意外と気がつかない重複表現
「頭痛が痛い」
「馬から落馬する」
その言葉が間違えていることなど全く考えずに、普通に使っている言葉のひとつです。よく考えてみると、頭痛と既に言っているのにわざわざ「痛い」と言う必要はないし、落馬するのは馬からなのは当たり前なのに、わざわざ「馬から」という言葉をつけてしまったしているのですが、自分たちも知らずのうちにこのような重複表現を使っていることが分かります。その重複表現について、gooランキングで紹介されていたので自分たちも気をつけたい重複表現を集めてみたいと思います。
・一番最初/一番最後
・被害を被る
・不快感を感じる
・思いがけないハプニング
・返事を返す
・挙式を挙げる
・はっきりと断言する
・最もベスト
・日本に来日する
・満○周年
・過信しすぎる
例えば、多くの人が意識せずに使っていると思われる「一番最初/一番最後」という言葉ですが、「最初」は「いちばんはじめ」という意味なので、「一番最初」というと「一番いちばんはじめ」ということになり、「一番」の部分が重複してしまっています。このように言葉の意味に無駄な重複がある表現は「重言」と呼ばれ、できれば避けたい表現なんだそうです。
間違えやすいのは、表現の中にすでに意味を含んでいる熟語が入っているために、その意味まで文章で補足してしまうケースが多いように思います。おそらく日常会話の中で指摘されることは少ないでしょうが、文章として記述した際に目立つケースもあるので、注意したいですね。
【参考】gooランキング
http://ranking.goo.ne.jp/ranking/999/repeat_expression/&f=news&LID=news
大学生のための日本語表現トレーニング スキルアップ編 (2008/08) 橋本 修 |
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