あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 松方弘樹


天地人 第45回「大坂の陣へ」

2009年11月 08日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回は豊臣家の生き様について考えさせられました。徳川家康が嫡男の秀忠に将軍職を譲り自分は大御所として実権を握り続ける道を選び世の中は徳川の世に完全に移行していることが明らかな状態になっていました。

この場面で、上杉家はかついて石田三成との約束の中でも自分たちは生きて自分たちがやってきたことの正しさを世の中に伝え続けることが大切と考え、その時々で自分たちがどのようにしたら生き延びることができるかを考え続けていました。時に自分たちの気持ちとは反することもやってきたと思いますが、すべては上杉家を存続させるため。一時の感情にまかせてはいけないとしてきたのです。

それに対して、豊臣家はその逆を行こうとしていました。淀は家臣である徳川家康に頭を下げるなど考えられないとして、秀忠の祝いに対しても挨拶にいくことをしなかったのです。北政所であった高台院は、どちらかというと上杉家のようか考え方で豊臣の家を滅ぼすことなく、今は時を待ち徳川に頭を下げる時ではないかと忠告するのですが、すでに淀の心には届かない様子でした。

どちらが正しい生き方なのかはわかりませんが、人間生きていれば必ずいいことがあるという考え方に自分も賛成で、つらいときに過去の栄光などに捕らわれてしまい、自分のこれからの道を絶ってしまうのではなく、まずは様子を見てそれから再起をはかろうとがんばる方が正しい道のような気もします。これから二百数十年という長きにわたり徳川の世の中は続いていきますが、ここに豊臣家がどこかにいたら、また違った歴史があったかもしれませんね。

上杉家にとって、長く大切な心の母であった仙桃院がとうとう他界してしまいます。最期の時に謙信の遺言が嘘だったことをカミングアウトするのですが、ここまで来てしまったらすでに思い出話にしかならないですね。当時のメンバーもいないことだしいいと思います。ひとりだけ当時のメンバーと言われて思いつくのは遠山です。彼は、景虎の家臣だったのですが、今では家康の家臣として働いていました。その彼が方広寺の鐘に「国家安康・君臣豊楽」と書かれていることを得意げに家康に話をして、よくやったと褒められます。本当のことなのかどうかはわかりませんが、したたかに今でも生きているようです。この目つきの悪さは、うまく演技しているとしか言いようがありません。

あと、2回となりましたが、残すは大坂の陣とその後の人生でしょうか。どのようなエンディングに向かっていくのか、楽しみに待ちたいと思います。

□■天地人紀行■□
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 大乘寺

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天地人 第44回「哀(かな)しみの花嫁」

2009年11月 01日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

不幸は人を強くするのでしょうか、それとも弱くさせてしまうのでしょうか。今回はそんなことを考えさせられる内容となりました。本多政重が直江家にやってきて名前を直江勝吉と改めるのですがなかなか心を開こうとしません。兼続は直江家の婿としてやってきた勝吉に直江家の内情を色々と話して聞かせます。本多家を通じて徳川に情報が筒抜けになることを分かっていても、身内だということで包み隠さずに話をする兼続の心の中には、上杉家が潔白であり自分たちに逆心はないということをアピールするものがあったのだと思います。

そんな表向きの融合は着実に進んでいきましたが、肝心のお松との関係は少し様子が違っていました。勝吉としても自分が政治的に重要な役割を果たすためにやってきたという気持ちが非常に強いので、お松と親密な関係になること、夫婦として仲むつまじくやっていく必要性がないと感じていたようです。周囲からも特別な目で見られていたと思うので、少しかわいそうな身分だったのかもしれません。

それ以上につらい思いをしたのがお松だったのでしょう。普通の娘として育ってきたお松は幸せが一杯でお互いのことを想い合う兼続とお船という夫婦の子供でったことから、なおさら父や母のような夫婦を理想としていたのでしょう。しかし、現実はそうではなかったのです。お船にどうしたらいいのかという気持ちを暴露するとお船は「ひたすら相手にとってどうしたら役に立てるか」という気持ちを持つことが大切だと話をするのです。たしかに、自分だけのことを考えるのではなく、相手がして欲しいことを考えながら先回りしてやってあげることは非常に大切な考え方だと夫婦になってみると強く思います。そんな悩みを抱えつつお松は亡くなっていくのでした。

そしてもう一つ今回のトピックとしては兼続の政に対する考え方が固まったことでしょう。伊達政宗が米沢にやってきて一つの天下を成していると褒めた街作りから、改めて民のための政が大切で、自分が目指すべき道だと感じるのでした。今までは漠然と思っていたものがここに来てようやく固まったのでしょう。この先、政治的にはどんどん変わっていくことになりますが、きっとこの気持ちは変わらないのでしょうね。きっと、秀忠がT.M.Revolutionの中川晃教であっても、ひるむ事なく相手するのでしょう。残り少ない回で登場した中川晃教の動きからも目を離すことが出来なさそうです。

□■天地人紀行■□
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天地人 第43回「実頼追放」

2009年10月 25日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回は、久しく語られることがなかった上杉の正しい「義」の考え方について実頼という存在を通して教えて貰ったような気がします。これまで、曲がったことはせずに自分たちが正しいと思う道こそが義なのではないかと思っていたときもありましたが、それは兼続に言わせると全然違っていたんですね。そのことを上杉の主君である景勝ではなく兼続を通して知ることになります。

実頼も少しかわいそうな気がしますね。自分でも上に書いたような考え方をしてしまうのに、それをきちんと説明を受けずに自分が決めたことだからと兼続に言われて納得するしかありませんでした。泉沢などとは違って実の兄弟であるがゆえに、言いたいことは言ってしまったのがキズとなってしまいました。上杉に謀反の考えがあると榊原は家康に進言し話が進みますが、直接家康が処理しなくて本当によかったです。そうなっていれば間違いなく上杉家はさらなる減封かお家取りつぶしになっていたかもしれません。

兼続の必死の対応が実を結び、なんとか穏便に婚儀が進むことになり、実頼の命は助けられ高野山へ追放となります。実頼は始め反発しますが、最終的には行った先の高野山で真田幸村に出会ったりしながら、自分一人で生きているわけではなく、みんなに助けられながら生きていることを実感したようです。反発していたとしても最終的にお互いがわかり合える存在になれたことは幸いでしたし、見ている方も気持ちよく見ることができました。このように兄弟や親子など近い存在は、遠く離れる時もある方が結果的にお互いを大切に想い、尊敬しあうことができる存在になれるのかも知れないなと感じます。

徐々に、米沢という街を発展させる方向へ話がシフトしていき、桜井たちが開墾地をうまく成功させ、訪れた兼続たちに大根をわけていたのが印象的です。「すばらしい大根だろ」と振り上げた大根ですが、少し曲がっていて小さかったのが気になり、「もう少し大きいのを選べばよかったのに」という場面もありましたが、武将がこのように農民になって田畑に実りをもたらす様に、今後もこの地が潤ってくれるといいなと願わずにはいられません。次回からは本多政重がやってきてどのように上杉にとけ込んでいくのかが楽しみです。

□■天地人紀行■□
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