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フーディアの用途

2007/08/24 Category: 日記

フーディア

フーディアという植物をご存じでしょうか?

フーディアとは南アフリカ、カラハリ砂漠の奥地に自生するガガイモ科の多肉植物なのですが、カラハリ砂漠に生きる人類最古の狩猟民族・サン族は、フーディアを食べ、狩猟時や食糧難の飢えを凌いで生きてきました。

現代では、フーディア中の独自の成分である「P57」の食欲抑制作用が研究され、ダイエット食材として大変注目されていて、様々なダイエット商品が売り出されています。

フジテレビで放送された、「サイエンススペシャル・それでも食べずにいられない」では、アフリカ・カラハリ砂漠に住むサン人が紹介されています。

彼らのうち、とある一家は飢えに悩まされていて二日間ほど何も食べない生活を普通にしていました。近所に物乞いをして日々を何とか生き抜いていたのでした。

ある日とうとう、母親はふがいない父親にしびれを切らし、タンカをきってしまいます。そこで、父親は家族を守るため、一度食べれば何日も食べなくて済むフーディアを探し求めて100km以上の探索の旅に出るのでした。すべては飢えに苦しむ家族を守るために。

そしてとうとう、父親は遠く離れた場所でフーディアを探し出します。思わず小躍りし、そして「フーディアは我々を救ってくれる」と感謝の歌を歌いながら、必要最低限を採取して家路につくのでした。

このような光景を見ていると、自分たちは食べ物に悩むことはないのに、ダイエット商品といってフーディアを食べているのが本当にいいことなのかどうか、悩んでしまいます。

飽食の時代にありながらダイエットをしたいという欲望のためのフーディアと、毎日の生活のために食べるフーディア。

どちらがどうということではないのですが、考えさせられる内容でした。




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