2014/06/01
Category: 2014年_軍師官兵衛
長い幽閉生活も今回で終わり。主人公が全く動くことなく、時折外の気配を察しては涙するということでなんとか場を繋いできましたが、それも今回までということでスタッフの方や脚本家の方も苦労された事と思います。お粥をしっかりと食べるだけで、伝染病などの病にかかることもなくよく生き延びることができたなと感心するとともに、それも含めて運命だったのではないかと思わずにはいられません。
牢屋の中で、門番の息子との接触がありいずれこの子が黒田家を支えていくことになるというフラグが今回立つことになります。1人の兵士という戦国の中では小さい存在感しかないのですが、今回はきっちりと台詞もあり最期の死に様もしっかりと視聴者に訴えるという特別待遇であった兵士の子供なので、次回あたりには確実に登場してくるものと思われます。
物語は一向に援軍が来ない村重が直談判にいくために有岡城を抜け出して、それがきっかけとなって信長軍の総攻撃を食らって破れるということになっています。田中哲司さんの演技が素晴らしいからなのかどうかは分かりませんが、自分のなかでは荒木村重という像が必ずしも悪人ではないと思っています。官兵衛に対しても殺すことはせずに生きていて欲しいという思いから直接話をしていたりしますし、妻のだしに対しても理由をしっかりと伝えて城から出ています。そこには裏切ったりよこしまな考えをもった人物とは違った一面があるのではないでしょうか。なので、余計最後の場面で城に戻ることはしないことをしっかりと説明して欲しかったなと残念でなりません。
おそらく次回はその一族に残酷な結末が待っているのだと思いますが、それを村重がどのように感じ振る舞うのかが気になるところです。また、とうとう助け出された官兵衛が、半兵衛なきあとどのように成長した姿を見せていくのか、楽しみにしたいと思います。
◆官兵衛紀行◆
兵庫県三木市
- 竹中半兵衛の墓