あしたまにあーな

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龍馬伝 第8回「弥太郎の涙」

2010年2月 21日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

全般的に弥太郎と龍馬の友情が深まった結果になりました。龍馬の父である八平さんが亡くなり、坂本家の当主となったのが権平でした。家族からはなんか突っ込まれまくって立場が龍馬よりも弱いのが何となく愛嬌があっていい感じです。今後坂本家は大丈夫なのだろうかと不安に思っているところで場面は終了します。本当に大丈夫なんでしょうか・・・

そして今回最大の場面なのが、岩崎弥太郎の父である弥次郎が庄屋とのいざこざでボコボコにされてしまうところでしょう。これに怒ったのが龍馬でした。後に必死の思いで帰ってくる弥太郎と共に庄屋と奉行所、さらには吉田東洋に直談判するのですが、いずれも以前の土佐藩にあったように「上士と下士」という縛りにあってしまい、危うく斬られるところまでいってしまいます。しかし、彼らは正しいことは正しいと信じ、必死に戦い続けます。

吉田東洋の言葉は結構衝撃的でした。「自分は偉いから何をしてもいい」というあり得ないような発言。本当に後にこの人は偉くなるのかと疑いたくなるような言葉で現代の政治家がいったらとんでもないことになってしまうでしょう。でも、彼らの必死に戦う姿、絶対にはい上がってみせるという気持ちがきっといい方向に進んでいくんでしょうね。

弥太郎、龍馬とそれに反抗心向き出しとなる平井収二郎、武市半平太。弥太郎のナレーションにもありましたが、それぞれが歩む道はこれから異なっていきます。その違いを大きくしてしまったのは運なのかもしれませんが、決定的な違いが必ずどこかにあるはず。その違いについてこれからじっくりと確認していきたいと思います。

ドラマの中に1回は訪れる龍馬の女性関連シーン。前回までは佐那だったのですが、今回は再び加尾さん。しかも龍馬は罪な男で、今でも好きだからとつなぎ止めてしまいます。これでしばらく加尾は龍馬のことを忘れずに想い続けてしまうのでしょう。運命は違うところにあったとしても、龍馬は加尾に対してどのように接していくのかも楽しみです。

◆龍馬伝紀行◆
高知県安芸市
 土居廓中
 安芸郡奉行所跡
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龍馬伝 第7回「遥かなるヌーヨーカ」

2010年2月 14日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

土佐に戻った龍馬のことを快く歓迎してくれる人たちもいれば、反感を持って接する人たちもいます。このことは分かっていたことなのに、龍馬にとってはやはりつらかったでしょうね。その代表ともいえる人が武市半平太ではないでしょうか。心から龍馬のことを羨ましい気持ちと共に嫉妬している面もある彼は、龍馬が感じた黒船に勝てない、開国は避けられないという考えに真っ向から反対し、やがてそれは埋められない溝となっていくのです。

閉鎖空間の中にいるとどうしても情報というものは限られたものしか入ってこず、自分たちが最も素晴らしく強いのだと錯覚してしまうのは仕方のないことです。自分が世界を知らないということが分からない、大きな世界を見た人にしか分からないのは何とも残念ではありますが現実のようです。そのことを武市さんと龍馬の間に強く感じてしまいます。

きっと岩崎弥太郎も龍馬よりの考えを持っていたのでしょう。しかし彼に加尾はなびきませんでした。自分としてはもしかしたらこのまま弥太郎と夫婦になってしまうのではないかと期待する面もあったのですが、まだ少し早すぎたようです。もう少し先になるとまた違った展開があるかもしれません。すべては江戸に行ってからのことなんでしょう。

そして今回最大の場面が龍馬の父である児玉清さん演じる坂本八平さんでしょう。児玉清についてはアタック25のイメージが強くシリアスな場面になると「アタックチャンス」と力こぶを握らないか冷や冷やしていましたが、そんな場面があるはずもなくただ静かに大人になった龍馬の成長を喜ぶひとりの父親としての姿を演じていました。子供の成長を見ることができるだけで幸せだといいますが、後の姿を見ることができない悔しさも語っています。ひとりの息子を持つ身として、ものすごくこの気持ちわかります。そんな八平も龍馬が思い描く自家製黒船での世界航海の話を満足そうに涙しながらにこやかに聞いて、静かにこの世を去っていきます。香川照之さんもおすすめシーンで書いているように、龍馬伝前半の最大の涙シーンの1つといえると思います。そのくらい迫真の演技でした。この父親の思いを胸に大きくなっていって欲しいですね。

次回はその八平と同じ父親という立場の弥太郎の父親である弥次郎が大暴れするシーンのようです。ここでも予想外の涙を誘うのか期待したいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
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龍馬伝 第6回「松蔭はどこだ?」

2010年2月 07日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

前回千葉道場を飛び出してしまった龍馬は何もすることがなく町の子供たちと遊んで時間をつぶしていました。確かに剣術の道場で「もう剣は通用する時代ではない」と言って去ってしまってはさすがに戻りづらいでしょうね。それでも、里見浩太朗さんは静かにすべてを悟っているかのように、彼が真に理解したときに戻ってくることをほのめかします。役としては千葉道場の定吉なのですが、まるで里見浩太朗さん自らが話しているかのような演技をしていない錯覚にとらわれます。

そして今回の最大のポイントは吉田松陰でしょう。登場したのは生瀬勝久さんで、彼をみるとどうしてもサラリーマンNEOを思い出してしまい、バラエティ番組を間違えてしまうのではないかと心配していました。吉田松陰といえば、幕末の志士たちを数多く育てた大先生であり、安政の大獄で井伊直弼に死罪にされるまで影響力を誇っていた人物です。そのイメージだったのですが、始めの登場から熱くビンタしあっているというあり得ない状況から始まります。何でも黒船に乗るためにお互いに気合いを入れていたというのですが、端から見ると怪しい二人以外の何者でもありません。後で黒船から乗船拒否されその足で奉行所に出頭して長州へ戻されてしまうのですが、この浜辺で捕まっていても決しておかしくなかったと思います。

そんな松蔭に看過されたのが龍馬でした。きっとこの出会いは大きく龍馬の考え方を変えていくことになったと思います。「お前が本当にすべきことはなにか。考えるな。心で感じろ。お前はすでに何をすべきか分かっているはずだ」という言葉は自分にも当てはまる言葉であり、ぐさっときました。生瀬さんいいこと言います。でも自分のイメージである冷静沈着な「先生」ではなく、とにかくアツイ人物という感じがします。捕らわれても「自分は言い訳しない」とブツブツ繰り返していたのも印象的です。

次第に自分のやりたいことが分かっていく龍馬は千葉道場へ戻り訓練開始。佐那も思いっきり喜んでいたのもつかの間、1年1ヶ月を放送3分で経過し別れの時がやってきます。指切りげんまんをする二人はまるで恋人同士。この時代にもあったんですね。やはり、恋愛の要素を取り入れないと視聴率も稼げないのかもしれません。岩崎弥太郎と加尾の関係も気になるところです。プロポーズした弥太郎に加尾はどうするのでしょうか。

さらに土佐で不満を募らせている武市さん。自分が時代の流れを読めていないという認識は全くなく、下士だからだと誤解して攘夷への道を突き進んでいきます。吉田東洋のことを憎んでいる様子ですが、完全にお門違いなこの誤解から、土佐に返る予定の龍馬を含めてどのように人間関係が動いていくのかハラハラしながら次回を楽しみにしたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
静岡県下田市
 - 吉田松陰・金子重輔の像
 - ペリー上陸の碑
 - 了仙寺

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