リーダーに求められる3つの行動
久しぶりに同期数名と当時の上司とともに飲む機会がありました。その上司は人間として非常に魅力的な人物であり今の会社に入って最も尊敬している人の一人でもあります。話し始めると非常に長いという面はありますが、リーダーとして部下をしっかりと引っ張ってくれるリーダーシップがあるのです。
そんな飲み会の中で彼が教えてくれたのですが、リーダーになる人が求められることは大きく3つあるといいます。その3つについて紹介したいと思います。
1. ビジョンを指し示すこと
自分がどういう方向に向かって推進していきたいのかを部下に示します。これがあると、部下としては大きな方向性が狂わない限り自主的に突き進んでいくので、組織として統一感のある動きを実現することができるのです。
2. 障害となるものを取り払うこと
ビジョンに向かって進めているとどうしても解決が困難な壁が出てきます。リーダーはその権限をこのときに利用し、様々な手を使って排除してあげます。肩書きや権限はこういった困難を一つ上の立場で解決することができるツールなのです。
3. 部下の失敗の責任をとること
部下がビジョンに向かって仕事をしていると当然、失敗することもあります。それを頭ごなしにしかり飛ばすのではなく、その失敗の尻ぬぐいをリーダーはしてあげるのです。こういう動きをリーダーがしてあげる事によって、部下は安心して業務を遂行することができるのです。
こういったマインドを組織に浸透させることができるのは、リーダーとして組織に入って3ヶ月が限度だといいます。それ以降は周囲も変わりづらくなり、自分自身もまた固定観念にとらわれ始めてしまいます。
さらに、その上司はいいます。顧客満足度の向上を目指すのであれば、まずは働いている人の満足度を上げることが大切で、そのためには自分自身の家族への満足度を高めることが根底で求められるといいます。家族を大切にして満足させられない限りお客さまの満足度を上げることなど、できはしない。納得の一言です。
リーダーたるものの考え方、そして企業人としての考え方、それだけでなく人間としてあるべき考え方を教わる絶好のお手本が近くにいる自分はすごく幸せ者なのだと思います。あとは実践できるかは自分次第。努力あるのみです。
最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと (2006/01) マーカス バッキンガム |
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