2012年春のばら苑の香りに包まれて
川崎市多摩区にある生田緑地ばら苑へ訪れるのも、恒例行事となりました。今年は家族全員で行くことになり、初めてとなった7か月の子供が日差しの中で大丈夫なのか若干不安はあったものの、せっかくだし、という思いからみんなでばら苑を目指します。
この日の季節は、まるで夏がやって来たかのような強烈な日差しで、少しじっとしているだけでもすぐに汗が噴き出す感じがして、日陰は多くの人で混み合っているような状況でした。
それでも、4歳になる子供ははしゃぎ、今までになかった「この花が綺麗だね」とか「このバラのかおりがすごくいいよ」と積極的に感想を述べるようになり、彼なりに感想を述べることができるようになった成長を素直に嬉しく感じました。
今まで、飛び石をぴょんぴょんと飛び回ることが最大の楽しみかのような雰囲気だったのから考えると、段々風景やものに興味が出て、それを自分なりの言葉で伝えることができるようになってきたということでしょう。
春は、とにかくバラの数が多く、本当にいい香りで苑内が包まれます。バラの名前と花のイメージが合うなと感じる事があんまりないのですが、「なぜこのような名前にしたのだろう」と考えながらみるとなかなか面白いなと感じます。
今までに香りがもっともするバラを見つけようと思った際に、自分の中でトップだったのがパパ・メイアンなのですが、それは今回も変わらず。ものすごくいい香りがしていて、周囲を歩いていても分かるのです。この花は秋の公開では咲いていないので、まさに見ることができるのは今だけ。希少性も高いといえます。
さらに今回は、様々な色を含んでいるバラを探してみようと苑内を散策。見つけたのは以下の通りです。
・ルンバ(赤・黄)
某掃除機を連想しがちな名前ですが、全く関係ありません。
暖色系の色の組み合わせが多いのが特徴といえます。自然の世界の中では青は発色しないということもあり、こういう傾向になるのは当然のことのように思えます。その中で、アイスバーグと名付けられた真っ白なバラは、存在感を十分示していて、暑い中でほんの少しの涼しさを与えてくれました。
日陰と共に、苑内で人気だったのがアイスクリーム売り場で、モナカが売られていて長い列ができていました。美味しそうに食べる子供をみると、来てよかったと思えます。
下の子供を暑い中、長時間無理をさせるわけにも行かず、急いだ散策となりましたが、この雰囲気を感じることと、子供の成長、新しいバラへの発見、下の子供の初ばら苑など盛りだくさんの一日となりました。次回は秋の公開となりますが、また違った発見を求めて今から楽しみにしたいと思います。
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