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ランニングにおサイフケータイ

2009/10/18 Category: ニュース

ランニングブームは今や社会現象ともいえるほど盛り上がりを見せていて、自分の会社の担当でも東京マラソンに当選した人もいて、みんなで練習しようという話まで出るほど。数年前、会社の有志で行っている駅伝大会に参加し、たったの1.5キロを走っただけにも関わらず、激しい息切れを起こしてしまい次の日猛烈な筋肉痛に悩まされた苦い経験から「二度と走るまい」と誓っている自分としては、実に悲しい盛り上がりです。

ランニングをしている人に話を聞くと、走り終わった後のビールがうまいそうなんですが、それでは走って減らしたカロリーよりもビールを飲んで得るカロリーの方が多くなってしまうのではないかと思ってしまうのですが、彼らに言わせればそれが最高なのだとか。そこまで行かなくても走り終わってからすぐに水分を補給したくはなるでしょう。そんなときに小銭を用意しておくのもなんだか邪魔になってしまいます。

そんな思いから登場した一つのプロジェクトがあります。それが「FeliCa Running Project」です。これは、Edy、nanaco、Suica、WAONといった電子マネーを運営する各会社が集まって発足させたプロジェクトで、ランナーが小銭を持たずにおサイフケータイ1つで手軽にランニングし、電子マネーでドリンクを購入するようなランニングスタイルを提案・推進していくといいます。これらの電子マネーをおサイフケータイの中に登録しておき、ランニング中はケータイを持ち歩くことによって、飲みたいときにすぐに飲むことができるというものです。

ランナーは通常携帯電話を持ちながら走っているのでしょうか。最近の携帯電話は一時期よりも大分軽くて薄いものが登場していますが、それでもiPodのような携帯音楽プレイヤーと比較するとかなり大きいものになってしまいます。これをランニングしながら持ち歩いている人がどのくらいいるのか謎な部分ではありますが、持っている人が多くいるのであれば確かに小銭よりも便利さをランナーに伝えることがかなりできそうです。

「FeliCa Running Project」の活動の手始めとして「FeliCa TOKYO RUNNERS」というランニングクラブを設立し、毎週金曜日に神宮外苑周辺で練習会やランニングイベントなどを実施するそうです。入会特典として電子マネー200円相当分がプレゼントされるというので、お得感はあると思います。あとは、皇居周辺などランナーが多くいる場所にいかに電子マネーが使える自動販売機を置くことができるかにかかっています。そして、ただ置くだけでなくそれを使うことが「便利」というだけでなく「お得」なんだと思わせる効果を出さなければ、人はなかなか使うことはしないでしょう。例えば、普通に買うよりも10円いつも安いとか、ポイントが付くとか、何かが当たるとかそういったアイテムの併用があることによって、このプロジェクトの効果はもっと上がるのではないでしょうか。そんなものがあれば、もしかしたら自分も走りたい欲求が芽生えてくるかもしれません。

【参考】
・Business Media 誠  http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0910/14/news083.html
・Felica RUNNING PROJECT http://felica-tokyo-runners.jp/


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