JTB時刻表が1000号到着
自分が時刻表の虜になったのは中学生の頃でした。JR相模線がまだ電化される前でディーゼルエンジンで走っていたのですがそれに乗りに行ったり、大垣行の夜行普通電車に青春18きっぷを使って乗ったり、近郊の様々な電車に乗っては記録していました。
そんな自分が肌身隠さず持っていたのがJTBの時刻表でした。この当時、JRの時刻表と2種類がありましたが、JTBの時刻表の方が情報量が多く、駅からのバスの時刻表や船の時刻表など様々な時刻表を網羅していたので、こちらをいつも見ていました。
そのJTBの時刻表が、2009年5月号で1000号に到達するそうです。1925年の創刊から延々と発行し続け、86年に200万部を達成したものが近年では、インターネットなどの普及により、その発行部数は約15万部と10分の1以下になってしまっているにも関わらず、熱烈なファンによって支えられています。
JTBの時刻表を見るとき、ただ時刻を確認するだけではなく、時刻表の上で実際に旅行を楽しむこともできるのです。表紙をめくった数ページはカラーになっていて、地方のローカル線などがきれいに撮影されていて、そこに行くためには朝何時のどこ行きの電車に乗っていけばいいのか、欄外にある駅弁情報を見てどこで駅弁を買おうか等想像力を膨らませるのが、子供ながらに本当に楽しかったものです。例えば、青春18きっぷで一日にいけるのは九州の熊本までとか、寝台特急の経路をなぞったり、いかに安く目的地まで行くかなど、実に多くの楽しみ方があります。
第999号である2009年4月号は、「999」ということから松本零士さんの漫画「銀河鉄道999」のイラストが表紙を飾っています。時刻表の長い旅はまだ終わりません。果てしないアンドロメダ星雲の彼方まで、どこまでも走り続けてくれることを願ってやみません。
【参考】日本経済新聞 3月15日
JTB時刻表 2009年 04月号 [雑誌] (2009/03/25) 不明 |
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