天地人 第10回「二人の養子」
一人の影響力絶大の武将が世の中を去るとき、その後に残される人たちは不安にかられ、そして跡取りになった人に対する不審は募るんですよね。上杉謙信という戦国時代にあって最強と言われた武将だけに、その跡継ぎに指名された上杉景勝のことをよく思わない人も多く、その一人である柿崎は景勝に対して夜討ちを仕掛け命を落とすことになります。
いつか勃発するのではないかと恐れていた、景虎と景勝との争いの火種はこのようにして徐々に大きくなっていくのでした。兼続も景虎に詰問したことから、景虎は大きく自尊心を傷つけられるのですが、兼続としても裏に控える家臣の思いを発散してあげないと身内から不満が爆発し、挟み撃ちになってしまうことからやむを得なかった判断だと後で明かします。
もうすこし穏便に事を進めることができなかったのか疑問は残りますが、最後の一押しをしたのは兼続の父である惣右衛門でした。彼が兼続らに今こそ本丸を抑えてしまわないといけないと諭すのです。
結果的にうまく抑えることになるのですが、これで仕掛けたのは景勝であることが明らかになってしまいます。景勝と景虎の中間にいる家臣たちは、いくら跡継ぎが景勝であることが分かっていても、あまりよく思わないでしょうね。今後、どのように事態が収束していくことになるのか、しっかりと見ていきたいと思います。
□■天地人紀行■□
・新潟県長岡市/上越市
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NHK大河ドラマ「天地人」オリジナル・サウンドトラック (2009/02/18) TVサントラ |