ペットボトルを使って飲み水を作る
水道が止まってしまったときに、最も困るものの1つが飲み水だと思います。今も飲み水がなくて困っている人がたくさんいます。人間が最低限必要とされる飲料水は1日当たり2リットルといわれています。家族で必要な分のペットボトルを持ち歩くのは数日分の飲料水で限界でしょう。それ以降飲み水が確保されない状況下において、飲み水の確保は切実な問題となります。そこで産経新聞に載っていたキャンプなどで利用されるペットボトルを使って池などの水をろ過して飲み水とする方法を紹介します。
◆ペットボトルを使った飲み水のつくり方
1. ペットボトルの底をはさみなどで切り取り、飲み口のキャップに小さな穴を開けて下にします。
2. キャップ側から、小石、木炭(たき火の燃え残りなども可)、砂利、バンダナや衣服の切れ端などの順番に層を作ります。
3. ここに池の水などを流し込み、キャップの穴からしたたる濾過水をコップなどでためます。
4. この作業を数回繰り返し、煮沸すれば、飲むのに適したものになります。
この他に、以下のような水分の確保方法も紹介されています。
◆早朝の散歩で水を集める
ひざに清潔で吸水力のある布などを巻きつけて草むらを歩くことによって、かなりの水分を得ることができます。
◆積雪から水を集める
まだ積雪が残っている地域なら、黒いポリ袋をかぶせた板や段ボールなどに雪をのせて屋外に放置し、太陽熱で溶かすこともできます。雪水を煮沸する場合、10分以上は沸騰させます。
また、やや業務用にはなりますが川崎市のベンチャー企業である日本ベーシックでは、トランクケース一体型の緊急災害用浄水装置「シクロクリーン ポータブル」を発売しています。キャスター付で機能性に優れ、河川や池・学校のプールから簡単に飲み水を造ることができる優れもので、各自治体に一定数確保することによって、いざというときの飲料水確保に威力を発揮してくれるでしょう。
このように、いつでも綺麗な水が手に入る状況とは限らない中で、いかに飲み水を確保し命をつないでいくか、知っていればできることがあるのです。いざというときの参考にして頂ければ幸いです。
【参考】
・産経新聞 2011/03/21
・日本ベーシック http://www.nipponbasic.ecnet.jp/index.html
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