龍馬伝 第16回「勝麟太郎」
満を持して登場した武田鉄矢さん演じる勝麟太郎。登場して話し出す武田鉄矢さんんをみて、どうしても「まるちゃん 緑のたぬき」を思い出さずにはいられない自分のしょぼい想像力に悲しくなりながらも必死で物語に集中することにします。
今回の物語は始めから笑わせてくれます。りりしい姿をみせる佐那のいる千葉道場に久しぶりに戻ってきた龍馬。そわそわしながら身の支度をする佐那はてっきり自分に会いに来てくれたとばかり思っていたら、実は全然違っていたというオチ。佐那の落ち込みようと共に、なぜ自分の方に振り向いてもらえないのかを龍馬の口から直接聞くことができてよかったのではないでしょうか。
その千葉定吉などの紹介もあって、とうとう会いたかった勝麟太郎にあうことができます。そこまでの龍馬の動きの大胆さと、それを支える周囲の強力なバックアップ体制は本当に凄いとしかいいようがありません。若いときには偉い人とどんどん会うことによって自分の足らない部分を探し出すことができると、とある起業家の方がおっしゃっていましたが、まさに龍馬もそんな感じだったのではないでしょうか。それと比べて、武市半平太は土佐勤王党という仲間がいますが、外部に見方は少なく、饅頭屋だった長次郎にまで見放されてしまいます。なんか悲しいですね。
始めてあった勝は、龍馬の身の程知らずというか世間知らずぶりに始めは、話をする相手ではないと考えるのですが、長次郎や武市との話の中でもう一度会ってみたいと思うようになります。再び勝と会った龍馬は、開国をして欧米のすばらしい文明を取り入れて海軍を強くして、自分たちが外国からなめられないようにするために強くなれば、外国も強いと分かっている相手に不用意に戦いを挑んでこなくなるので、侵略を防ぐ攘夷を実行することができると熱く語ります。後にこれが現実の世界へと変わっていくことになり、今の日本が外国からきちんと独立していられることも龍馬たちのおかげではないかと思えてきます。
この考えに深く賛同し、自分も同じ方向だと考えていた勝は、龍馬を自分の門弟として迎えることにします。その後に乗った咸臨丸での龍馬のはしゃぎようといったらありません。見ているこっちの方も恥ずかしくなってきます。しれっとトータス松本がジョン万次郎として乗り込み初登場を果たしていますが、見逃した人も多いのではないでしょうか。
次回からは、武市と龍馬の人生の明暗が逆転していくようです。龍馬の活躍と共に武市がどうなっていってしまうのか少し不安になりながらも楽しみにしたいと思います。
◆龍馬伝紀行◆
東京都墨田区
- 勝海舟像
- 牛嶋神社
- 勝海舟邸址
NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 龍馬伝 Vol.2
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