんですが、最近様々な代行サービスが登場しています。うまく利用することで時間を有効に活用することができます。そんな代行サービスについて見てみます。

■駐車代行
玉川高島屋にあるインフォローズ玉川店でのサービスで、専用の車寄せで降りて車を預け、買い物の間車を預かってくれるサービスです。駐車代を除いて1回1000円ということで、オプションとして買った商品を車内まで運んだりワックスがけをしてくれるサービスもあるそうです。場所がら富裕層が多そうな場所なので、利用する人はきっと多いのでしょう。

自分的には、駐車場まで入れずに駐車待ちを長い時間しなければならないときに、代わりに車を駐車場に入れてくれるサービスがあったらいいなと思います。電話をすると走ってきてくれて運転を代わってもらいます。自分はそこで降りて買い物へと出かけることができるのです。

■ファッションコーディネート付きの買い物代行
専用サイトからサービスを依頼すると、コーディネーターが顧客の要望にあわせて購入した服が1週間程度で自宅に届くサービスです。「デートに着ていく服を選んで欲しい」という30代の男性客が多いそうです。

また、商品を探し回る手間を省いてくれるサービスもあります。働く女性に人気が高いのが、「ファッション雑誌に掲載された商品を探して自宅に届けてほしい」といったもので、DREAM CREATEが提供している「ネコレ」などがあります。このDREAM CREATEはヤマト運輸の第1期社内ベンチャーから生まれた会社で、これからが楽しみです。

■結婚式の二次会代行
結婚する2人にとって、とかく大変な作業になりがちな2次会の幹事は友人には頼みづらかったりするものです。そんな結婚式2次会の幹事を代行してくれるサービスが登場してきています。メイションが展開している「2次会くん」もその一つといえるでしょう。

■ペットの面倒見代行
ペット愛好家にとって、ペットは自分の家族そのものです。一人暮らしの自分が留守の間はペットのことが心配になりがちです。なので自分の代わりにトイレをさせたりおやつをあげて欲しいと思うのは当然といえるでしょう。そんな代行サービスはペットシッターなどと呼ばれたりします。

■墓参り代行
このサービスには驚きました。このような需要もあるんですね。足が不自由でかがむのもつらいという人には「お墓そうじ代行サービス」を、お墓が遠方過ぎてなかなか行けない場合には墓地内の草むしりや線香を供えて合掌とお供え物を供えてくれる「墓参り代行サービス」がいいでしょう。長谷川興産では料金が18900円からメニューがあるそうです。

このように、人が面倒だなと感じたり、したいけどどうしてもできないという事情があるところには「代行してあげる」サービスが有効なのです。例えば、満員電車での席とり代行や、人気ゲームやチケットの代行取得などのサービスなど、他にも色々考えれば出てくると思います。その中にはビックビジネスになる可能性があるものも秘めているかもしれませんね。

【参考】日経Plus1 12月13日

代行サービスセレクション

席次表、印刷出来ない方、お忙しい方へ席次表印刷代行サービス(1枚印刷価格)

席次表、パソコンの苦手な方、お忙しい方へ席次表 文字入力 代行サービス(1名入力価格)
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危険な「家に帰りたくない病」

2008年12月 09日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

初台関谷クリニックの関谷透院長によると、「必要もないのに会社に居残ることから始まり、退社してもまっすぐ帰宅せず、飲み屋やネットカフェなどで時間をつぶし、家族が寝静まったころ、こっそり帰宅する。さらに進むと、カプセルホテルや個室ビデオなどに泊まって、そのまま出社することを繰り返す」といったパターンを繰り返してしまう人が増えているそうです。

このように本当は帰りたいんだけど帰れないという症状が現われるのは、40代から50代に多く出る「軽症うつ病」の一種ということで、抑うつ気分、意欲低下、不眠や食欲不振といった症状が本物のうつ病に比べて軽度なので、不調を訴えてもあまり仕事や生活面には大きな支障をきたさないので初めのうちは分からないのですが、軽度のうちに治してしまわないと大変なことになると言います。

発症の原因として、
・仕事がうまくいっていない
・出世が止まっている
・同僚や後輩が上司になっている
という風に、職場のストレスが大きく関係しているのですが、それだけでなく家庭にも問題があるそうです。

特徴としては、「これといった趣味をもたず、生真面目な仕事一筋タイプ。仕事や付き合いに追われ、それまで家庭を顧みなかった人が、いざ家庭に安らぎを求めても自分の居場所がない。妻からは給料や出世のことで小言をいわれ、子供には無視される。家族と顔を合わせること自体が苦になってしまう」といった状況にある時。

