子供の夢が現実になる確率
あなたが小学生の頃、将来何になりたかったでしょうか。自分は中学の頃までプロゴルファーになりたくて一時はゴルフ部がある私立高校を受験しようとまで考えていました。しかしそれと同時に冷静になっている自分もいて、将来それで食べていくのが難しいと分かると早々にその夢を諦めたものです。おそらくその頃が人生で初めて理想と現実を見つめた時期だったのかもしれません。
ベネッセ調べによると小学生がなりたい職業ランキングは男の子と女の子でそれぞれ以下のようになっているそうです。
◆なりたい職業ランキング(()内は希望率)
・男の子
1位:野球選手 (10.4%)
2位:サッカー選手(6.3%)
3位:医師 (2.0%)
4位:研究者・大学職員 (1.9%)
4位:大工 (1.9%)
・女の子
1位:ケーキ屋さん・菓子職人 (6.6%)
2位:保育士・幼稚園の先生 (6.4%)
3位:芸能人 (4.7%)
4位:看護師 (3.4%)
5位:デザイナ?・ファッションデザイナー (3.3%)
これを見る限り、男の子は今も昔も変わらずスポーツ選手が上位に来ています。サッカーよりも野球選手になりたいという人が多いのも変わらないですね。衰えたとはいえ、まだまだ野球人気も続きそうな勢いです。それ以降は途端に現実的な職業が続きます。女の子は、かなりばらけていますが、1位と2位は昔からよくありました。ケーキ屋さんというのを選んだのは、いつも美味しいケーキを食べることができるからなのでしょうか。
では、このランキングにもう一つだけ観点を追加してみましょう。それは実際になれる割合です。どのくらいそのなりたい職業になっているのでしょうか。
◆なりたい職業になれる割合(()内は、何人に1人がなれるかを示す)
・男の子
1位:野球選手 (2020.7)
2位:サッカー選手(999.0)
3位:医師 (2.9)
4位:研究者・大学職員 (4.3)
4位:大工 (1.2)
・女の子
1位:ケーキ屋さん・菓子職人 (12.5)
2位:保育士・幼稚園の先生 (4.2)
3位:芸能人 (74.4)
4位:看護師 (1.4)
5位:デザイナ?・ファッションデザイナー (15.7)
これを見るとすごい結果であることがわかります。人気の野球選手は、野球選手になりたかった人が実際になれる割合は2000分の1という驚異の数であることが分かります。思いきり狭き門なのですが、サッカー選手も1000分の1なのでプロスポーツ選手で活躍するのは非常に難しいことなのです。ちなみに、2000分の1を突破してプロ野球選手になるとその中の1割が1億円プレーヤーになっているといいます。
意外だったのが医師や看護師です。医療現場に実際に携われる人は3人に1人だったり、1.4人に1人と意外にも夢がかないやすいことがわかります。これは医学部や専門学校に通って、医師や看護師になるという決意がある人が国家試験に合格するために必死に頑張ることから出た結果でしょう。その道は決して楽ではありませんがその決意も固いことがここから読み取れます。
そんな自分は、実際にはサラリーマンになって会社へ通っています。色々な選択をしてここまで来ましたが、自分で決断してきたことですしこれからも自分の足で進んでいきたいものです。その方が楽しいですし。大人の69人に1人は社長になるそうです。
あなたのこれからの道はいかがでしょうか。学生の92人は東大や京大に入るといい、大人の2600人に1人は政治家になるといいます。いろんな道を探してみてはいかがでしょうか。その先にはきっと自分だけの世界が待っていると思いますよ。
【参考】日経Plus1 2010/05/29
「なりたい!」が見つかる将来の夢さがし!職業ガイド234種 (2001/09/26) 坂東 眞理子 |
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