あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 北村有起哉


西郷どん 第7回「背中の母」

2018年2月 18日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

龍右衛門が亡くなり、西郷家では不穏な感じになります。その後母である満佐も血を吐いてしまい、そのことによっていよいよクローズアップされるのが吉之助の嫁問題でした。西郷家を切り盛りしていく人がいなくなってしまうことを恐れた吉兵衛は、吉之助に嫁をとるように強くお願いします。父親が頭を下げるというのはそれなりの覚悟をもっておこなったことなのでしょう。その思いに吉之助は応えます。

そして、やって来たのが伊集院家より須賀でした。いつの時代の今の若者は、、、と言われることがありますが、きっと須賀も当時の大人からはそう見られていたのでしょう。愛想があまりよくなく、旦那様に味噌造りを任せてしまおうと提案したり、当時から見ると殻破りだったのかもしれません。それでも吉兵衛は一生懸命須賀を盛り立てます。そして満佐への愛を語った次の日になくなってしまうのです。この後満佐も亡くなってしまうのですが、その扱いがあまりにも違いすぎるので、風間杜夫さんももう少し、最期の言葉を述べたかったのではないでしょうか。

母の満佐は、桜島を一望できるいつもの場所で、吉之助の背中で思いを語った後に静かになくなっていきます。最愛の母親が亡くなるということは、吉之助にとってどんなにつらいことだったでしょう。これによって、大黒柱となってしまった吉之助、そして、一家を1人で切り盛りしていかなければならなくなった須賀。きっと立て続けになくなった西郷家にやってきたばかりの須賀に対して世間の目は厳しいものになると思いますが、周囲がどのようにケアをしていくのか気になるところ。次回に期待しましょう。

■紀行■
・鹿児島県鹿児島市
 西郷家の墓
 JR「鹿児島中央」からバス「かけごし」下車 徒歩3分

八重の桜 第29回「鶴ヶ城開城」

2013年7月 21日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

人生というものは本当に紙一重の世界であるということを痛感させられます。補給路を奪還するために決死の思いで出陣していった権八さんは、無事に米俵をGETした帰りに銃弾に倒れます。しかし、その数日後には降伏という形で多くの藩士が命をつなぐことになるのです。歴史にタラレバは無用ですが、ここでもっと早く降伏を受け入れていたら、頼母の進言の場面で決断できていたら権八の命は救われたのです。

しかし、容保の決断はほんの少しだけ遅くなり、ついに降伏ということに。最後の命令である「生きよ」という言葉に家臣だけでなく自分もほんの少しだけうるっときてしまいます。自分が会津藩の最後といういうことに責任を感じる容保に対して、突然進言したのが八重でした。この場がどのようなメンツが集められたところなのか謎ではありますが、この集まりの中に八重がいたのがどうしてもわかりません。最後は八重の戦状況が認められ、男達に混じってこういった集まりにも呼ばれるようになったのでしょうか。

八重は、会津は逆賊ではない、何にも悪いことはしていない、というこれまでの持論を展開した上で、殿様も生きて欲しいと願い出ます。これに家臣も呼応し、雰囲気は一気にまとまった感じに移っていきます。この辺りが本当に歴史と一致するのか、それとも演出の一部なのかはわかりませんが、見ている側に演出なんだろうなと思わせてしまっているように感じます。たしかにこの場面は最も盛り上がるところではあるのですが。

籠城もむなしく、秋月の降伏嘆願が受け入れられ長い戦いに幕が下ろされることになります。猪苗代の謹慎所に向かう中にいた八重を女であることを進言するという形で引き留めた尚之助。おそらくこの真意を八重が理解するのはもっと後のことなのでしょう。猪苗代に行っていたとしても、命はきっと助かるでしょうが全く別の道になっていたことでしょう。結果的に良かったのかどうかは分かりませんが、この時点で生死が分からない以上、尚之助の判断は正しいといえます。この2人のシーンはきっとこれで最後となるかもしれません。

次回からは、次の幕が始まることでしょう。戦争後の会津の人々、そして新政府の人々がどのように交錯しながら、物語が進んでいくのか楽しみにしたいと思います。

◆八重の桜紀行◆
福島県会津若松市
 - 鶴ヶ城

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八重の桜 第14回「新しい日々へ」

2013年4月 14日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

八重にとって人生の中で大きなイベントである結婚の日がやってきました。前回まででどのような結婚式にするかは頼母の画策によって決まっていましたが、今回はその行列から一歩進んで宴会の様子が展開されます。宴の最中、八重はお腹が空いたと言いだし、自分の中では八重がみんなの目の前でがつがつと食べ始める絵図を思い描いていたのですが、実際にはそうはならず尚之助が八重をかばって飲み比べ大会になって酔いつぶれるというありがちな展開に。

いつもであれば、翌朝まで決して起きることなく新婚の一日は過ぎ去っていくのですが、その夜奇跡的に起きてきた尚之助は八重といい感じに。その後も父から色々と言われて自分を見失っていた八重に尚之助ががつんと一言を言うなど、この当時としては革新的な夫婦像を作り出していきます。

一方中央政界では、薩摩が暗躍していました。篤姫で出てきたように様々な薩摩藩士がそれぞれの役割をしっかりと果たした上で薩摩というプレゼンスが高まっていく様子を見てきた手前、今回のようにほとんど西郷が牛耳って、大久保が少しだけサポートしている様子に違和感を覚えてしまいます。この辺りは、今後の日本を大きく動かしていくことにつながるような内容なので、もう少し薩摩のなかでも登場人物を増やしてもいいような気がします。全部は厳しいでしょうから、ナレーションのみなど演出のやり方もあるのではないでしょうか。

覚馬の目は白内障になっており、失明することを覚悟しなければならない状況で、今は現実を受け止めることができずにもがき苦しむ状況だと思いますが、いずれ達観し自分が真に世の中に対して貢献できることを見つめることができる時もやってくることでしょう。その時に覚馬は何を自分の人生の宿命と位置づけるのか、それが楽しみです。

次回は、幕府が本格的に長州征伐に動き出すことでしょう。その時に、会津の対応について注目したいと思います。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
 - 岩倉具視幽棲旧宅

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