天地人 第9回「謙信死す」
前回から複線が張られていましたが、とうとう上杉謙信が病に倒れます。阿部寛の最後の演技は迫力があってうまいなぁと改めて思います。それにしても49歳は早すぎますね。この時代において、寒冷地ということもあり50年というのは止む得ないとは思いますが、せめてもう少しだけ生きていたら、世の中は大きく変わっていたことと思います。
歴史上真実なのかどうかは分かりませんが、最期の時を看取ることができた兼続に対して謙信は「そなたの義」という言葉を残してこの世を去るのです。これは前回にいっていた、兼続こそが自分の遺志を継ぐもので、自分なるの義を追い求めなさいと言うことなんでしょう。
謙信の死後、2人の息子である景勝と景虎の周囲の間で世継ぎの争いが勃発することになります。いつの時代もこのような琴線や権力争いは醜いもので、見かねた妙椿尼が景勝を跡継ぎにするとの遺言だととっさの嘘をつくことによってこの場をおさめたのでした。しかし、これでは景虎側は納得しません。いずれ血を血で洗うような争いが生じるでしょう。しかし、混乱を治めるためには仕方ないんだということは痛いほど分かります。
仙桃院も上杉の混乱を鎮めるため、この嘘を真実として生きていくことを決意し、仙桃院は兼続にも遺言が嘘であることを知らせ、この嘘はその場にいる4人だけの秘密とするのでした。すでに兼続は最重要機密事項を知ることができる重鎮になっているんですね。その事実を知った後、お船と兼続の秘密のラブラブ度はアップすることになります。自分の夫に万が一のことがあれば、次は兼続に頼るとまで言い放つところがすごいなと感じます。
この先は、この嘘をなんとしても守り通さないといけません。次回は不審に思う人が早速やってきますが、柿崎晴家の疑惑もはねつけないとその先はないでしょう。たとえ、角田信朗であっても格闘技でやられても守って欲しいですね。
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