あしたまにあーな

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八重の桜 第19回「慶喜の誤算」

2013年5月 12日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

今回のメインは慶喜でしたが、ここ数回慶喜の悩む姿を何度も目にしているせいか、今回もあまり切迫した状況にはあまり見えないのが残念です。物語の中では慶喜は幕府を立て直そうと色々行ってきたが、幕府の世の中を良く思わない薩摩などが抵抗したようなことが言われていました。

しかし、実際に物語を見てみると慶喜が幕政改革を必死に行った様子というものがあまり分からない状況だったりして、守るべきものの大切さを感じることがまだできていないので、これから重要な場面で本当に入っていけるのか心配です。

中央政界では、小堺一機が熱演している岩倉具視が戻ってきて、王政復古の大号令を仕掛けます。山内容堂や松平春嶽などは徳川家への仕打ちをやり過ぎと批判するのですが、結局は裏に控える西郷たちが圧力を遠隔からかけ、屈することになります。

容堂といえば近藤正臣というイメージが凄くあって、違和感を感じてしまうのですが、彼らが言っていることもまた正論だったりします。それは、天皇が完全なる実権をもっていないなかで、それを意のままに操って自分たちの都合のいいように政を行っているということ。いつの時代もそれは変わることなく、必要なのは大義名分があるかということに尽きるのかもしれません。

山本家では、珍しく権八さんが難しい顔をして話をし、尚之助はとうとう軍備増強に着手することになり、着々と戦いに向けた下地が作られていきます。頼母がいうように、正論が通らない都において、覚馬は命を狙われながらも自分の使命を一生懸命全うしようと奮闘する姿に応援しつつ次回に期待したいと思います。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
 - 二条城

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天地人 最終回「愛を掲げよ」

2009年11月 22日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 1 Comment →

いよいよ最終回を迎えました。これまでの流れも比較的速いものでしたが、今回も怒濤のごとく時代が過ぎていったような気がします。歴史にタラレバは禁物ではありますが、兼続の息子である景明がもう少しだけ長生きしていてくれたら、米沢藩もきっとまた違った状況になっていたのではないかと思ってしまいます。

今では山形県の特産であるベニバナを奨励しようと考えていたのはすごく少しでも父を喜ばせるために昔百万石だった時代に戻ることを夢見た息子が自分よりもはやく亡くなってしまうのは親としてこの上ない無念だったと思います。息子をもつ親として重なって見えてきてしまいます。そういう意味で、家康のように自分の息子に自分の後のことを継ぐことができるのは幸せな最期なんだと改めて感じます。

兼続が隠居生活に入った後の功績のひとつとして米沢初の学問所となる「禅林文庫」の創設があります。もう少しこのすごさを表現してあげてもいいのかなと思いますが、今後この学問所がどのように日本の教育に影響を及ぼしていったのか知りたくなってきますね。後は自分で調べてみたいと思います。

生涯夫婦の絆が強いことで有名だった兼続とお船ですが、最後までその雰囲気を味わうことができました。越後に二人して旅に出て各地を回り直江の家が自分たちで途切れてしまうことに対して兼続はお船に謝りそれを笑って許すお船の姿に一つの夫婦としての理想像を感じます。兼続が亡くなった後もそっと寄り添ってもみじのような家臣でしたよと無言で伝えている様子も素敵ですね。

「その時歴史が動いた」のように、兼続が亡くなった後どのようにその遺志を受け継いでいくのか、もう少しみたい気がします。このように色々と心残りな部分もありましたが、全体を通じてすばらしい作品だったと思います。信長、秀吉、家康といった蒼々たる戦国武将の中において、愛と義の精神を貫いた直江兼続という自分物について世間に広く知らしめ人間としての最低限守るべき考え方を現代の人々に伝えてくれた作品となりました。

次回からの龍馬伝に期待したいと思います。

□■天地人紀行■■
山形県米沢市
 上杉家御廟
 林泉寺
 法泉寺


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天地人 第46回「大坂城炎上」

2009年11月 15日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 1 Comment →

残すところあと2回となった今回の天地人は、大坂冬の陣と夏の陣でした。これまで忠誠を誓ってきた豊臣家を倒すことになった上杉家。その前に兼続は家康のもとを訪れ秀吉や前田利家の前で誓った約束は何だったのか、約束を破ることになるのかと問いただします。それに対して家康は、今までの約束などは徳川の世の中を作るためのことであり、約束はそのためであれば破ると兼続に伝えるのですが、少し考えてみると結果としては上杉も豊臣を滅ぼそうと徳川側についていて、兼続も平安の世の中を徳川の世の中で手に入れていて、今自分たちがそれを覆そうとすれば余計な血を流すことになってしまうと言っていました。それはきっと家康にとっても同じ気持ちだったのかもしれません。

残り2回ということもあって、大坂の陣の描写は予想通り短いものとなりました。豊臣家がなくなっていく様子をもう少し見たかった気もするのですが、幸いなことに昔からの馴染みである真田幸村との場面を多くとってくれてなんだか嬉しい気持ちになりました。その幸村はかつて人質として上杉家にやってきたときに兼続は非常に丁重に扱いました。その上で様々な人生に重要なことを教えたのです。以降心の中で幸村は兼続に尊敬の念を抱くことになります。高野山でも兼続の弟である実頼の身を案じていたことからも分かると思います。その真田幸村も、内堀を埋められてしまった大坂城ではどうしようもなく、抵抗虚しく散っていくことになります。最後まで兼続のことを思っていたのかどうかはわかりませんが、千姫を確かに救い、兼続へと引き渡しています。

兼続と親友になったり、心の友が次々と亡くなっていくのはなんだか残念な気がします。ここまでの流れを見てくると、戦国の世の中を歩むのはその知性などだけではなく運の要素が大きいことが分かります。その生き残った人々は正しいとされ、倒れていった人は誤りがあったと考えられがちですが、それは全くの勘違いなんだと改めて感じると共に、豊臣家の義を貫き通された結果として生き残った千姫が今後どのように徳川の世の中に影響を及ぼすことになるのか、次回の最終回で描かれるかどうか分かりませんが、見ていきたいと思います。

□■天地人紀行■□
大阪府大阪市
 鴫野古戦場跡
 真田幸村像
 茶臼山
 安居神社


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