あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



ひとりじゃ嫌な人が群がる場所

2009年11月 10日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

牛丼屋、山、カラオケ、旅行にひとりで出かける女性が自分の周りにいます。彼女は、周囲にあせるのが苦手というわけではなく、むしろ周囲との関係がすごく良好なのです。それでも休日や会社帰りなど自分が行きたいと思う場所には自由に行きたいと考え、そこには行きにくいというものはあまりないそうです。このように、ひとりでいても全く気にせずにむしろそれをエンジョイする人がいる一方で、ひとりで過ごすことができずに常に誰かを求める人もいます。

その典型がSNS、最近でいうとtwitterではないでしょうか。誰かの目に触れる場所で独り言をつぶやく。誰にも相手にされるのが嫌でつぶやきに対して何らかの反応がほしくて、つながりを求めているのです。そのつながりは密なものを求めるのではなく、疎結合、つまりつかず離れずの関係に気持ちよさを感じることが多いのが特徴といえるでしょう。密につながることで面倒な人間関係ができてしまうのを嫌い、そこまで行かなくて必要なときに必要な人同士がつながっては離れていく、そんな人間社会が今増えつつあります。

SNSやtwitterだけでなく、利害関係を伴って疎結合するサービスも登場しています。その一つがタクシーの相乗りを募集するサービス「タクトモ.com」です。出発地と時間、目的地を「1:30、池袋発、大宮方面、同乗者求む」という風に書き込むとそれを見た人が応募し、お互いに見ず知らずの人たちがタクシーに同乗して、目的に向かうのです。割り勘になる経済的なメリットの他、意気投合して名刺交換などをする人もいるようで、現在会員数は20代から30代の男性会社員を中心に1万2千人以上いるそうです。

このように同じ志をもつ人同士が互いに募る形のサービスは今広がりを見せていて、旅行やレストランなどもあるといいます。ひとりで応募するのだけど、誰かとのつながりを期待するのですが、サービス提供者はその安全性に気を遣っているようです。確かに物騒な世の中において、何が起こるかわらないのでサービスを利用しても安心して楽しむことができるような仕組みが整えられていることが大切です。

ひとりで社会の中に暮らしていると、自由な反面寂しさを覚える人も多いことが、このようなサービスを支えている根幹なのかもしれません。冒頭に紹介した女性のように自分は自分と割り切り楽しむことと、誰かと共に楽しむこと。そのどちらもまんべんなくできたら、人生はもっともっと楽しくなるかもしれませんね。サービスを利用してもいいし、自分で積極的に絡んでもいいので、色々な体験ができる人になりたいと感じます。

【参考】
・日本経済新聞 2009/11/09
・タクトモ.com http://www.takutomo.com/
・twitter http://twitter.com/

気をつけよう!ネットでの選挙応援

2009年8月 22日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

選挙のシーズンとなり、街中で候補者の必死な呼びかけが続いています。新聞やテレビなどではすでに情勢が大きく一つの政党に傾いているという報道が流れているのですが、候補者は最後までわからないこの戦いに必死に取り組んでいます。

そんな選挙戦ですが、インターネット上のブログやSNSで安易に書き込みを行ってしまうと公職選挙法違反に問われかねない事態に発展する可能性があるというのです。それは候補者個人が発信するブログやSNSだけではなく、個人が発信するサイトでも気をつける必要があるのです。

公職選挙法の規定では、公示や告示後に選挙管理委員会の証紙を張ったチラシや法定はがきの他は、候補者や政党への支持や反対を示すなどした「文書図画の頒布」を禁止していて、これは政党や候補者だけではなく一般市民も制限されているのです。総務省によるとブログやホームページ、電子メール、SNSを利用することも不特定多数の人に頒布していることとしていることから、公示後に安易に政党や候補者に対して応援、批判をしてはいけないのです。

ただし総務省や警察庁によると、書き込み内容のどういった内容が支持や批判にあたりNGなのかといった境界線は明確ではなくケースバイケースになっているそうです。このようなあいまいな判断基準は後々問題になる可能性を大いに秘めていると考えられます。

選挙期間中の公職選挙法について、候補者や政党だけではく一般市民のレベルにまで言論や表現の制約を受けることに対して自分たちも意識しておく必要があると共に、どこまで当局が徹底できるのかをという疑問を感じざるを得ません。これだけ普及したネット社会において、取り締まる対象があまりにも大きく、具体的な取り締まりとしては特定の違反者を取り締まることによって、他への抑止とする以外ないのではないでしょうか。今、この公職選挙法のあり方について、改めて議論する必要があるのかもしれません。

【参考】日本経済新聞 2009年8月21日

事例解説 すぐわかる選挙運動 ―ケースで見る違反と罰則― 事例解説 すぐわかる選挙運動 ―ケースで見る違反と罰則―
(2007/05/15)
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