西郷どん 第36回「慶喜の首」
ついに世の中に名高い鳥羽伏見の戦いが始まりました。前回自分は八重の桜で会津藩からみた鳥羽伏見をみていることから、逆に立場で見たときに会津など幕府軍がどのように見えるか楽しみにしていました。
結果として会津軍が注目されることもなく、終始優勢に戦い進めながらも岩倉の画策による錦の御旗作戦によって、逃げるように陣地を放棄して行く姿をみて、なんとも空しくなってしまいました。薩摩側から見てしまうとこうなってしまうのはわかりますが、せめて幕府軍の思いも一緒に描くことによってこの戦いの意味をそこに持たせて欲しいと思うのはわがままなんでしょうか。。。
その鳥羽伏見の戦いの中で首に銃弾を受けてしまった信吾。多くの兵が負傷する中で信吾の生死が焦点となります。表だってお見舞いに来てくれない吉之助は陰でイギリス人医師を京の町の中に入れるための根回しをして必死に信吾の命を救おうとします。そのおかげもあって信吾は命をとりとめ、そして未だわからない兄の理想像を追い求めて同行することになります。
そして、いよいよ江戸に向かう新政府軍。完膚なきまでに慶喜を叩き潰すことを心に誓った吉之助の心を溶かしたのは旧幕臣であり勝海舟の部下であった山岡鉄舟でした。演じるのは藤本隆宏さん。どっちが西郷かわからないような体裁ですが、調べてみるとその昔藤本さんも西郷を演じたことがありました。
この新旧西郷の圧倒的な存在感によって江戸城無血開城の根回しはほぼ完了したのでした。次回はその総仕上げとなりそうです。
NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美
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