あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 長澤まさみ


真田丸 第20回「前兆」

2016年5月 22日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

内容としては、これまでも様々なドラマの中で描かれてきたことから真新しい描写は特にありませんでしたが、その中で最も印象深かったのは信繁の探偵ぶりでしょう。初めの推察ぶりはまさにコナンといった感じでしたが、色々と調べていくうちにある僧に罪をかぶせてしまうという結論を導き出します。てっきり犯人を捜してくれるのかなと思っていたのですが、そこまでは出来なかったようです。

物語全体としては、真田家を中心に描くドラマなので、秀吉に関する描写は薄くなるのは仕方がないこと。その中で他のドラマと違うのは、1人の名も無い僧に焦点をあてて、この時代の苦しみを代弁させる方法でした。後に石田三成も話していましたが、落書きを書いたのは民であるということ。秀吉に対する民の不満は確実に高まっていた、そんなことを登場人物の1人である僧を使って示すことに成功しています。この方法はすごいなと改めて思いました。

真田家に目を向けてみると、稲が徳川から嫁にやって来ます。来て早々、何なりと申せという信幸に稲は、散々引っ張った末に、寒いと普通のことを要求します。普通だなと思っていたら、その後にこうが登場し、世話役として継続して信幸を支えることになったのでした。もっと時間を費やしてもいいのではないかと思ったのですが、思ったよりもあっさり終わってしまいました。

さて、次回はとうとう北条とのギリギリの戦いが始まるので、楽しみにしたいと思います。

◆真田丸紀行◆
京都府京都市
 - 聚楽第東壕跡

真田丸 第19回「恋路」

2016年5月 15日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

秀吉と茶々との恋愛模様というと、数年前の江を思い出してしまいます。あの時はかなりの時間を割いて秀吉がいかに茶々のことを好きなのかをとくとくと語るわけですが、途中から完全に間延びしてしまっていて視聴者としてはつらい時間でした。

どうしてもそれと比較するのですが、小日向さんの演技がずば抜けていて物語のなかでも目立っていることもあり、全体として似通った雰囲気になってしまいます。信繁も一生懸命お仕えしているのですが、なかなか主人公にはなりきれていないような気がしてしまいます。

そのもう1人の存在感たっぷりな昌幸ですが、今回はまたもやちょい役でした。家康に平八郎の娘を真田家へ嫁がせる話にびっくりしたのもつかの間、真田家のために役に立つと思い直し信幸を説得します。さらに駿府城を攻めるにはどうしたら良いかといった戦術も相変わらず長けていて、こういった頭の体操を常にやっているからこそ、有事の際にぽっと戦術が出てくるのだと感心してしまいます。

そんな真田丸では完全に恒例となったお笑いシーンですが、今回は、姉の松が信幸を信繁と素で間違えて、信幸がへこむ場面。おそらく来週は松が両親と再会する素敵なシーンだと思いますが、その手前でしっかりと見せ場を作れたのはよかったのではないでしょうか。

次回は、引き続き秀吉の天下人としての怪しい言動が繰り広げられる模様ですが、その場面よりもむしろ昌幸や信繁達の動きに注目してみたいと思います。

◆真田丸紀行◆
愛知県岡崎市
 - 岡崎公園

真田丸 第18回「上洛」

2016年5月 08日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

これまで頑なに断り続けていた上洛ですが、今回昌幸はとうとうそれを受け入れることにします。そのポイントとなったのが、おばば様の一言。一度秀吉の懐に飛び込んで、それで秀吉が危うくなったらすかさず反旗を翻す。そうすれば良いだけのこととかるくアドバイスを送り、昌幸も心が吹っ切れたようにそれにのることになります。相変わらず出浦の言動は怪しく、「俺がいざとなったら明智光秀になってもいいんだぞ」と物騒なことを言ったりするのですが、このドラマの中で完全にそういう地位を確立しているなと感じます。

この後、最終的には無事に秀吉に会うことができた昌幸ですが、最後まで心に引っかかっていたのが戦国武将としてのプライドでした。自分の身でこの戦国の世の中を生き抜いてきたにもかかわらず、誰かの指図で動かなければならないという無情。そのことに対して悩み抜くことになります。見ている側としては、真田は世の中を上手く渡り歩いているなと感じていて、誰に対しても表裏を使い分けながら時には頭を下げるということもあったのだと思っていたのですが、今回の秀吉に対する言動はその範囲を超えたようです。

さらに、秀吉の家臣になるだけでなく、有事の際は徳川の与力として指図に従うよう命じられます。これによって、実質は徳川の家臣になってしまった真田。これまでの因縁を払いのけて、良好な関係を保てるとはとても思えない両者なので、必ずここで火種が生じ、それが大きな火に発展することになると思いながら見ていきたいと思います。

最後に、今回最大の娯楽シーンといえばなんと言っても姉上の松でしょう。真田の郷について1人ずつ語って聞かせるシーンでは、三谷さんならではのユーモアがちりばめられていました。おんぶをすると必ずおしっこを漏らすと2度も叫ぶ昌幸。カニでいじめられたり散々な姉との過去をみんな告白し、なぜかいい話がないのですが、記憶を取り戻したきっかけは、きりのかかとのカサカサ。完全に予想外の展開に笑いを抑えることが出来ませんでした。シリアスな場面とこういう場面が折り重なって、このドラマの魅力を高めているのだと改めて実感した内容となりました。

◆真田丸紀行◆
静岡県静岡市
 - 駿府城跡(駿府城公園)