あしたまにあーな

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篤姫 第42回「息子の死」

2008年10月 19日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ 1 Comment →

はじめのうち、今日のメインは小松帯刀の懺悔だとばっかり思っていました。京に残したお琴のことを、お近さんに告白するのでした。当然のことながらお近さんは激怒し、しばらく口をきこうとしません。この当時でさえ、女性は強かったんだなぁと改めて感じます。

そんなお近さんに説得したのは、お龍さんの「惚れた相手が生きてさえいてくれれば」というひと言でしたね。惚れられるよりも、惚れる方が幸せというお龍さんの言葉は、現代にも通じるのかも知れません。

ようやく、お近さんと小松帯刀との微笑ましいやりとりが終わったと思ったら、もっと大きな事件が待ちかまえていたのでした。それが家茂の病死です。

まさに幕府と長州との戦が本格的に始まっている最中の出来事でした。天璋院や和宮の必死の願いにも関わらず、わずか21年という年齢で亡くなってしまったのでした。これから色々と幕府を立て直すために考えていたこともあったんだと思いますが、本人も言っていたように何もすることができないうちに亡くなってしまった形となりました。

とある歴史家は、この家茂をもって徳川家は終わってしまったと語る人もいるほど、この家茂の政略は優れていたそうです。

時代は、ここから逃れようのない大きな波に飲込まれていくことになるのですね。後の将軍となる慶喜と、薩摩の大久保さんとのやりとりが、今後の薩摩の立ち位置を物語っています。

天璋院が案じていた薩摩から刃を向けられることになるのも時間の問題と言うことになりそうです。そうなったとき、天璋院はどのように考え、そしてどう行動するのでしょうか。楽しみです。

ところで、先日家定のお墓が公開されたそうで、抽選で当たった数十組の人が閲覧することができたそうです。その家定のお墓の横には天璋院のお墓が寄り添うようにあり、仲むつまじく一緒にいて、その上には二人が好きなビワの実がなっているそうです。なんかこういう話を聞くと、ホットします。

※最後の部分、一部間違いがありました。ご指摘いただいた方、ありがとうございました。


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篤姫 第41回「薩長同盟」

2008年10月 12日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

篤姫も残すところあと10回となってしまいました。篤姫のオープニング曲も最近ではかなり耳になじんできていて、すごくいい曲だなぁと改めて感じるようになると共に、もう聞くことができなくなると思うとなんだか悲しくなってきます。

今回のテーマは題名のとおり薩摩と長州の間の物語です。歴史上の出来事が題名になることが珍しいこのドラマの中で、見方としてはこの薩長同盟という歴史の教科書でも出てくるこの出来事の裏でどのように人々の気持ちが揺れ動いているのかを感じることです。

今回、歴史上の表舞台側として、小松帯刀や西郷吉之助、大久保正助、坂本龍馬などが、長州藩とこれからの日本を考え、薩長同盟を結びます。ここでの出来事は少し歴史をご存じの方であれば、かなり知っている有名な話です。今回もそれを忠実に再現したといえるでしょう。強いて言えば、小松帯刀を演じる瑛太の演技がすごく丁寧で、頭が低いことが気になったくらいでしょうか。

そしてもうひとつの舞台として、篤姫の心の葛藤をうまく表現しています。自分が生まれ育った薩摩、そして仲間である小松帯刀による思いもしない自分の立場から見ると、敵ともいえる行動。そんななか、和宮との関係もぎくしゃくしたものに戻ってしまいながらも必死で幕府を守ろうとします。

このふたつの舞台のせめぎ合いが、今回は非常に濃く出ていて面白かったですね。帯刀たちによる日本をよくしようとする動きは、もはや止めることなどできないところまで来ています。これからの日本の主役になっていく立場と、旧体制をしっかりと守ろうと頑張る篤姫たち。結果はともかく、この二人がどのように互いを感じていくことになるのか、その心の動きに注目してみていきたいと思います。

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篤姫 第40回「息子の出陣」

2008年10月 05日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

今回のメインは、小松帯刀でしたね。

蛤御門の変で危機にあった御所を小松帯刀を中心とする薩摩藩が救い、さらに街の人々に米を分け与えるという優しさをみせたということから、彼がいかに素晴らしい家老だということがわかります。

そんな彼の人望からか、芸妓であるお琴から見初められ小松邸に見張られ、坂本龍馬が訪ねてくるのを不審者かと思ったというところでは、ストーカーなんじゃないかと思うほどの思いの深さを示しています。

このドラマ全般で瑛太は大活躍ですね。主人公である天璋院はある意味当たり前としても、その次に活躍しているのは間違いなく小松帯刀なんじゃないでしょうか。

一方大奥では、和宮に子供ができたという話が盛り上がりみんなで喜びに満ちている状態でした。あまりの喜びに、天璋院はでんでん太鼓を和宮に贈り、家茂も大いに喜んでいたにも関わらず、それが間違いだったと分ります。

でも、その結果和宮と天璋院の関係は良好なものになりましたね。次まででんでん太鼓はとっておくという和宮の言葉に胸が締め付けられる思いで一杯になりました。彼らを待ち受ける未来を知るものとして、この場面で子供が生まれなかったことが、いかに悲しいことか考えると悲しくなります。

しかし、写真をとってみんなで和やかになっているのをみると、少なくとも今は忘れていて欲しいと切に思います。

次回からはとうとう、帯刀と天璋院が敵味方になっていき、家茂も大きな運命に飲込まれていくことになります。

心して見て行きたいと思います。

「篤姫」が好きだった「薩摩のクロガネモチの木」