プレゼンで意識すべき声の出し方
プレゼンテーションというと会社での会議、営業、発表などを思い浮かべるかも知れませんが、実は普段の生活にも大きく影響を及ぼす大切な能力だと思います。誰でも、他人に自分が考えていることを知って欲しい、そして理解して欲しいと思うでしょう。そんなときに相手に自分の考えていることを説明する、それだってプレゼンテーションなんですよね。そう考えてみるとプレゼンテーション能力はすごく大切な能力であることが分かると思います。
そこで、とあるサイトにプレゼンテーションの際の声の出し方について解説があったので、自分が実践していることを含めて紹介したいと思います。声の出し方のポイントは、スピード、ボリューム、トーンの3つになります。以下細かく見ていきましょう。
■スピード
一般にプレゼンでは緊張のせいで、早口になる方が多いと思います。なので、意識的に抑えてゆっくりと話すことが大切です。ゆっくり過ぎるんじゃないかと思うくらいが丁度いいのかもしれません。
ゆっくりと意識して話すことによって、自分の状況を客観的に見ることができるようになり多少余裕を持つことができるようになります。余裕ができてくると周りが見えてくるようになり、結果として聞き手に信頼感を与えることができるようになるのです。
■ボリューム
後に述べるトーンとも密接に関わってくるのですが、ここでいうボリュームとは文字通り声の大きさです。基本的には大きな声で話す方がいいです。小さな声になってしまうと聞き取りづらいだけでなく、自信のない発言であると取られてしまう可能性もあります。
しかし、全ての場合において大きい声でずっと続けるというのも、実は良くなかったりします。時には意図的に小さくすることも大切です。
ある程度大きな声ではきはきと始めると聞き手はよく聞くのですが、それが続くと大きな音に段々慣れてきてしまい、マンネリ化を引き起こします。よくヘッドホンで音楽を聴いているとき、始めは大きな音に感じてもだんだん慣れてしまうことありますよね。同じことです。そうなってしまうと、伝えたいことが伝わらなくなってしまう危険性もあります。
そこで、声のボリュームを変えることが求められるのです。以下に例を挙げます。
・あまり重要でない場合は意図的に小さくして、ここでは聞いて欲しいという場面で大きな声で話す
・気分転換の話をするときには、小さな声で話す。こうすると、今までと違うことを聞き手は察知して、聞き耳を立てるようになります。
結局、この「スピード」と「ボリューム」の効用としては、抑揚をつけてプレゼンにメリハリをつけたり、強調ポイントを明確に示すことができるという効果が期待できます。
■トーン
「トーン」を使い分ける効果は、スピードやボリュームに加え、口調や声質などを駆使することでスピーチ全体のイメージを変えることです。
例えば、キング牧師の「I have a dream Speach」では、16分のスピーチ全体で、トーンを徐々に変化させています。スピーチの冒頭では、ゆっくりとひと言ひと言かみしめるようなスピードで、少しボリュームも押さえぎみです。そこから、徐々にスピードは上がり、ボリュームも大きくなっていきます。最後は、身ぶり手ぶりも大きく、拳を突き上げるしぐさなども使って、エキサイティングな高揚感を演出しています。
声のボリュームと共に、高音や低音といった音程、つまりトーンを変えることによって、聞き手に関心を持ってもらえるような話し方をすることができるのです。深刻なときには深刻そうにボリュームを下げて、さらに低音にする。楽しいときには、大きな声で高音を多く使うなどのテクニックがあるでしょう。
話は相手に伝わらなければ意味がありません。相手に伝わらない時にはまずは相手を責める前に自分のやり方を変えることによって、アプローチしてみたらいかがでしょうか。
【参考】INSIGHT NOW!
http://www.insightnow.jp/article/2299
プレゼン・意見発表が別人のように上手くなる6つの押さえどころ (2008/08/22) 田中 義樹 |
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