あしたまにあーな

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龍馬伝 第2回「大器晩成?」

2010年1月 10日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

前回、上士とのいざこざで立派な仲裁をした龍馬でしたが、その流れでそのまま躍進するシーンが続出するのかと思いきや、そんなにうまくいかない人間模様を今回は見ることができます。江戸に行きたいと強く願う龍馬でしたが、父である八平はそれを認めずに球磨川の堤防工事の差配役を命じます。

始めは村人同士の争いが絶えずに進捗は全然だめなんですが、見ている自分の心のどこかでこのいざこざはいつか収まりこの堤防工事はうまく完了することができるのだろうと思っていました。問題はそれをどのように収めるのかが注目のポイントだったのですが、それが加尾からの告白とそれを受けられなかった自分のふがいなさからくるヤケ仕事だったとは考えもしませんでした。

村人も、龍馬が雨の中一生懸命働いている理由が女性関係であったと知れば、こんなに一緒に頑張ろうという雰囲気にならなかったに違いありません。そういう意味でこの時期の坂本龍馬は、まだまだ生き方に励まされるような人物にはほど遠いといえるでしょう。これが東京にいくことによってどのように変わっていくのか、そこも観点の1つとなりそうです。

それにしても、岩崎弥太郎の家族は本当につらい状況ですね。父である弥次郎が家の金を根こそぎばくちですってしまって、家で暴れる姿は今でもどこかでありそうな状況で、蟹江敬三の迫真の演技がリアリティを高めています。妻を演じる倍賞美津子もぐっとこらえる抑えた演技で物語を下支えしています。このような人たちの動きがあって、福山雅治が浮くことなくできているんだと改めて感じます。

◆龍馬伝紀行◆
高知城
坂本龍馬誕生地
追手筋 日曜市


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龍馬伝 第1回「上士と下士」

2010年1月 03日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう2010年の大河ドラマが始まりました。前々から番組宣伝をしていたり撮影状況を伝えていたのでかなりNHKとしても力を入れている作品であることが分かります。坂本龍馬といえば歴史上でも超有名な人物でありどのような功績を残した人なのかは誰もが知っていることなので、ある意味前回の天地人よりも難しいのではないかと思います。数年前の大河ドラマである篤姫にも登場したくらいですし。

様々な期待を持ちながら早速龍馬伝を見ることにします。まずイントロダクションで話の全体像やイメージを伝える場面を持ってくるのは大河ドラマではお約束となりました。今回もパーティーで香川照之さん演じる岩崎弥太郎が刺客に襲われて控え室に入ってきてから新聞記者に昔話を語り始めるというシチュエーションとしてはなかなり不自然な状況から坂本龍馬の回想が始まります。

香川照之さんといえば、先週までの正岡子規の熱演があるだけに彼を見ても新しい役であると頭の中に落とし込むまでかなり時間が掛かってしまいます。今でもイメージを書き換えることができていないのですが、今後彼はナレーションも務めることになっていて物語の中で重要な役割を果たしていくというのですから気持ちを切り替えていかないといけませんね。といっても今年末にはまた彼は正岡子規として壮絶な人生を演じることになるんですよね。

話は龍馬の小さい頃から始まります。意気地なしで弱虫だった龍馬は姉の乙女さんの力などもあり立派にたくましく育つことになります。福山雅治さんのおししめシーンでは、乙女演じる寺島しのぶさんに叩かれた部分がやばいところだったので、尻ではなくそこをたたいてしまったという彼らしいエピソードを載せてくれています。このおすすめシーンも要チェックです。始めの頃から平井加尾は龍馬に好意を寄せていたのが思いきり分かってしまうほどで、今後この二人の動きにも注目です。広末涼子さんが大河ドラマで演じるというのはなんだか不思議な感じがします。この違和感もじきに慣れていくと思いますが、あまりセリフがなかったので今後に期待しましょう。

今回歴史的に土佐藩の厳しい上士と下士という階級制度のことを知り、理不尽な振る舞いがまかり通っていた時代であったことを始めて知りました。世の中が安定している頃はこれで仕方ないと思わざるを得ないのですが、世界が動き始めるときこういった理不尽さは人をものすごい力で突き動かしていくことになるんですよね。それを坂本龍馬が中から動かしていくのか外から動かしていくのかも楽しみです。

