あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 片岡鶴太郎


軍師官兵衛 第28回「本能寺の変」

2014年7月 13日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

とうとうその時がやって来ます。最近NHK番組なのに視聴率が騒がれていますが、好調の要因を岡田准一の演技に見いだしたりしているのですが、自分はやはり物語として日本人は戦国の誰でも知っているこの本能寺の変や中国大返しといった出来事が出てくると見たくなるからなのだと思います。おそらく演技のすばらしさや脚本が魅力的というのは二次的なものでしかないのではないでしょうか。久しぶりに見たいと思ったとき、その出来事がよく知っていることであれば、きっと見たいと思うでしょう。逆ももまたしかり。

それでは、大河ドラマは誰もが知っている内容を放送すればいいのかというと決してそんなことはないと思います。つまり大河ドラマに関しては視聴率というものを気にしてはいけないのです。自分としては数年前の平清盛も面白かったし、八重の桜も十分楽しませて頂きました。きっと来年放送される「花燃ゆ」はその知名度から苦戦することでしょうが、それでも構わないのです。内容を追求してこれまで知られていなかった人間ドラマを見せてくれればそれで良いのだと思うのでしょうが、報道の皆様はそうは思われていないようですね。

さて、物語に戻りますと、本能寺でとうとう信長を討った明智光秀は、なかなか見つからない亡骸にやきもきしたでしょうね。確実に事実をつかまなくてはいつかやられてしまうのではないかと思ったのかもしれません。この部分ではあまり新しい出来事もないのですが、信長が最期に首から大量の血を出す部分は生々しいなと感じました。そこ、リアルに描くところかなとは思ったのですが。

その知らせが届く前に、政職との再会シーンはなかなか感動ものでした。氏職を託すことが出来て安心してこの世を去るのですが、主君への忠義というのはこの物語では正攻法のように見えます。そうでない荒木村重や明智光秀などの今後を考えると、余計そう思わせてしまうのかもしれません。

そして、備中に知らせが来たときの官兵衛は、ものの数分で混乱から立ち直り次の一手を考えつきます。そのまま秀吉の元に行き、またまた混乱した秀吉を落ち着かせ、今後の方向性を定める行動にでるのですが、1点だけ気になるのが安国寺恵瓊に官兵衛が事実を話してしまっていること。史実では毛利は和睦を完了した後にその事実を知ることになるというものだったのですが、このタイミングで知ってしまって良いのでしょうか。その答えは次回のようです。

◆官兵衛紀行◆
京都府京都市
 - 本能寺

軍師官兵衛 第24回「帰ってきた軍師」

2014年6月 15日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

今回は播磨に残った反信長勢力が次々と破れていく様子をさっくりと描いています。三木城の兵糧攻めは世に知られた残酷な場面だと言うことで、上月城以上のもの凄い様子が映し出されるのかと思っていたのですが、兵士が飢えに苦しんでいる様子は1場面のみで、その後は別所が降伏を受け入れて敗れ去っていくところにあっさりと突入します。これによってほとんど播磨が平定されるという大事なシーンなのですが、このあっさり感がちょっと残念でなりません。

それよりは長い時間を割いてくれたのが、小寺政職でした。御着城での家臣からの裏切りは簡単に描かれているのですが、黒田家に捉えられてからはじっくりと時が進んでいきます。官兵衛は結局のところ小寺政職を切ることなく逃すのですが、この事で元とはいえ殿を切ることなどできないという情に厚い人物であるということを印象づけることができたと思います。さらに、そのことを表だって言うことはなく、ただ切ることができなかったとだけ語っていることもプラス要因でしょう。こうして、官兵衛は播磨の地を平定し安定した時を迎えることになります。

それとは裏腹にちらちたと登場しているのが明智光秀。ことある毎に表情が映し出され、納得がいっていない難しい表情をしていることからも、完全なフラグであるといえます。ここまで露骨な態度を繰り返されると、見ている方としてはちょっとやり過ぎ感を感じてしまうのですが、このフラグが生きてくるのはもう少しだけ後になりそうです。その時を楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
兵庫県姫路市
 - 播磨国総社 射楯兵主(いたてひょうず)神社

軍師官兵衛 第19回「非情の罠(わな)」

2014年5月 11日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回の突然の村重の謀反によって状況は一変し摂津一国があっという間に反信長勢力となってしまいます。それは前回よりも前から村重が抱いていた一つの疑念、つまり自分がいくら頑張っても報われず、一つの間違いであっという間に命を狙われてしまうという極度のプレッシャーにあったのだと思います。そのようなプレッシャーの中で自分がかつて熱い思いとして持っていたものも時代に変化していきます。

多くの武将が村重に考え直すように説得を試みますが、もはや意志は固く有岡城も緊張状態になります。その中で今回、といいますかこれからのなかでも大きなポイントなるのが官兵衛が村重を説得するために有岡城に向かうというシーン。これまで幾度となく官兵衛は様々な武将のもとを訪れ説得を試みてきたのですが、今回は重要ポイントとしてみているのか、描写シーンがこれでもかというくらい長くとられていました。これで有岡城で何もないと考える方が不自然でしょう。

官兵衛は村重は旧知の仲なので、自分がきっとなんとかすることができると思っていたのでしょう。しかし、旧知の仲であっても、それとこれとは話が別。殺されず幽閉されただけでもよしとしなければならないと思います。それくらい危険な行動を官兵衛はしていたのであり、お家のトップであるものとして自分がいなくなることによって下手をすると多くの家臣の生活をぼろぼろにすることになるので、本来であれば慎重にならなければならないケースであったのではないでしょうか。結果は歴史が教えてくれるのですが。

主君である政職にまで裏切られ、これまで義理を通していた官兵衛も絶望したことでしょう。裏切りはしないと宣言した官兵衛ですが、この先政職とどのような関係になっていくのか、幽閉中の黒田家をパパが仕切る姿とともに楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
滋賀県近江八幡市
 - 安土城跡