あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 松方弘樹


天地人 第36回「史上最大の密約」

2009年9月 06日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

天下はいよいよ家康の時代へと突入していくようですね。この乱世では義理や道理などを通していてはチャンスは逃げていってしまいます。そう家康は感じたのではないでしょうか。筆頭大老であることから最も上であり天下人になるということを少々の無理があっても周囲に知らしめ、行動をしていくことになります。

その裏には、家康の信望の厚さもあったのかもしれません。家康は前田利長など多くの武将に対して「謀反の疑い」という怪しげな理由を突きつけては、落としていくことになるのですが、その家康の言葉を本当だと信じさせる力があったからこそ、うまくいったのだと思います。石田三成は「自分に人はついてこない」と言いましたが、正しいことをしているだけでは多くの人を従わせるのは、やはり非常に難しいのではないでしょうか。そこにはカリスマ性がプラスアルファの要素として大切であり、兼続や家康にはそのような性格を持ち合わせていたのでしょう。

上杉が会津に帰ることになり、これで関ヶ原の戦いへ流れを止めることはもうできないでしょう。帰り際に兼続と会った三成は、間違ってカツラを忘れてしまったのではないかと思えるほどの現代風な出で立ちで驚いてしまいますが、世をはかなんでわらじ作りを営んでおりました。兼続の訪問はいつも、三成を元気づけますね。始めは死んでいた気持ちも一緒にわらじを作りながら次第に気持ちを緩めていき、三成の心に語りかける技はさすがとしか言いようがありません。共に家康と戦うことで気持ちを一緒にして永久の別れを迎えます。

長らく、共に戦ってきたこの二人のツーショットをもう見ることはできないのが何とも寂しい限りではありますが、時代がどのように二人を流していくのか佳境を迎え、益々楽しみになってきました。

□■天地人紀行■□
福島県会津若松市
 若松城跡
 七日町通り
 直江兼続屋敷跡
 鴫山城跡


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天地人 第35回「家康の陰謀」

2009年8月 30日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

時代の流れが今大きく動こうとしていました。秀吉の病が次第に悪くなりつつあり今まで赤い唇がトレードマークだったにも関わらず、今回は顔が真っ白になってしまっていることからも、その日が近いことがわかります。三成の茶を3回も飲みまくり、始めて出会った頃の記憶に戻ってきてしまい、そのときは訪れます。「三成、天下を」と言い残して去っていく秀吉は、今後の天下を三成に託したのでしょう。

秀吉が亡くなってから、急激に勢力を拡大するのが家康なのですが、彼は彼なりに自分の目指す世の中の姿があり、三成や上杉たちの考え方とは違った形で世直しをしようとしていたのだと思います。今回のドラマは直江兼続という上杉家に焦点が当たっているためにどうしても悪者のような演出となってしまっています。

俳優として松方弘樹というベテランで演技のうまい俳優であるのも、新たな家康像を確立しているといえるでしょう。大老の集まりの中でも、徹底的に三成を叱責し三成から手を出すように様々な方法で仕向けるのですが、三成は兼続との友情の力でなんとか踏みとどまるのですが、この先はどうやら関ヶ原の戦いに向けて避けることができない状況になりそうです。

この先は家康と上杉の大きな争いのなかで、真田、伊達などこれまで布石が打たれていた大名との関係などを付加して話が展開されていくのでしょう。上杉家がどのように振る舞っていくのか、そして今後登場するであろう与六役で人気をあげた加藤清史郎くんの登場に期待したいと思います。

□■天地人紀行■□
京都府京都市
 阿弥陀ヶ峰
 太閤担
 豊国神社
 豊国廟

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天地人 第34回「さらば、越後」

2009年8月 23日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

とうとう大きな時代の変換点がやってきます。前回からすでに日本を統率する力がないと判断され、五大老制度を取り入れることになった秀吉の政権ですが、今回その秀吉も病に伏せってしまうようになりもはや天下人としての趨勢もないような状況にまでなってしまっています。

そんな秀吉が景勝ではなく兼続に申し伝えたのが越後から会津への国替えでした。最上や伊達など奥州には手強い相手がいると共に、関東にいる徳川家康を監視するという観点でも会津へ自分の気心がしれた人物を配置することが必須だったのです。100万石以上を得ることになった上杉の領地は会津だけではなく庄内や佐渡にまで及んでいました。多くの所領を頂くのはいいことなのですが、飛び地にしてしまうことによってその管理も非常に大変になってしまいます。それでも管理できると秀吉は信頼してのことだったのでしょうか。

兼続がお涼に語った部分で、本音を見ることができます。「自分が越後のためにやってきたことは一体何だったのだろう」確かにその通りかもしれません。命を賭けてみんなで守ってきたのは越後という国であり、心から愛している国なのです。それを変えられてしまうのは納得できない部分も多かったことでしょう。でも、兼続さん。そのようなことをお涼にではなくお船に言わなきゃダメだと思いますよ。泣いちゃダメだといっても、自分の中には心残りがあることを夫婦で共有しておいてほしかったですね。

この国替えによって伊達政宗は陸奥へと移されることになり、今後秀吉が亡くなった後は家康、政宗などが大きな影響力をもって上杉に迫ってくるだろうということの伏線をしっかりとここで踏んでいます。おそらく、これから会津へ移った後の上杉は周囲からの影響に翻弄されつつ時代の大きな波に飲込まれていくことになるのでしょう。そのとき、兼続や景勝はどのようにハンドリングしていくのか、その部分に関して注目していきたいと思います。

□■天地人紀行■□
新潟県魚沼市
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