第1回で、乙女さんや弥太郎など周囲の人々に龍馬が何を考えて行動しているのか理解してもらい始めたところまで行きました。これによって今まで冷たく当たっていた彼らも龍馬の応援団となっていきます。弥太郎の冷たい言葉もきっと恥じらいの裏返しなんでしょう。まだ登場人物が少ないのですが、これからどのように日本を変えていくのか1年間じっくりと楽しみたいと思います。最後に映像が坂の上の雲に似ていてテカテカした感じではなく、古いフィルムを見ているような感じだったのが気になります。天地人から坂の上の雲を通してNHKの長編ドラマに対する映像の表現方法が変わったのかもしれません。自分はかなり気に入っているのですが賛否両論もありそうです。

◆龍馬伝紀行◆
高知県高知市 桂浜
 ・坂本龍馬記念館
 ・坂本龍馬像


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坂の上の雲 第5回「留学生」

2009年12月 27日 By: rainbow Category: 坂の上の雲 2 Comments →

今年最後の坂の上の雲となりました。次回は約1年も先になってしまうのでしっかりと覚えておこうとひとつひとつの場面を目に焼き付けるように見ることにします。日清戦争以降の明治、大正、昭和と続く近代史では、人によって様々な考え方があったり戦争の悲惨さがバックグラウンドにあることから、画面で見る時に背景やその後の歴史をどうしても考えてしまいがちになりますが、少なくともこの坂の上の雲を視聴する上では、そのようなことはなるべく考えずに物語に登場する秋山兄弟や正岡子規たちがどのようにこの時代を疾走していったのかを純粋に楽しみたいと思います。

今回は、秋山好古の登場場面は少なく餅食べ競争の場面と陸軍乗馬学校長として騎馬隊の育成に力を入れていた場面の大きく2つで登場するに留まりました。第2部では好古の活躍の場面がもう少し増えることを祈るばかりです。

真之は日清戦争で自分の部下が亡くなったことに対してずっと悩んでいましたが、周りの人々の言葉を胸に海軍に復帰します。復帰してまもなく親友で先輩である広瀬と共に海外へ留学生として旅立つのです。真之はアメリカへ、広瀬はロシアへと向かうのですが、今でも海外への留学といえば大変な思いをする必要があるのに、この時代の人々の留学はそれをこえる苦労があったのでしょう。しかし、それでもこなすことができるのは志を強くもって日本を支えることができるのは自分であると強く思っていたからでしょう。

キューバとの争いの中でロシアからの留学生よりも多くの戦術を学び取っていたことを強く印象づける演出となったのは、本当にそうだったのかそれとも後の日露戦争の結果を意識してのことだったのかはわかりませんが、この場面で真之が作った資料が後世まで重要なものとなったというのですから、なんだかリアルタイムに見ていた自分まで嬉しくなるような気分です。その他、高橋是清先生からは原住民の扱われ方などから将来の日本の姿を重ねたアドバイスをもらい、人間的に大きく成長することができたアメリカ留学になりましたね。

広瀬もロシアで片岡鶴太郎が演じる八代六郎と出会い、ロシア軍の状況を把握し活躍していきます。舞踏会では難しい場面でしたが紳士的な態度も好感を得る結果となります。この舞踏会の場面も気合いが入っててリアルに描かれていますね。お金かけているなと世俗的なことを思ってしまいます。

こうして世界を駆け回る真之がいつも気にしていたのが正岡子規でした。子規の状況は益々悪くなっていってしまうのですが、それでも精神的には本当に充実していて、台詞ひとつひとつに本当に重みがあります。歴史にタラレバは禁物ですが子規がもっと長生きすることが出来ていたのであれば、日本文学においてもっと貢献することができたのかもしれません。根岸の小さな借家から世界中に思いを巡らせていた子規の思いの強さと、自分が成し遂げたことを無駄にするようなことはしないでくれと真之に頼む姿に思わず涙してしまいました。この先が長くないからこそ、自分が出来ることを冷静に考えて、一生懸命全力疾走していたのです。

それぞれ3人が自分の進むべき道を見極め走り抜けてきたことによって、ひとつの生きてきた証をそれぞれが記すことが第1部で出来たような気がします。きっと第2部ではこれを礎にしてもっと高みを目指していくのでしょう。子規の病気、真之の海軍での活躍、好古の騎馬隊の育成と成果など第2部に向けて見どころは盛りだくさんです。そこまできちんと覚えていられるように、次までに原作を読んで勉強をしておきたいと思います。


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