あしたまにあーな

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西郷どん 第21回「別れの唄」

2018年6月 03日 By: rainbow Category: 2018年_西郷どん No Comments →

吉之助と愛加那の間に男の子が生まれます。この子がいずれどのようになって行くのかもの凄く気になりながらも、いつまでも一緒に過ごすことができないという現実を愛加那自身が強く感じたのではないでしょうか。

アイする旦那様との間に生まれた子を守りながら自分がこの奄美大島で生きて行く、初めから分かっていたことではありながらも、大久保が連れ戻しにやって来て、そこで武士の顔になった吉之助を見ていて感じたのだと思います。

その上で、気持ちよく旦那様を送り出していくという悲しいけどこれからのことを考えると強く生きるための糧としての決意を同時に表現しながらの演技を二階堂ふみさんは見事に演じたのではないでしょうか。

見ていて、島に生きる子供達が、この先自由に生きていける世の中になって行って欲しいと心から願ってやまない出来事となりました。

■紀行■
・鹿児島県龍郷町
 愛加那の井戸
 奄美空港からバス「龍郷入口」下車 徒歩2分


NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美

平清盛 最終回「遊びをせんとや生まれけむ」

2012年12月 23日 By: rainbow Category: 2012年_平清盛 No Comments →

1年間視聴率や絵が悪いなどと言われて評判は低迷していたこの番組ですが、個人的には昨年の江と比較すると素晴らしい出来であったと思います。大河ドラマに対しては見る人の評価も厳しくみんなが合格点を与えることはないのが現状であり、こうあって欲しいという理想は人それぞれです。その中にあって自分は平清盛という人物がどのような人物なのか、それを把握し平氏という一門がどのように繁栄、そして滅亡へとつながっていったのかを知りたいという思いから1年間楽しんできました。

結果として、清盛自身を白河院の子供であり物の怪であるという設定には若干の違和感を感じながらも、その後に描く武士の世を作り上げるために多くの努力、そしてライバルの思いを胸に抱きながら突き進んでいった様をしっかりと脳裏に焼き付けることができたと思います。最後は、その志が途中になってしまいそれを頼朝に託して亡くなっていくのですが、この辺りの史実にはない「思い」を描くのはありだと感じます。この辺りを感じる事が出来るのが大河ドラマの醍醐味なのではないでしょうか。

清盛が亡くなって以降の描き方は少し残念な感じがします。清盛の遺言といいつつ西行が登場するのですが、そのほとんどは松山ケンイチさんがずっと語っていました。これでは亡くなったのではなくなってしまいます。最終回の多くの場面で利用されたこのシーンは、西行が淡々と語ってもよかったのではないかと思います。

先日同じNHKの歴史ヒストリアで平知盛について語られていました。彼は、清盛が亡き後も勇ましく戦い、一時は平氏に勢いをもたらすことになったとしています。勇壮に戦い平氏を率いた知盛も壇ノ浦で海の底に散っていきます。清盛の後にどのように平氏は滅亡に至ったのか、そして最後の戦いである壇ノ浦の戦いについては、軽い描写で終わっています。壇ノ浦の戦いを描くとなると、大変であり本筋とは異なるということだったのかもしれませんが、あっさりと終わってしまったのも残念でした。

最後に頼朝は、自分の世の中でしっかりと清盛の思いを継続させ武士の世を完成させることができたのでしょうか。その答えは歴史が教えてくれています。物語の中ではあまり多くを語っておらず、足利幕府の世で完成したと言っていましたが、清盛が礎を築いた武士の世は確実に身を結んだということであり、見る側としても報われたなあと感じます。

全体的には、上手くまとめられて清盛を描くことができた番組でした。時代自体が馴染み薄く視聴者の関心をえるには至らなかったのでしょうが、作品としては松山ケンイチさんも言っていたように、いい内容だったと思います。

来年は再び幕末の世、綾?はるかさんが主演を演じる八重の桜です。新島八重の一生を描いた作品で女性主人公は江の時以来となります。前回があまりいい印象でなかったので、次回は期待したいと思います。

◆清盛紀行◆
山口県下関市
 - 赤間神宮

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平清盛 第48回「幻の都」

2012年12月 09日 By: rainbow Category: 2012年_平清盛 No Comments →

このドラマも残すところあと3回となりました。平家のその後も表現するということだったので、3回を残して清盛の時代から頼朝・義朝と知盛の戦の場面なのではないか見ていたのですが、清盛はまだまだ元気で第一線で指示出しまでしています。こうなってしまうと棟梁とは名ばかりで、重盛に続いて宗盛もそんな境遇を感じていました。

その中で、強引な福原への遷都が様々な災いをもたらしていると人々は感じるようになります。今まで以上に悪いことを神仏の思いに結びつけやすい状況の中で、清盛への圧力は相当なものであったことでしょう。福原は清盛そのものであるとする周囲に対し、最後に諫めたのは宗盛でした。

完全にどこかでみたことがあるような場面で、泣きながら清盛に懇願する宗盛を以前の重盛に重ねたのは自分だけではないでしょう。諫めるときの言葉もなぜか心にあまり響きません。自分は小さい頃から様々なことに苦渋をなめてきた、一門の中で父を諫めることができるのは自分しかでいない。前半と後半がちょっと結びつきづらいので、神妙な面持ちで見守る一門を見ていてもはてなマークが広がります。

世の中は完全に源氏の世の中になりつつありました。東国では確実に頼朝が地盤を固め、義経、弁慶と昔の話を聞きながら仲むつまじい時間を過ごします。その中である意味最大の見せ場がやって来ます。弁慶から話を聞いていた頼朝は、父である義朝と清盛が別れ別れになってしまった武士の世をまとめるのは自分しかいないと悟ったのです。この辺りの説明があまりされていなかったので、具体的にどうなのかはわかりませんが、明確に方向性が見えた上での行動はきっと強い信念と実行力を伴っていくことでしょう。

重衛のKYな発言にもよくやったとねぎらう清盛。分かった上でやっている発言の裏に秘める思いは、一体何をみつめているのでしょうか。その後の世界は先週の歴史ヒストリアで予習してしまいましたが、残り2回の幕引きの方法をしっかりと確認したいと思います。

◆清盛紀行◆
奈良県奈良市
 - 興福寺
 - 東大寺