耳そうじのやり過ぎにご用心
最近、下の子のブームは耳かき。耳の穴を手で触りながら「なんかゴミがある」と言って自分の膝の上に横になります。たまにであればいいのですが、毎日繰り返すのでさすがにそこまで耳垢はありません。適当にやり過ごすと不満げな表情をしたりします。
しかし、耳掃除は自分も気持ちよくてよくするので、その気持ちはわからなくもないと思っていたのですが、「健康レベルを上げる「身体学」入門」という本によると、耳掃除をし過ぎることによって、逆高価な部分もあるといいます。
耳あかの正体は新しくできた耳の皮膚が、新陳代謝によって剥がれ落ちたものや耳に入ったごみやほこり、耳からの分泌物などが混ざって溜まったものなのですが、耳あか自体に抗菌作用があるので、菌が入ってきても殺菌剤となり感染予防をしてくれる重要な役割があるそうです。
また、耳に入ってきたゴミやほこりを吸着して外にだしてくれたり、外耳道の皮膚を湿潤に保ち、守ってくれたり、耳あかの臭いで虫が入らないようにする働きがあるのだといいます。さらに、耳掃除によって耳の中を傷つけてしまうという危険性もあります。特にお風呂上がりは避けるべきでしょう。
では、どのくらいの頻度で耳そうじをすればいいのでしょうか。著書によると、1ヶ月に1回、多くても週1回が良いとされています。奥深く掃除をしなくても、耳あかが溜まるのは入り口から1cmくらいまでなので、特にめん棒や耳かきを使わなくても、タオルで耳の入り口近くを軽くなでるようにして拭けば十分だそうです。
このように、耳そうじは意外な危険性をはらんでいるものであることがわかります。大きな耳あかが取れたりすると聞こえが良くなったと感じたり、気持ち良いのですが、やり過ぎには注意したいと思います。
一番の課題は「子供の要求をどのようにかわすか」にありそうです。
(参考)WooRis http://wooris.jp/archives/117562
健康レベルを上げる「身体学」入門―知れば変わる自分のカラダ (2014/04) 古畑 公、岡村 博貴 他 |
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