新人をほめるための工夫
人を育てるには上手に褒めてあげることが最も近道だといえます。小さな成功体験を積み重ねさせ、それを自信につなげて自分自身で自発的に行動させることができれば、指導は成功したといってもいいでしょう。
新入社員が入る時期になると、どうやって新人の指導を行なうかが大きなポイントとなります。自分たちが考える常識はすでに新人にとっては「当たり前」ではありません。自分たちもきっと当時の先輩から同じように思われてきたはずです。
人間関係を上手に形成するためにいたずらにほめるのではなく、認めるポイントとして3点あるとコミュニケーション塾主宰の今井登茂子さんは言います。以下にその3つについて紹介したいと思います。
1. 身だしなみなど外見で判断できる部分
着こなしが素晴らしい、清潔感がある、センスがいいというように身だしなみを褒めることによって、緊張感はおのずと解けるといいます。自分が力を入れているものは顔の容姿を褒められるよりも嬉しいものです。
2. 日常の態度
いつも笑顔で元気がいい、挨拶が素敵、声が明るくて自分まで元気になれる、目を見てちゃんと話ができる、というように、態度を褒めることによって、その人の本質的な性格を褒めてあげることにつながり、よく見ていてくれると信頼されるのです。
3. 仕事内容に関連したこと
結果だけにこだわるのではなく、その途中経過についても褒めて上げます。その調子で頑張れ、やればできる、など些細なことでもいいのでステップごとに期待通りのことができたら細切れで褒めてあげます。
誰でも何も分からずできない時期はあるものです。いまどきの新人は、と始めから諦めたり突き放すのではなく、同じ視点に立って接してあげることによって、いつかはそれが自分に大きなプラスとなって戻ってくるのです。その先行投資と思って自分も実践していきたいと思います。
【参考】日経Plus1 2011/1/29
人に好かれる言葉ハンドブック―こんなとき、この言い方 (2008/08) 今井 登茂子 |
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