江 -姫たちの戦国- 第13回「花嫁の決意」
※先週は、選挙特番の特別時間枠のおかげで、視聴が1週間遅れになりました><
話は、江の嫁入り問題から始まります。あまりにもわかりやすい展開で、茶々と親しくなりたいにも関わらずそれを邪魔しようとする江のことを煙たがって、外に出したかったのだとわかります。また、江の後ろには今回も信長が登場し、ぐっとにらみつけるのですから安心することなどできないでしょう。豊川悦司も直接自分の場面ではないのに登場回数が積み上がっていきます。
ここからは、徐々に江の気持ちが変わっていく様子を描いています。織田家を守りたいという思いと共に根底にあったのは姉上である茶々を守りたいという気持ち。自分が秀吉の言いなりになって嫁ぐ代わりに茶々によこしまな気持ちを抱かないようにと一筆をさせます。しかし歴史が語るように、茶々は後にしっかりと秀吉の側室になります。この一筆の件が今後登場するのかどうかはわかりませんが、江やお市の願いは結果的には叶えられなかったことになります。
それにしても女性中心の物語の中で存在感をしっかりと発揮しているのが大竹しのぶさん演じおねでしょう。時にはしっかりと秀吉をサポートし、時には殴りつけて姿勢を正そうとする。物語中で千宗易が言ってましたが、おねさんあっての秀吉なんですね。むしろ、江よりもおねの方が目立っていたように感じます。
これまで、三姉妹として生きてきたのですが、こうやって少しずつ離ればなれになっていきます。離れてしまうと、その先の関係や時代の流れに流されてしまい時には敵として対峙しなくてはならない場面もあるでしょう。兄妹や親子、姉妹で戦になることも珍しくない今、江はそれを察していたのかどうか分かりませんが、尾張・大野城に向かっていきます。
江がいなくなって少しだけ存在感が薄くなってしまいそうなのが、初でしょう。決して水川あさみさんのせいではないのですが、役として初はどうしても江よりも存在感が薄くなってしまっています。茶々や江が目立っている分少しかわいそうな気もします。この後どのように存在を出していけるか、はじけた行動に期待したいと思います。
尾張・大野城に到着した江は、早速一成と対面します。完全にフランクで気さくな好青年とわかると、顔も思わず微笑んでしまうというもの。丁度江とお似合いだなと思えます。しかし、それも一時のこと。政略結婚の運命なのですが、次回は悲しい事実が待っていることになります。
最後に江を演じる上野樹里さんですが、今までのような元気いっぱいで演技をすればいいような場面はのだめなどでも実績があり、うまく表現できているのですが、じっくりと話をして行動するような演技ではどうしても素人っぽい棒読み感と感情が入っていないような雰囲気を受けます。特に大野城から伊勢湾を望んでいるときの演技は、完全にガチガチでした。今後、そのような演技が重要な場面で求められることから、はやく自然な演技ができるように見ていきたいと思います。
◆江紀行◆
愛知県常滑市
- 大野城(宮山城)跡
- 佐治一成像
- 斉年寺
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