あしたまにあーな

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科学実験がアツイ

2011年1月 16日 By: rainbow Category: 子育て No Comments →

難しいことを非常にわかりやすく説明する人の代名詞ともいえるのが、池上彰さんです。週刊こどもニュースの頃からよくその解説を聞いていましたが、説明の始めに必ず「○○とは」というそもそも論から始めてくれることからスムーズに話を聞くことができるのが、わかりやすさの秘密なのだと思います。

そんなNHKには、まだまだわかりやすさが抜群の素敵な番組が存在します。3歳になる子供が最近はまっているのが「大科学実験」という番組です。「やってみなくちゃわからない」というキーワードをもとにスケールの大きな実験をどんどんやっていきます。

例えば、
「1.7kmの道に86人が一列に並んで音の速さを調べる」
「50mのクジラ型ソーラーバルーンで人を持ち上げる」
「塩の結晶でウェディングドレスを作る」
「300個先のビリヤードのボールを動かす」
「てこの原理を使ってトレーラーを人が持ち上げる」
といった身近な実験をコンピューターグラフィックスを使わずに、すべて実際に撮影しています。

子供はこのたった10分の大実験を食い入るように見つめ、Web上の載っている再放送で復習します。さらに、彼の大実験熱狂は冷めることなく、実験を遂行する3色のコスチュームに身を包んだ「実験レンジャー」の容姿に似ている人が街中でいれば、ずっと「大実験の人、いたねー」と目を輝かせます。

そして彼はとうとう自分でも様々な実験を行なうようになりました。捨てようと思っていた紙風船を加湿器の上に持っていき、出力を最大にして常に浮かし続けるという実験を彼一人で考え出し、実行したのです。これには自分たちも驚いて声も出ませんでした。

自然の科学に「なぜ?」という観点から興味をもって接することができるのは、本当に素敵なことだと思います。理科系の面白さは教える人ですべてが決まります。教えてくれる人がわかりやすく丁寧に教えてくれたとき、理科や数学の楽しさを感じることができ、「自分から色々やってみよう」「やってみなくちゃわからない」とさらなる興味を引き起こすのです。

大科学実験は、子供にそんな興味を持たせてくれる素晴らしい番組で、これからの実験もについても、子供だけでなく自分たちも楽しみで仕方ありません。

【参考】NHK 大科学実験 http://www.daikagaku.jp/schedule/

家を持ち上げるのに必要な風船の数

2010年1月 31日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

ものすごく素朴な疑問を真剣に実証する人たちがいます。例えばドラえもんの道具の1つであるタケコプターで人を浮き上がらせるためには実はものすごい回転力が必要であり人間の首がそれに耐えられないことやスモールライトの実現についてできる、できないの議論が続いていたりします。逆に実現してしまったのがガンダムでしょう。先日お台場に巨大なガンダムの実物が作られ、その上に乗る権利を高額でGETした方が嬉しそうに語っていたのが印象的です。

そんな素朴な疑問のひとつに、「人間は空を飛ぶために風船が何個必要か」というものがあるでしょう。数々のアニメや小説、ドラマの中で風船につかまって空へと逃げたり、自由に飛び回ったりするシーンを一度は見たことがあるのではないでしょうか。同じようなもので気球がありますが、こちらは乗って人が飛ぶことができます。自分も一度乗ってそのふわっとした乗り心地に始めのうちは怖さを覚えたのですが、慣れてくると何とも気持ちよく感じたものでした。

それを風船で飛ばそう、さらに人ではなくもっと重い家を持ち上げるには何個の風船が必要なのか、そんな疑問に立ち向かった小学校があります。それが千葉県柏市立花野井小学校です。映画「カールじいさんの空飛ぶ家」にヒントを得て、実際にやってみようという事になったそうで、素晴らしいことにガス会社も協力してもらって万全の体制で臨んだそうです。しかし、実際の家を持ち上げるのはさすがに難しかったので、約660グラムある家の模型を持ち上げることにしたようで、ヘリウムが入った風船245個でゆっくりと浮き上がったといいます。

実際の家の重さを約40トンと想定すると、約6万倍の1484万個の風船を取り付けることによって浮き上がらせることができる計算になります。人や家財道具について端数だとしても約1500万個の風船をどうやって取り付けるのかという新たな疑問もわき上がりますが、風などがなくベストコンディションであればできる期待がもてる結果を導いてくれたすばらしい実験だと思います。

子供たちがこのような実験から科学の世界に少しでも興味を持ってくれ、21世紀半ばには風船で家が持ち上がる方法が見つけ出されるかもしれません。ある日起きたときに家が空を飛んでいて家にいながら旅行することができる世界が来て、空の世界でも家の大渋滞が起こっているかもしれません。飛ぶだけでなく、きちんと制御できる仕組みも考えて欲しいですね。

【参考】asahi.com
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201001280472.html

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