軍師官兵衛 第43回「如水(じょすい)誕生」
まさに今回は官兵衛にとって生きるか死ぬかの瀬戸際の状態でした。この時代においていかに主君から信頼されていようとその命令に背いたとなると切腹は免れないでしょう。現に秀吉はそうした対処をこれまでも行ってきているので、今回も同じ態度を取らないと示しがつかないという面もあったのだと思います。なので、簡単には許してくれないだろうということで、どのようにお許しを得たのか気になっていました。
そして、登城する日がやって来ます。その前までで善助と自分は悪くないというようなことを言っていたので、まずい状況だなと思っていたのですが、秀吉の前に登場した官兵衛は頭を丸め如水円清と名乗って許しを請います。しかも、頭を下げた上で自分の身の潔白を示し、隠居させて欲しいという要望を受け入れさせます。この辺り本当に上手い戦略だったと思います。
その間、ずっと比べるように描かれていた三成の表情は本当にめまぐるしく変わっていて、どう感じているのか途中からよく分からなくなってしまいました。田中圭さんも困ったらにやっと笑うので、視聴者もこれがどのような意図なのか勘ぐってしまうのかもしれません。
この辺りが今回の大きな動きなのですが、秀吉周辺では淀殿が拾を産み、これまで関白であったおいの秀次も危うい状況になってしまいます。官兵衛の助言で自分の娘を拾の許嫁とすることで跡継ぎ問題の収束を図ろうとしますが、淀や光成は秀吉が亡くなった後に撤回するかもしれないという可能性から、もっと確実にしたいと思うようになるのですが、ここまで来ると本当に他人は信用できないというイメージだったのでしょう。こういわれてしまった時点で秀次は失脚するしか道はなかったのです。
そんな秀吉も次回はとうとう終焉を迎えそうです。それでも官兵衛は秀吉のそばにいるような雰囲気の予告であったことから、どのように考えての行動なのかじっくりと拝見したいと思います。
◆官兵衛紀行◆
福岡県飯塚市
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