治療では家族へのカウンセリングも重要で、基本的には抗うつ薬を服用するのですが、家庭から離れた方がいい場合にはナイトホスピタルを利用し、そこから会社に通う保険の利く医療システムのことで、玄関先で一度立ち止まりタメ息つきながら家に入るようなら要注意が必要です。以下のチェックリストで自分が大丈夫かどうかを再度確認してみましょう。

<「帰宅拒否症」チェックリスト>

(1)仕事だけが生きがいだ
(2)仕事がうまくいっていない
(3)生真面目で要領が悪い
(4)小心なため、もめごとが嫌い
(5)特定なことに恐怖心を持ちやすい
(6)趣味もなく、スポーツもしない
(7)出世が止まり、給料があがらない
(8)妻が出世や収入についてうるさい
(9)妻は出勤時に見送らない
(10)妻や家族との会話が乏しい
(11)妻が健康管理にうるさい
(12)子供に受験生がいる
(13)子供に勉強を教えるように強いられる
(14)子供にバカにされている
(15)家では居場所がなく、気が休まらない
(16)家庭の中で無視されている
(17)社宅住まいである
(18)なにかと近所と比較される
(19)いつも小遣いに困っている
(20)財布のヒモは妻が握っている

このなかで10項目以上当てはまる場合は要注意が必要だそうです。心の病気は知らないうちに進行してしまうことが多いので、ストレスが溜まっているなと感じたら、日頃から気分転換をすぐにしないといけませんね。自分も気をつけたいと思います。

【参考】ネタりか
http://netallica.yahoo.co.jp/news/57907

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今ワーク・ライフ・バランスが言われ始めた理由

2008年12月 06日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

仕事と家庭を両立するという非常にシンプルな考え方なのですが、なかなかそれができない状況にあります。簡単であればみなさん実施しているのに、それができないのはなぜなのでしょうか。ワーク・ライフ・バランスと呼ばれる考え方は最近話題になることが多いキーワードですが、多くの書籍や雑誌、セミナーではどのように両立させるのかといったノウハウが紹介されています。

本日、川崎市男女共同参画センター主催の東京大学大学院経済学研究科教授の神野直彦先生によるセミナーに参加してきましたが、神野先生はノウハウと言うよりはなぜそのようなことを考えなければならなくなってしまったのかといった背景を中心とした講演でした。

■スウェーデンに学ぶオムソーリ
スウェーデンでは「ラーゴム」つまり「ほどよい」という価値を重視しています。しかも社会サービスを「オムソーリ」というのですが、それは「悲しみの分かち合い」という意味だそうです。そのようなスウェーデンで「悲しみ」とは高い税金のことをいいます。みんなが高い税金を支払うことによって、高い社会保障サービスを受けることができるのです。日本は、税金は徐々に高くなろうとしているのですが、その徴収方法や使い道についてスウェーデンに学ぶ点は多いのです。

■ストレスからわがままへ
最近日本では、働き過ぎによる仕事のストレスをかかえる人が多くなっています。仕事のしすぎによってストレスがたまり、その人が消費者にまわると今度はそこでストレスを発散しようとしてわがままになってしまうそうです。それが悪循環として思いやりに欠けた社会になりつつあると神野先生は危惧しています。

■日本とスウェーデンの差とは?
スウェーデンでは、社会サービスはお金を出すものではないという考え方が広く普及しています。日本でも医療保険では3割負担なのですが、スウェーデンでは、介護、医療、教育などほとんどの社会サービスが1割負担が普通だといいます。そこには所得比例による支払が確立されているそうです。

日本は、少々背景がスウェーデンとはことなる状況にあります。日本では、企業に勤める正社員(内部労働市場)には、社会保障の仕組みが既に含まれています。家族手当や住宅手当、年金も保険も企業で用意されていることが多いのです。そのため、国が個人に手厚い保障を行う必要がありませんでした。

しかし、近年では、パートなどの非正規社員(外部労働市場)が増加し続けたことによって、社会保障問題が問題となって明るみに出るようになったのです。非正規社員は守ってくれる企業もないので、国に頼るしかありません。その国も今までそのような政策を十分行う必要がなかったところからですから、資金があるはずもありません。使い方が分からないんですよね。

結果として、一生懸命働かなければならないような状況がここに生まれてしまったこtから、問題として表面化してしまった根本にあるのです。それゆえ、ワークライフバランスを実現するためには、社会保障を考えてくれる正社員になるか、国による保障を手厚くするように変えていくしか方法はなさそうです。

その社会基盤ができて初めて、人間的な豊かさや幸せを感じることができるのではないでしょうか。

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