会話の中に相手の名前を
話をしていると親近感がわいたり、なんとなく自然体な感じを受けることがよくあります。もちろんその相手の方の性格というのもあるとは思いますが、そこには知らず知らずのうちに多くの人が行っているある動作が関係すると言われています。
それは、話し終わった後別れ際に相手の名前を呼ぶことだといいます。電話の時でも何かをお願いするときでも、「それでは○○さん、お願いいたします。」と相手の名前を呼ぶことによって、誠実さを受け取ってくれ、少しだけこの人のためにやってあげようという気持ちが強くなるのです。また、自分がお願いしていたことをやってくれたときなども「△△さん、ありがとうございました」と言うことによって、また次回につながる人間関係を構築することができます。
最後だけでなく、言葉の節々に相手の名前を呼んであげるとより一層親近感を与えることができます。自分の名前を呼ばれると誰でも「なんだろう?」と意識が話し手に向きますよね。そこでひきつけておくことによって、相手の心に自分の言葉が届きやすくなります。
また、もう一つの親近感の沸かせ方として挙げられるのが、ボディタッチです。先日男女が一つの車に乗って旅をする番組の中で紹介されていたのですが、女性が男性に対して話の最中にボディタッチをすることによって、相手の男性としては「気があるかも」と期待してしまうといいます。恋愛の世界だけでなく、普段の生活の中でも誰かと話をしているときに、さりげないボディタッチは人間関係の構築にプラスになると思います。
ただし、異性の間であったり、誰かに触れられるのを嫌がる人も多いので、ボディタッチをしてもいい人なのかどうか、人間関係はそこまでできているのかを見極めながら行うのがいいでしょう。昔からこのようなノンバーバルコミュニケーションの重要性は様々なところで紹介されてきましたが、自分の武器としてうまくケースに応じて使えるといいですね。
ほんの少しの工夫によって、相手に与える印象はぐんと良くなります。すぐにうまく伝えることはできないので、いつでも使えるように意識の片隅に置いておき、会話の中で積極的に使ってみることによって徐々に上達していければいいのではないでしょうか。
【参考】日経Plus1 1月31日
感性がビジネスを支配する (2009/02/05) 木暮 桂子青木 かおり |
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